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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01
新型ステラついにOEMに… いよいよスバルの軽&コンパクト完全撤回までカウントダウン
軽&コンパクトカーはオリジナルカー撤退

DEX 08年11月からOEM供給されたデックス。bB/COOと比べるとフロントマスクに手が入っておりオリジナルな角張ったフェイスを持つ
【本記事は2011年6月にベストカーに掲載された記事となります。】今から3年前の’08年4月10日、トヨタとスバルが資本提携を強化する、と発表した席上で、スバルの「軽自動車およびコンパクトカー市場からの、オリジナルカーの撤退」が宣言された。開発資源の集中と経営効率を優先して、軽&コンパクトについてはトヨタおよびダイハツからOEM供給を受けることに決めたのだ。以来、第一弾のデックスから始まって段階的に切り替わっていった。
ステラがOEMに切り替わり

ノーマルステラ
そしてついにこの5月24日、スバルオリジナルの最後の軽乗用車(軽商用ではサンバーがまだ残っている)、ステラがOEMに切り替わった。供給元はなんと驚き、ダイハツのエース車種であるムーヴだ。ステラがデビューしたのは’06年6月。ヴィヴィオ→プレオ→ステラという流れを持つスバル製軽自動車の王道車種で、デビュー時の月販目標台数は5000台。スバルが独自開発を進めていたEVもこのステラがベースで開発が進められていたし、高い使い勝手とクラス随一のしなやかな足回り(四輪独立懸架)でスバルファンにも多くの支持を集めていた。登場時よりは人気は落ちたとはいえここ3カ月の平均月販台数は2512台とそれなりに堅調に推移。そんなステラのOEM車だから不人気車ではなかろう、と思ってはいたが……まさか月販平均台数1万3492台、ダイハツ車どころか軽自動車界のトップモデルがOEM供給されるとは。
なんとしても成功させたいステラ

グレード構成はノーマルのステラとエアロ仕様のステラカスタム、それぞれにクラストップレベルの10・15モード燃費27.0km/Lを叩き出すアイドリングストップ機構付きグレードが用意されている。価格はムーヴに比べ3000~1万3000円高。ムーヴとの違いだが、外観はエンブレムとアルミホイールのデザイン、それにカスタムのエアロ形状のみとなる。ちょっと安直ではある。「このご時世ですから、燃費がトップクラスの軽を仕入れてくれたのは嬉しい」とは東京スバル営業マン。プレオ、ルクラといった先行するOEMの軽が苦戦しているだけに、エース車であるステラはなんとしても成功してほしい。
軽&コンパクトカー乗用車は全車OEM化

これでOEMは6車種にスバルの軽&コンパクトラインアップ’08年から現在まで、段階的にOEMに切り替わっていったスバルの軽自動車とコンパクトカー。今回ステラがムーヴに切り替わったことで、軽およびコンパクトカーの乗用車は全車トヨタ/ダイハツからのOEMとなった。本家とOEMモデルとの差、つまりスバルの意向がどれだけ入っているかはモデルによって程度が違うが、開発段階からスバルがタッチしているトレジアのようなモデルがあるものの、おおむねトヨタ/ダイハツ車から「バッジを変えただけ」というモデルが並ぶ。スバルファンには寂しいであろうが、「金をかけないところはトコトンかけない。すっきりと割り切っているところがスバルらしい」というスバリストの意見もある。