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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
ホンダスピリッツ最後の砦 無限シビックタイプRユーロ復活!!
ユーロR発売と同時に無限パーツも発売開始

昨年と同様、ユーロR発売と同時に無限パーツも発売開始。リアウイングは11万3400円
【本記事は2010年12月にベストカーに掲載された記事となります。】「歴代の【R】試乗、最高のクルマ」と評したのは、本誌連載陣のひとり、テリー伊藤氏だった。スタイル、性能ともに最高のR、それが今回新たに限定販売される、シビックタイプRユーロなのである。
シビックタイプRユーロ来歴

さてこのシビックタイプRユーロ、来歴はかなり複雑なのでここで簡単に説明しておこう。ことの起こりは’05年9月。現行型となる8代目シビックがフルモデルチェンジした頃にさかのぼる。現行型は日本市場に4ドアセダン、欧州市場に3ドアと5ドアのハッチバック、北米市場に2ドアクーペと、3タイプの異なるボディを用意してそれぞれ投入した。タイプRが追加されたのはデビューから2年後の’07年3月。歴代FFタイプR史上「サーキット最速」を目指して開発された。エンジン形式こそ変わらないものの、VTECユニットはさらに進化。トルクピークを高速カムに切り替わる5800回転直後の6100回転に設定し、さらに中低速域でのトルクアップも実現。扱いやすさを向上するとともにトップスピードの引き上げを果たしている。
2台の運命がクロス

昨年と同様、ユーロR発売と同時に無限パーツも発売開始。リアウイングは11万3400円
そんな超ストイックな日本版4ドアタイプRとは違って、サーキットだけでなく街中、それも石畳の道路を快適かつスムーズに走り抜けるよう鍛えられたのが3ドアハッチバックのタイプRユーロであった。4ドアの日本版に比べ、ユーロの車重は60kg重く、馬力は24馬力落とした201ps。それでも専用チューンのサスペンションや18インチタイヤ、専用シート、専用アルミパーツなどを装備。欧州シビック最高のスペックを持っている。4ドアセダンの日本版タイプRは鈴鹿製作所で作られていたが、3ドアハッチバックは英国工場で生産。生まれも育ちも違う2台であったが、昨年11月、この3ドアハッチバックの「ユーロ」が2010台の限定(逆)輸入販売されることで、2台の運命がクロスする。

エアダクトを装備したGFRP製のボンネットは12万3900円、こちらもエアダクトを付けたフロントエアロフェンダーは8万4000円。いずれもお買い得価格
サーキット走行に特化した4ドアセダン版タイプRに比べて欧州の街乗りを意識した3ドアハッチバックのユーロは、足回りがしなやかで日本の街中でも快適な乗り心地を提供。斬新で先鋭的なスタイルも相まって、2010台の限定販売は約2カ月半で完売となった。そして今年8月末である。4ドア版のタイプRは生産終了となり、シビック本体もHVを残して生産終了。そのHVも今や風前の灯状態。(詳しくは本誌P52~参照)。
限定販売も早いうちに売り切れるか?

実質的には今回新たに1500台限定で輸入販売されるタイプRユーロが、現行シビック最終モデルなのだ。ホンダの名門ブランド「シビック」の名前を一身に背負うこととなったシビックタイプRユーロ。今回の限定販売も早いうちに売り切れると予想。気になる人は販売店に急ぐべし!