中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
パッケージ一新で室内広々、小回りOKの全面進化!! 10年ぶりの大進化 ホンダ新型アクティ
隠れた人気車、軽トラック!
【本記事は2010年2月にベストカーに掲載された記事となります。】我が国の隠れた人気車といっていいのが軽トラック! 最も売れているスズキのキャリイは平均月販6000台弱。不況のなかで対前年比99%という数字をキープしている。確かに軽トラックって使い勝手抜群! 農作物や魚などの荷物を気軽に運べ、価格だって安い。キャリイのベーシックグレードなんか64万500円ですから。自動車税や保険も安いので、1日あたりのコストを計算すると車両価格込み270円(12年間乗った場合)。ガソリン代を加えてもバスの運賃より安いワな。地方に行けば一世帯に一台ずつある感じ。文字どおり「足」です。

先代より520mmも縮められたホイールベースが、小回りにキク
ちなみに最も売れているキャリイに続くのはダイハツのハイゼット。そしてスバルサンバーと3番手争いしてるのが、先日フルモデルチェンジしたホンダのアクティなのだった。なにを隠そう従来型のアクティの評判、イマイチ。なぜか? 軽トラックのホイールベースには短いのと長いの2タイプある。

フロントやドアパネルなどにサビに強い亜鉛メッキ鋼板の適用範囲を拡大。防錆性能が格段に向上した
これまでの常識だと、衝突安全性を確保するならキャリイと同じような長いホイールベースを採用しなければダメ。前輪をギリギリまで前に持っていき、クラッシャブルゾーンにするという作戦。ホイールベースを長くすれば直進安定性も向上するため、乗用車としちゃ正しい選択か? されど軽トラックは狭いあぜ道を走ることも多く、曲がりきれないという困った事態が多々発生してしまった。こらアカンですな!
ホンダらしさの「前言撤回当然新型上等!」

そこで新型アクティは大昔のキャブオーバータイプに戻した。新旧のカタログ見ると興味深い。長いホイールベースを大宣伝している旧型に対し、新型はホイールベースの短さを自慢してたりして。むしろホイールベース長いと小回りきかないし、荒れた道で腹を打ちやすいなどと、従来型にダメ出ししてる。「前言撤回当然新型上等!」を得意とするホンダらしさに溢れております。カタログなど信じるな、ということか?
乗り心地の質感が高い正当派アクティ

国沢氏の頭とフロントウィンドウまでの距離に注目。広いんです
新型アクティのコックピットに座ってびっくり! なんでこんな広いの? 外観の写真だけでコックピットの前後長はわかっていただけるかと。本来なら悪化するハズの直進安定性もまったく問題なし! アイドル振動こそ大きいものの、リアミドシップレイアウトを採用しているため、走り出せばエンジンも滑らか。なによりショーワ製のショックアブソーバを採用しているから乗り心地の質感が高い。う~んアクティ、正当派のよいクルマです。