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更新日:2019.01.06 / 掲載日:2017.12.01

お帰り! アベンシスワゴン イギリスから月300台導入開始

戻ってくるアベンシス

トヨタとしては300台という月販目標はけっこう控えめな数字。日本で使う場合、1810mmの全幅はやや大きいが、クルマとしての完成度、質感は高い

トヨタとしては300台という月販目標はけっこう控えめな数字。日本で使う場合、1810mmの全幅はやや大きいが、クルマとしての完成度、質感は高い

【本記事は2011年7月にベストカーに掲載された記事となります。】02年8月、イギリスから輸入するかたちで販売を開始したアベンシス(2代目)。ヨーロッパの人気セダン&ワゴンの日本導入ということで話題性も充分だったが、日本ではお世辞にも成功したとはいえず、’08年12月に販売終了。アベンシスはその後3代目にモデルチェンジして’09年1月からヨーロッパで販売を開始したが、日本導入は断念。でも、そのアベンシスが日本に出戻ってくることになった。

日本導入の理由

アベンシスとは? アベンシスはヨーロッパ専売車種としてカリーナE(コロナ)の後継モデルとして’97年にデビュー。

アベンシスとは? アベンシスはヨーロッパ専売車種としてカリーナE(コロナ)の後継モデルとして’97年にデビュー。

■日本導入の理由トヨタは世界一のラインアップを誇るいっぽう、売れないクルマは容赦なく車種リストラする。現在そのターゲットになっているのがワゴンで、カルディナ、マークIIブリット、クラウンシリーズのクラウンエステートと続々とリストラし、現在ワゴンはカローラフィールダーとプロボックス/サクシードワゴンしかラインアップしていない。そのためトヨタのワゴンが欲しい、というユーザーはある程度いるのに他メーカーのワゴンを購入している。こういうケースは抜け目のないトヨタとしては珍しいのだが、裏を返せば日本のワゴンマーケットを見切っているといえるかも。それはアベンシスの導入台数にも表われていて、今回導入するのはワゴンのみで月販目標はわずか300台。あつものに懲りて膾を吹くではないが、先代アベンシスがセダンとワゴンで月販目標2000台だったのとは対照的。ちなみにアベンシスはトヨタのイギリス工場(TMUK)で生産後船積みされ、パナマ運河経由で約40日かけて日本に上陸。

ボディサイズとデザイン

フロントに比べておとなしめのリアデザイン。なだらかに傾斜したルーフラインと、大きくスラントしたCピラー、ボディサイドのラインが美しい

フロントに比べておとなしめのリアデザイン。なだらかに傾斜したルーフラインと、大きくスラントしたCピラー、ボディサイドのラインが美しい

■ボディサイズ全長4765×全幅1810×全高1480mmのいわゆるMクラスワゴンで、ホイールベースは2700mm。日本でのライバルとなるのは、日本のワゴンの代名詞的存在であるレガシィツーリングワゴンを筆頭に、アテンザスポーツワゴン、アコードツアラーといったところ。4車とも全長はほぼ同じで、アベンシスの全幅はアコードツアラーに次いでワイド。■デザインデザインを手がけたのはトヨタデザインのヨーロッパ拠点であるコートダジュールにあるEDスクエア(TEDD)。フロントマスクはブレイドなどにも通じるヘッドライトがフェンダー部分にまで回り込んだタイプを採用し、Aピラーの付け根を大きく前出ししているのが特徴的。「フロントフェンダー回り、リアバンパー上部両サイドの面などは硬いものから削り出したような造形としています。Aピラー→ルーフ→ルーフスポイラーと大きくラウンドしたボンネット→張り出したフロントフェンダー→ベルトラインとドアサイド上部のキャラクターラインというフロントからリアに流れるような2本のラインにこだわり、力強い走りを想起させる躍動感を演出することにこだわりました」(松本章主査)主張のとおり、塊感と躍動感をミックスさせたアベンシスはひと味違う存在感を見せる。

エンジンと走り

こんな丸いボンネットは見たことがない!

こんな丸いボンネットは見たことがない!

■エンジンヨーロッパではガソリン、ディーゼルなど5種類のエンジンをラインアップしているアベンシスだが、日本に導入されるのは、ノアヴォクシーにも搭載されている2L、直4DOHCのバルブマチックのみ(152ps、20.0kgm)。これに組み合わされるトランスミッションは、7速パドルシフト付きのスーパーCVT-iで、エンジン回転数やシフトダウンの幅などを専用チューン。10・15モード燃費は、14.6km/L(JC08は13.6km/L)とクラストップの実力を持つが、平成22年燃費基準+10%ゆえに、エコカー減税の対象外。■走り旧型アベンシスは、ドイツ車以上にドイツ車したアシという印象が強く、かなりハードなサスセッティングだったイメージが強い。それに対し、「今回導入したアベンシスは、スポーティ=硬いアシ、という概念を捨て、しなやかさにこだわりました」(前出松本主査)というだけに楽しみ。

インテリア&安全装備

前後席間距離は936mmだから後席の膝回りや足下もゆったりとして余裕がある。快適空間

前後席間距離は936mmだから後席の膝回りや足下もゆったりとして余裕がある。快適空間

■インテリアデザインは奇をてらわずオーソドックス。エクステリアに見劣りしない上質感を演出。日本に導入されるアベンシスのボディカラーは3色あるが、インテリアはブラックの1色のみ。チタン調加飾、本革など、素材にもこだわりを見せている。■パッケージングこれはアベンシスの大きな魅力のひとつ。フロントシートはサイドサポート性に優れたもので、心地いい硬質感がある。ヨーロッパで販売されているワゴンということで、室内スペース、ラゲッジスペースは広々している。特徴的なのは、前後席間距離を936mm確保している点で、上級サルーン並みの居住空間を確保。■安全装備の充実横滑り防止装置のS-VSC、インテリジェントAFS(コーナリング時にステアリングの切れ角に連動したヘッドライト)、アクティブヘッドレスト、サイドカーテンエアバッグなど安全装備は標準装着。

価格

■価格Xiの1グレードのみで価格は250万円と輸入モデルにしては安めの設定。ただし6スピーカーのオーディオレス仕様なので、オーディオ、カーナビは販売店オプションとなる。よって280万円程度。取り扱いは、全国のトヨタ店、トヨペット店、ネッツ店。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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