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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
パレットのOEM日産ルークスデビュー! パレットよりワル顔!!
エコカー減税50%対象車!

【本記事は2010年1月にベストカーに掲載された記事となります。】東京モーターショーに出展されていた日産ルークスが、12月1日より正式に市販を開始した。ルークスは軽自動車。日産は軽自動車の開発、生産を行なってはいないのでモコやピノと同じくスズキのOEMということになる。姿を見ればおわかりのように、パレットがベース。1735mmという高い全高と両側スライドドアがパレットから受け継がれたルークスの特徴だ。広々した室内空間(室内高1365mm!!)、大容量ラゲッジスペースなどももちろんパレットと同じ。使い勝手のよさが大きな魅力となる。
新開発CVTでエコカー減税50%の対象に!!

全高1735mmというハイルーフに両側スライドドアというのがルークスの魅力。右側パワースライドドアはオプションで装着可能となる
ラインアップを見ると、NAエンジン搭載車(54ps、6.4kgm)に「E」、「G」、そして「ハイウェイスター」の3グレード、ターボエンジン搭載車(64ps、9.7kgm)に「ハイウェイスターターボ」の1グレードが設定されている。エクステリアは「E」、「G」がパレット標準型のフロントマスクを踏襲、「ハイウェイスター」シリーズがパレットSWのフロントマスクのイメージを踏襲しながらも日産独自のフロントグリルを採用するなど、ルークスならではのフロントマスクを作り上げている。パレットSWよりも日産ルークスハイウェイスターのほうが落ち着いた印象。標準タイプグレードとハイウェイスターではヘッドライトの形状も違っており、バンパーやボンネットフードの形状もヘッドライトの形状に合わせてデザインが変更されていて、まったく違ったクルマのような大きな違いとなっている。

ハイウェイスターの後ろ姿。リアコンビランプ右がハイウェイスター、上が標準タイプがクリアレンズとなる
ルークスはすべてのグレードに新開発の副変速機付きCVTを組み合わせているのがポイント。ベースとなったパレットでもパレットSWのデビューに合わせてCVTが搭載されているが、SWのターボと、全モデルのNAモデルの一部にこのCVTが組み合わされているものの、一部廉価グレードでは4ATの組み合わせとなる点に注意したい。ちなみに4AT車の10・15モード燃費は20.0km/L。

こちらがスズキパレット
このCVTが優れモノで、ハイ/ロー2段変速の副変速機を組み合わせたことで変速比を非常に大きくすることができ(4.006~0.550で約8.48倍。ワゴンRのCVTは2.432~0.423で約5.62倍)、発進時にはより低いギア比で素早い加速力を得、巡航時には高いギア比でエンジン回転を抑えることが可能。燃費が飛躍的に向上していて、前述のようにパレットの4ATでは10.15モード= 20.0km/LだったものがCVT仕様では21.5km/L へと7.5%燃費がアップ。クラストップレベルの燃費性能を実現している。NAエンジン搭載車はFF、4WDともに50%減税の対象車となる。重量税と自動車取得税を合わせて約2万5000円の減税となり、さらに新車購入補助金5万円が受けられるので、かなりお買い得なのだ。
パレット譲りの両側スライドドアと広々した室内空間!!

室内高1365mmと、ライバルのタントよりも10mm高い。リアシートは前後の間隔が広く、ゆったり
ルークスの魅力は室内の広さ。使い勝手のいい両側スライドドアを採用し、室内高は1365mmと高く、1355mmのダイハツタントを凌ぐ高さ。タントは左側大開口がウリだけど、右側リアドアはヒンジタイプ。両側スライドが必要、というのならルークスかベースになったスズキパレットということになる。

ハイウェイスターのインテリアはブラック基調のスポーティなムードを演出する
リアシートの居住性に不満があろうはずもなく、足元タップリ余裕で、頭上スペースも余裕綽々。リアシート自体は若干座面長が短く感じるものの、シートバックは肩口までカバーしており、しっかりと座れる。

価格はNAの最廉価グレード「E」が124万4250円でパレットの「L」に対して3万6750円高、いっぽうターボの「ハイウェイスターターボ」が159万6000円でパレットSWのターボ車「TS」が155万9250円なのでルークスのほうが3万6750円高くなっている。パレットSWは両側パワースライドドアなのに対し、ルークスは左側のみパワースライドで右側は手動スライドドアとなっているのに……。オーディオ類は両車ともにオプション扱いとなっている。