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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
ルノーと日産のアライアンスが生んだ上質な乗り心地と高い走破性のSUVコレオス

リアゲートに傾斜をつけて、全体的にクーペライクなフォルムを実現している
【本記事は2009年7月にベストカーに掲載された記事となります。】ルノーと日産のアライアンスによる共同開発車1号として、昨年6月にフランスで発売されたルノーコレオスが、ついに日本市場にも導入された。コレオスは、三菱アウトランダーのOEMとして供給されているプジョー4007やシトロエンCクロッサーのような、顔違いのモデルではない。商品企画とデザインをルノーが行ない、エンジニアリングとマニュファクチャリングを日産が担当。全体のマネージメントはルノーが行なって誕生した。この結果、ルノーらしいアイデンティティを持ちながら、日産X-トレイルと40~50%部品共有化率を達成し、コストの面でも有利となった。
ひと目でルノーとわかる強い個性を生み出す

エンジンは2.5L、直4でCVTとの組み合わせでスムーズな走り
大きなルノーマークを中心としたフロントグリルから、フェンダーまでなめらかな曲線で構成されたフロントマスクは、ひと目でルノーとわかる強い個性を生み出している。サイドビューは、強く傾斜したリアゲートによって、クーペのようなスポーティなフォルムを生み出しているが、これがルノーデザインの成果だろう。コレオスが目指したのは、乗用車の走行性能とSUVの走破性、そして、ミニバンの使い勝手のよさの融合。そして、最も力を入れたのは「フレンチタッチな乗り心地」と呼ぶ快適で質の高い走りだ。かつて未舗装路だったルノー研究所前の県道にちなんだ、「D65」テストと呼ばれる過酷な乗り心地テストによって、乗り味は磨かれている。サスペンションはもちろんのこと、ブッシュやタイヤ、サブフレームの構造に至るまで、乗り心地向上のため、徹底的に研究された。
実感する高いアイポイントからの視界のよさ

すっきりしたデザインと明るい配色で居心地のいいインテリア
コレオスで走り出すと、まず、高いアイポイントからの視界のよさが実感できる。全幅は1855mmあるものの、町中での取り回しは決して悪くない。そして、なめらかに足が動く感覚は、まさに「フレンチタッチ」だ。路面の段差や道路の継ぎ目などでも、スムーズかつ静かに乗り越えてくれる。2.5Lエンジンは低速からトルクが太く扱いやすいが、さらにルノーでは初めての採用となるCVTとの組み合わせできわめて扱いやすく、1.7tある車重を感じさせない。コレオスは日産が開発したオールモード4×4-iシステムを採用しているので、路面の悪いところでも、高いスタビリティと良好なトラクションが得られる。ヒルスタートサポート、ヒルダウンコントロールもあり、安心感はきわめて高い。
曲線を生かしたインテリア

室内に目を移すと、シンプルながら、ルノーならではの曲線を生かしたインテリアはとてもおしゃれで居心地がいい。シートも体にフィットする上質なものだ。後席は快適で広く、3人乗っても余裕がある。リアゲートを開いた状態からワンタッチでリアシートを倒すことができるなど使い勝手もいい。3ナンバーサイズの輸入SUVで、エントリーモデルが319万8000円からという価格設定も絶妙のコレオスは、注目のSUVといえるだろう!