中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01
255万円で買えるコンパクトオープン ウインドがルノーから登場!
最大の特徴はオープントップ

12秒で開閉するオープントップ。オープン時もトランク容量は270Lを確保する
【本記事は2011年8月にベストカーに掲載された記事となります。】う~ん、分類困難なクルマだなぁ……。ルノーウインドに試乗してつくづくそう思った。その名のとおり、このクルマの最大の特徴はオープントップなんだけど、プジョーのCCシリーズみたいなコンパクトHBをベースにしたオープンとはまったくキャラが違う。そもそも、何かの派生モデルじゃない完全独自デザインだし、純然たる2シーターだから実用性を兼ね備えたオープンを作る意図もハナからない。先代ルーテシアのプラットフォームにトゥインゴルノースポールの1.6Lパワートレーンを利用してはいるけど、デザインにもパッケージングにも「まったく違うクルマを作る!」というコンセプトが貫かれている。
けっこうイケてる操縦性

トランクルーフがオープンモデルだと強調し、持つものの満足度を高めるリアスタイル
それじゃ、FFオープンスポーツなのかというと、これまたちょっと違うから悩む。確かに、低いプロポーションやナチュラルな操縦性はFFスポーツとして「けっこうイケてる」と思うが、そっちの方向で選ぶならルーテシアルノースポールのほうがぜんぜん本格的。それに比べたらウインドの走りはずっと穏やかで、景色を楽しみながらリゾートをゆったり流すほうが似合っている。
ゆったりクルージングが似合うクルマ

エンジンはトゥインゴRSと同じ1.6L、NA。レスポンスよく、トルクもあって扱いやすい
そういうシチュエーションには中速トルクの厚いNA1.6L(134ps)はちょうどいい感じで、4速あたりに入れっぱなしで粘りのいいエンジン特性を味わうのが気持ちイイ(ミッションは5MTのみの設定)。乗るとアドレナリンが出てくるタイプではなく、ゆったり気分でクルージングするほうがこのクルマにはふさわしい。そういうふうに見てゆくと、ウインドのコンセプトは最近の“クロスオーバー”と呼ばれるSUVに近いように思える。
ユニークであることを重視したクルマ

走りに過激さは少ないが、軽快で気持ちよく曲がる。乗り心地も上々だ!
ジュークあたりが典型だが、コンパクトカーでも「人と違うクルマに乗りたい!」というニーズが少なからずある。デザインやパッケージはまったく異なるが、ウインドの狙いもソコ。なによりも「ユニークであること」を重視したクルマなのだ。だから、デザインの個性はもちろん最重要だし、非日常を演出するという意味では2シーターであることもマイナスじゃない。また、スイッチひとつでクルリと180度反転して収納されるルーフみたいな“見せ場”も、演出としてちゃんと考えられている。
魅力的なニューモデル

ここまで個性を追求した輸入車を250万円台で出せるというのはたいしたモノ。ニッチカーに強いルノージャポンらしい魅力的なニューモデルだと感心しちゃいました。