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更新日:2019.01.27 / 掲載日:2017.12.03
我道をゆく 4代目ランドクルーザープラド
いつでもどこでもいける安心感

サーフは消え、プラドが残った我が道をゆく4代目プラド
【本記事は2009年10月にベストカーに掲載された記事となります。】約7年ぶりにフルモデルチェンジし、4代目150系へと進化した新型ランドクルーザープラド。新型プラドは、これまでの歴代モデルが積み上げてきたオフロードの走破性と堅牢性を向上させながら、オンロードでの快適性を高めた。もちろん、トルセンLSD方式のフルタイム4WDやラダーフレーム構造を頑固に守り続けているのは、軟弱な都会派SUV全盛のなかにあって個性が光る。開発コンセプトは「オフロード&いつもの快適」。いつでもどこでもいける安心感と普段遣いの快適性を追求しているのがポイント。
上質さが感じられるセンタークラスター

旧:オフロードだけでなく都会にも似合うエクステリアを追求。ボディサイズは先代に比べ全長が45mm、全幅が10mm拡大され、逆に全高が20mm低くなっている。全体的なプロポーションはほぼ同じ。
エクステリアは、一見、代わり映えしないように見えるが、実際の見た目の印象はプレミアムSUVのように都会でも似合うように上質さが感じられ、張り出した大きなフェンダーも骨太で筋肉隆々。ボディサイズは先代に比べ、全長が45mm長く、全幅が10mmワイドになり逆に全高は20mm低い。インテリアは先代と比べグッと若返った印象だ。奇をてらわない水平基調のデザインだが、金属の塊から削りだしたようなタワー型のセンタークラスターの採用で上質さが感じられる。
競合車やミニバンを徹底的に研究

室内の快適性はミニバン並みに進化 7人乗りはセカンドシートに135mmのスライド機構があるが5人乗りにはスライド機構はない。5人乗りはダブルフォールディング
今回のプラドで最も注目したいのは「競合車やミニバンを徹底的に研究し、開発には相当の時間を費やした」(開発責任者)という室内空間。全幅は10mmの拡大ながら、室内幅は30mm拡大。セカンドシート(7人乗り)は135mmのスライド機構に加え、サードシートの乗降性を高めるウオークイン機構も備える。極めつけはサードシートの電動床下収納。4.0TZ-Gと2.7TX Lパッケージに標準装備される電動床下収納は、室内からもバックドア側からも格納・着座操作が行なえるのだ。サードシートの座面が背もたれ下にスライドして格納される、かなり凝った仕掛けだ。ちなみに5人乗りのシートの収納方法はセカンドシートの座面を持ち上げ、背もたれを前に倒すダブルフォールディング式。
車両が駆動、制動を最適に制御する

ランクル200よりも先進の4WDシステム
搭載されるエンジンは、これまでと同じ163ps/25.1kgmの2.7L直4ガソリン2TR-FE型と、27psアップした276ps/38.8kgmの4LV6ガソリンの1GR-FE型。組み合わされるトランスミッションは4Lが5速AT、2.7Lが4速ATである。4WDシステムはトルセンLSD式のフルタイム4WDシステム。通常時には前40:後60にトルク配分し、ローレンジやセンターデフロック機構などシステム自体は先代と共通だが、ローレンジの切り替えがレバーからダイヤル式に変更され、操作性が向上している。本格派四駆必須のラダーフレームは先代から改良が施され、ねじり剛性を向上させている。オフロード性能をフルに発揮させるためにサポートする最新装備も新型プラドの目玉。まずトヨタ初となるマルチテレインセレクト。ステアリングのマルチインフォメーションスイッチで4つのモード、MUD&SAND(泥濘地)LOOSE ROCK(瓦礫路、ブッシュ地など)、MOGUL(凸凹の激しいモーグル)、ROCK(岩場)のなかから走行環境に適したモードを選ぶとトラスファーギアなどの操作手順がマルチインフォメーションディスプレイに表示されるとともに、車両が駆動、制動を最適に制御する(TX-G、TXにオプション)。
世界初となるマルチテレインモニター

さらに世界初となるマルチテレインモニターは車両の4つのモニターが車両周囲の6エリアの路面状況を映し出す。(TX-G、TXにオプション)。またランクル200にも採用されている極低速でもホイールスピンやロックを抑制するクロールコントロールの速度は、ランクルの3段階から新型プラドでは5段階にまで進化(TZ-G、TZにメーカーオプション)するなど、4WDのサポート機能も満載している。価格は2.7Lの5人乗りTXが315万円、TXが330万円。4LのTXが370万円、TZが410万円、TZ-Gが475万円。全車排ガスは3つ★で燃費基準は2.7Lが+10%達成、4Lが+5%達成。