中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

スズキキザシ 突然のデビュー!

アッパーミドルサルーン 北米だけでなく日本でも販売

そしてこうなった ’07年9月、フランクフルトショーで初めて公開されたキザシだが、結局4ドアセダンで登場することとなった

そしてこうなった ’07年9月、フランクフルトショーで初めて公開されたキザシだが、結局4ドアセダンで登場することとなった

【本記事は2009年11月にベストカーに掲載された記事となります。】【青天の霹靂】〈急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃〉国語辞典ではこのように意味が記されている。スズキはいつもこれだ。今回もまた、激しくやられた。キザシ、である。昨年11月、鈴木修会長(当時。現在は社長兼任)は、開発中といわれたキザシの市販について、「………………、反省1だ。キザシは反省第1号」と、胸の内を明かしてくれた。ちょうど、リーマンショックで北米の経済が大打撃を受けた直後のことだった。BC「反省というと、それはつまり、キザシはお蔵入りということでしょうか!?」鈴木会長「まぁ、整理せにゃいかんだろうな、と思ってます」BC「出ない!?」鈴木会長「出さない、というわけではなく……。全般的に整理をしていかなくてはならないということです」インタビューはこのように続いた。これを聞けば、キザシは残念ながら開発を凍結したのだな、と思ってしまう。が……。なんなのよ!? どうなっているのよ!?10月21日、スズキは新型車「キザシ」の国内販売を正式に発表した。えっ!? 開発継続していたの……!? うそぉ!!

スズキ初のアッパーミドルサイズセダン

姿勢制御システム(ESP)が標準装備。電動パワステとの統合制御で自動カウンターステアも当ててくれる。4WD車は前後トルク配分とも協調制御される

姿勢制御システム(ESP)が標準装備。電動パワステとの統合制御で自動カウンターステアも当ててくれる。4WD車は前後トルク配分とも協調制御される

ボディサイズは全長4650mm、全幅1820mm、全高1480mm、ホイールベースは2700mmとなる。全幅1820mmというのはかなり大きい。ギャランフォルティスよりもひと回りくらいは大きく、新型マークXと比べても全幅はまだまだ大きい。かなり大柄なフーガよりもちょっとだけ小さいかな、というサイズ感(それでも全幅はフーガの1805mmよりも15mmキザシがワイド!!)。エンジンはエスクードにも搭載される2.4Lの直4(J24B型)だが、吸排気系のチューニングにより最高出力188ps、最大トルク23.5kgmにまでパワーアップされている。もうちょっとパワーが欲しいか!? とも思われるかもしれないが、FF車の車重は1490kg、4WDでも1560kgと、ボディサイズから見ると圧倒的に軽く仕上がっているので、動力性能面での不満はなかろう。トランスミッションはCVTが組み合わされる。4WDはいわゆる電子制御トルクスプリット式。全車に標準装着される姿勢制御装置(ESP)、電動パワステなどとの協調制御で、4輪独立ブレーキ制御に加え、オーバーステア時にはカウンターステアを当てる方向にパワステをアシストするなど、挙動の乱れを最小限に抑えるシステムを搭載。4WDのトルク配分も姿勢制御に加えることで、より確実な姿勢制御が可能となる。FF車ではEPSと電動パワステの協調制御による姿勢制御方式。なかなかやるなぁ……。

装備の充実度を考えれば、とてつもなくお買い得

また、装備類はかなり充実していて、クルーズコントロール、メモリー機能付きパワーシート(運転席10ウェイ、助手席4ウェイ)、左右独立温度調節機能フルオートエアコン、雨滴感知間欠ワイパー、自動防眩式ルームミラーなどを標準装備。アッパーミドルサルーンとしての充実装備を実現している。キザシの価格はFFが278万7750円、4WDが299万7750円。これ、装備の充実度を考えれば、とてつもなくお買い得。ただし、キザシは受注生産。スズキ広報部は「正直、どの程度売れるのか、まったく見当がつきません」とのこと。月販目標台数は公表せずとのこと。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ