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更新日:2018.10.21 / 掲載日:2017.12.02
ハイブリッド車が“ロイヤル顔”に変身!クラウンハイブリッド
トヨタにとって最も大切な車種『クラウン』

顔を変えて出直し! ハイブリッドは社用のニーズも多く、ロイヤルベースへの要請は高かった。マイチェンでバンパー、グリルを変更しワイド感を演出している
エコ性能と経済性向上のマイチェン

ロイヤルサルーン
そんなクラウンのマイチェン、やはり時代の要請でまずはエコ性能と経済性の向上だ。ベースモデルの2.5L車で、エンジン/ミッションの効率化をさらに追い込むECU改良や、オルタネーター負荷を減速側主体に制御するなど、まさに“落ち穂拾い”のような細かい改良を実施。10・15モード燃費を0.4km/L改善。めでたく22年燃費基準+15%を達成して50%減税車の認定を得た。ついでに、燃料もレギュラー指定に変更し、価格もちょっと引き下げて、エントリーは345万円から。昔は「いつかはクラウン……」というコピーに象徴される憧れのクルマだったのに、いまやすっかり「ユーザーのお財布にやさしいクラウン」というキャラクター。高級車すらデフレ圧力には抵抗できないことを実感させられるね。
国産高級車の進むべき方向性?

ハイブリッド 基本的な走行性能はマイチェン前と大きく変わらない。レギュラー仕様になった2.5Lもスムーズな吹け上がり
もうひとつのトピックは、いまやクラウンの最重要グレードとなったハイブリッドが、アスリートベースではなくロイヤルベースに変更となったことだ。これは、ハイブリッドがもはや特別なクルマではなく、社用や営業にも使う“普通のクラウン”になったことを意味している。国産高級車の進むべき方向性がこのあたりにあることに、トヨタはかなり確信を持っているんじゃないかな。以上のとおりだから、走りっぷりに関してはまぁ従来モデルと変化したという印象はない。2.5Lはレギュラー化でカタログ馬力は12ps下がったが、それでも203psのパワーは1.6tのボディには充分以上。トップエンドまでスムーズに吹け上がるエンジンフィールも以前どおりで、ほとんどの人は変化に気づかないと思う。
かつての憧れのクルマ

そもそも、クラウンにパフォーマンスを求める人は3.5のアスリートを買うから、2.5は最初からこれでよかったわけで、今後は燃費向上のためのダウンサイジングが進んで、2L復活がありえるかも。ハイブリッドは、あいかわらず電気モーター特有の力強いトルク感と優れた燃費性能が魅力だけど、価格が200万円近く違うと2.5Lも悪くない。デフレのおかげでかつての憧れのクルマにお安く乗れることを喜ぶべきなんでしょうかねぇ?