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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.01
スタイリッシュボディ+最新セーフティ=オススメ度最高なボルボ「S60」!
スタイリッシュに進化するボルボ

リアビューも曲線を使いながらもスッキリとした印象。ボディ剛性も高く感じられる
【本記事は2011年3月にベストカーに掲載された記事となります。】最近のボルボはどんどんスタイリッシュになってるなぁ……。去年の話題作だったXC60に続いて、ほぼ10年ぶりに新しくなったボルボS60を見てふたたびそう思った。新型のデザイナーはV70でボルボを飛躍させたピーター・ホルベリーが復帰して指揮をとったそうだが、これまでの端正な水平ライン基調からアグレッシブに前傾したプロポーションに変更。動物的な躍動感をイメージさせるエモーショナル系のデザインとなっている。ボルボがフォード傘下から中国の吉利グループへ移籍したのは2010年のことだけど、クルマ作りのモチベーションはどんどん積極的になっているような印象。「かえってよかったんじゃないの?」と思っちゃうな。
衝突回避ブレーキの“シティセーフティ”

試乗会ではマネキンを使った体験も。警告のあとに急ブレーキ。ギリギリで見事停止
技術面でも新しいS60は注目すべきポイントが多い。ボルボが最も注力する安全性については、XC60に続いて衝突回避ブレーキの“シティセーフティ”を標準装備。加えて、新たに対歩行者衝突回避ブレーキの“ヒューマンセーフティ”を開発してきた。シティセーフティは安価な赤外線レーザーレーダーを使用して対車両の追突防止をテーマとしているのに対し、ヒューマンセーフティはより解像力の高いミリ波レーダーを使って身長80cm以上の歩行者を検知する。今回の試乗会でも体験したが、35km/h以下ならABSが作動するほどのフルブレーキングで衝突を避ける。安全意識の高いユーザーならアダプティブクルコンやレーンデパーチャウォーニングなどとセットになった25万円のオプション価格は充分にリーズナブルと感じられるだろう。
エンジンバリエーション

1.6Lターボエンジンはトルクフルでスムーズな加速。高級感のある加速を味わえる
エンジンバリエーションは3L直6ターボ(304ps)と1.6直4ターボ(180ps)の2種が用意されるが、注目されるのはいわゆる“ダウンサイジングターボ”の1.6Lのほうだ。ほぼアイドリング直後から発生する24.5kgmの豊かなトルクを生かし、1.5tを超える車重をものともしない力強い加速フィール。聞いてなければとても1.6Lとは思えない重厚なドライバビリティを見せてくれる。また、組み合わされる6速ツインクラッチATはスムーズネス優先のセッティングで、ストップ&ゴーでもまるでトルコンATのように滑らか。プレミアムカーとして文句のない完成度と評価できる。
価格

価格的にも375万円と戦略的なお買い得設定になっているし、燃費面でも10.15モードで12.6km/Lを達成して50%減税のエコカー減税対象車。どう考えてもシリーズでコイツが一番のオススメモデルといえるだろうね。