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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
179psの1.4L、直4スーパーチャージャー+ターボを搭載の3代目ポロGTI
ポロのGTI3代目

足回りは15mmローダウンされたスポーツサスに7.5J×17インチのアルミホイール
【本記事は2010年10月にベストカーに掲載された記事となります。】GTIといえばゴルフGTIを真っ先に思い浮かべるが、今回デビューした新型ポロGTIに乗って、これこそが“本来のGTI”かもしれないと、かつて試乗した初代ゴルフGTIを思い出しながら、つぶやいてしまった。なぜそう思ったのかは後述することにして、まずは新型ポロGTIの概要から話を始めよう。この新型ポロGTIは、人気沸騰中の5代目ポロをベースに開発されたもので、ポロのGTIとしては3代目となる。
年甲斐もなくワクワクしながらキーを捻る

1.4L直4ツインチャージャーエンジンは179ps。10・15モード燃費は16.6km/L
ハニカムグリルにGTIのロゴ、赤いピンストライプ、そして開口部の大きい大型バンパーが装着され、さらにサイドスカート、リアスポイラー、ディフューザー形状のバンパー、デュアルエキゾーストと、兄貴分のゴルフGTIと比べても遜色のない迫力のあるフォルムをもつ。パワーユニットはスーパーチャージャーとターボチャージャーを組み合わせた1.4L、直4TSIエンジンで179ps/25.5kgm。燃費重視の1.2L TSIエンジンは105psだから、そのハイパフォーマンスぶりがわかろうというもの。これに定評のある7速DSGを組み合わせている。齢40過ぎの(坦)が年甲斐もなくワクワクしながらキーを捻り走り出してみる。まず感じたのはボディの軽さだ。車重は1210kgとゴルフGTIに比べ190kgも軽いのだった。
微妙な右足のアクセル動作にも俊敏に反応

GTI伝統のチェック柄シートも健在。7速DSGにはパドルシフトも付く
低中速コーナーが続く箱根ターンパイクの登りでは、やや軽めでクィックなステアリング特性が威力を発揮して、コーナーに吸い込まれるかのようにグイグイ攻めていける。これは15mmローダウンされたGTI専用のスポーツシャシー、さらに今回のGTIから採用となった電子制御ディファレンシャルロック、XDSの恩恵で、かつてのFFホットハッチにあったようなヒヤッとする感覚はなかった。このXDSは内輪にブレーキをかけることで空転を防止しトラクションを改善、アンダーステアを低減するというもの。ツインチャージャーエンジンは3000rpmから下がスーパーチャージャー、それから上の回転域をターボに切り替わるが、7速DSGが組み合わされていることもあって、減速してからのコーナーの立ち上がりでもストレスどころか微妙な右足のアクセル動作にも俊敏に反応。パドルシフトも付いているのでMT派の人も不満はあまり感じないだろう。

LEDポジションランプ付きのバイキセノンライトはオプションとなっている(12万6000円)
軽い車重、レスポンスのいいツインチャージャーエンジン、そして全長3995×全幅1685mmという5ナンバーサイズ。このポロGTIに乗って、(坦)は初代ゴルフ(110ps/1.6L直4)のやんちゃぶりを思い出したのだった。価格はゴルフGTIの368万円に対して、ポロGTIは294万円。少々値が張るが「走りを忘れてしまった大人たち」にはぜひコッチに乗ってもらいたい、そんな気がしましたヨ。