SLR スターリングモス、世界限定75台、日本はたったの2台　価格は1億1000万円　はたして売れるのか？

【本記事は2010年4月にベストカーに掲載された記事となります。】SLRマクラーレンの最終限定車として、昨年のデトロイトショーで発表されたSLRスターリングモスが、ついに日本でも発売された。価格はなんと1億1000万円！ 世界限定75台、日本の割り当てぶんはクリスタルカシタライトブラック（世界1台の限定色）とクリスタルラウンドシルバーの2台だ。

このSLRスターリングモスはSLRマクラーレンをベースに、’55年式SLR300をデザインモチーフにし、ボディは完全新設計のフルカーボン製だ。車名のスターリングモスは、’55年のミッレミリアでSLR300を操り、勝利に導いた伝説のドライバーである。

搭載されるエンジンは、AMG製5.5LV8スーパーチャージャーで、650ps／83.6m。ルーフもサイドウィンドウもないが、運転席と助手席を風圧から守るために高さ数まで最小化された2つのフロントエアロスクリーンが装備されるほか、ボディ下面のフルカバー、リアのディフューザー、エアブレーキ、アダプティブスポイラーなどレーシングカー並みのダウンフォース対策が施される。

発表発売は、3月2日だが、実は昨年4月、日本で顧客向けの特別内覧会が開かれているので（青山王子氏も出席したが注文せず）もしやもう売れたのかと、詳細をメルセデスベンツ日本広報部に聞くと、「まだ売れていません。1台は商談中なのですが……」とのこと。やはり不景気が影響しているのか？

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