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更新日:2020.07.21 / 掲載日:2017.12.02

魅力的なアメリカンデザインが現代流にアレンジされて蘇った

初代カマロをモチーフとしているが、20インチホイールの採用など現代的なデザインへと昇華させている。ボンネットはアルミ製だ

初代カマロをモチーフとしているが、20インチホイールの採用など現代的なデザインへと昇華させている。ボンネットはアルミ製だ

【本記事は2010年1月にベストカーに掲載された記事となります。】シボレーカマロといえばキャディラックやコルベットなどと並び、アメ車を代表するビッグネーム。’67年に初代が登場して以来、日本でも累計2万台以上が販売されたアメリカン4シータークーペ。そんなカマロだが、’02年に4代目が販売を終了して以来、約7年にわたりその名は消滅していた。“一時的に”というにはあまりにも長い時間だ。

新型カマロは古きよきアメ車の味を現代流にアレンジ!!

大きく張りだしたフェンダーがリアビューを際だたせる。ボディ部に厚みがあり、相対的にグリーンハウスが小さく見えるスタイルだ

大きく張りだしたフェンダーがリアビューを際だたせる。ボディ部に厚みがあり、相対的にグリーンハウスが小さく見えるスタイルだ

5代目となる新型カマロは、’06年1月、コンセプトモデルが発表され、’09年3月よりアメリカでの販売が開始された。そして待望の日本導入が、’09年12月5日より開始された。5代目カマロは、うーん、実にカッコいい!! 古きよき時代のアメ車の雰囲気をプンプン漂わすスタイルに目が奪われる。いうまでもなく、’67年にデビューした初代カマロをデザインモチーフとしている。低く長いボンネットフード、丸目2灯式のヘッドライト、逆スラントの睨みつけるようなフロントマスクは、まぎれもなく初代カマロのテイストだ。

スペシャルティクーペにふさわしい、個性的なインテリアを採用。存在感のあるハンドルデザインを採用し、独立2眼のメーターを装着。カーナビも装着可能だ

スペシャルティクーペにふさわしい、個性的なインテリアを採用。存在感のあるハンドルデザインを採用し、独立2眼のメーターを装着。カーナビも装着可能だ

ボディサイズは全長4840mm、全幅1915mm、全高1380mmでホイールベースは2855mm。2ドアクーペなのにこのボディの大きさ!! 全幅1915mmというのは、正直、かなりデカイです。ダウンサイジングが叫ばれるいまの世の中に強烈なアンチテーゼをたたきつけるようなカマロには、昔のアメ車がもっていたある種の華やかさと同時に威圧感のようなものを感じる。小さくまとまったアメ車なんて、少なくとも日本のアメ車ファンは望んじゃあいない。ドアを開けるとセンターコンソールに並んだ4連メーターや、大型2眼タイプのスピード&タコメーターがレトロな雰囲気で嬉しくなる。

エンジンは3.6LのV6、DOHCと6.2LのV8、OHVの2タイプが用意される

カマロSS RSには、6.2LのV8エンジンが搭載される。405psを発揮するOHVエンジンというのがなんともアメ車らしい。これに6ATが組み合わされる

カマロSS RSには、6.2LのV8エンジンが搭載される。405psを発揮するOHVエンジンというのがなんともアメ車らしい。これに6ATが組み合わされる

3.6Lなんて、ちょっと前だったら「さすがアメ車!!」なんて思う大排気量だったけど、いまじゃ日本の高級サルーンは3.5Lが当たり前。スカイラインやフーガなんて3.7Lなんだから、カマロの3.6Lなど「おそるに足らず」だ。このV6エンジンがビックリするほど上品に調教されているから仰天した。“ドロドロドロ……”と荒々しい鼓動で低回転からトルクをひねり出すタイプかと思いきや、“シュワーン~!!”と7000回転のレッドゾーンまで淀みなく軽やかに吹け上がる。あまりにもスムーズすぎてちょっと拍子抜けしてしまったほど。まるでトヨタのV6、3.5Lのようなフィーリング。ま、このエンジン、キャディラックのCTSやSTSにも搭載される最新の直噴エンジンなのだから、洗練されていて当たり前なのだが……。レギュラーガソリン仕様で最高出力308ps、最大トルク37.7kgmを発揮するのはお見事。

ところがどっこい、6.2LのV8が、これまたいい味出しているんです。あの“ドロドロドロ……”で56.7kgmものトルクをひねり出し、豪快に6000回転あたりまで暴れ回る!! シュワーンと回るV6も実用上はすばらしいけど、やっぱりカマロはドロドロドロ……じゃないとね。ちなみにトランスミッションはV6、V8ともに6速ATで、とってもスムーズ。

価格を聞いてまたまたビックリ!! V6、3.6Lが430万円、V8、6.2Lが535万円!! フェアレディZだって上級グレードだと446万2500円する時代、新型カマロは超バーゲンプライス。しかも今回日本に導入されたモデルは、本国ではオプション装備を装着した最上級のフル装備モデルとなっている。(本誌・梅木)

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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