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更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.12.03

6代目ゴルフもやっぱり日本車キラーの資質アリ

さらに洗練、さらに上質。ハッチバックの王者、再出撃

【本記事は2009年5月にベストカーに掲載された記事となります。】

さらに洗練、さらに上質。ハッチバックの王者、再出撃
ゴルフの6代目がついに日本発表となった。一見してわかるのは、そのデザインの違い。5代目までのどこかハッチバックらしい愛嬌を感じさせるデザインは、シャープで厚みが薄く感じられるフロントフェイスとされたこともあって、グッと精悍な印象になった。
プラットフォームやパワートレーンは基本的に先代からのキャリーオーバーというが、それが外観からは信じられないほど、印象は大きく変わっている。
だが、そのエクステリアの変化は、まだまだ6代目ゴルフの進化のプレリュードにすぎない。本当の進化は中身に凝縮されているのだ。その進化と魅力について迫っていきたい。

コストを抑えつつ、クラスを超えた質感を実現した室内

オーソドックスな印象を受ける6代目ゴルフのインパネだが、各部に人間工学に基づくデザイニングが行なわれており、使いやすさは抜群。こういうのが真の上質というものだ

オーソドックスな印象を受ける6代目ゴルフのインパネだが、各部に人間工学に基づくデザイニングが行なわれており、使いやすさは抜群。こういうのが真の上質というものだ

■コストを抑えつつ、クラスを超えた質感を実現した室内
4代目ですでに高い評価を得ていた室内はさらに洗練され、より上質なものとされた。新設計のインパネほかドアトリムなどに、見た目も手触りもいい厳選された素材を使い、質感が高められている。クロームベゼルで縁取られた丸形メーターや、新デザインのステアリングも、まるで上位機種、パサートCCを思わせる仕上がりとなった。
シートも人間工学に基づいた形状のものを採用。さらにハイラインには縫い目にまで質の高さが感じられるレザーシートがオプションで設定されている。
この人間工学に基づくデザインは内装を通して徹底されており、使いやすさが大幅に向上。こうした面もあって、6代目ゴルフの室内は非常に洗練された印象を与えるものとなっている。

30年以上というゴルフの歴史上、最高の静粛性を実現

FRONT:TSIコンフォートライン=275万円 1.4L、直4ターボ+7速DSG TSIハイライン=312万円 1.4L、直4ターボ+スーパーチャージャー+7速DSG

FRONT:TSIコンフォートライン=275万円 1.4L、直4ターボ+7速DSG TSIハイライン=312万円 1.4L、直4ターボ+スーパーチャージャー+7速DSG

■30年以上というゴルフの歴史上、最高の静粛性を実現
静粛性の追求は、6代目ゴルフ開発において最も重要視された要素のひとつ。それを象徴するのが、これまで上級クラスのみとされていた遮音機能を持つフロントウィンドウの採用だ。これは音響減衰効果のある遮音層を挟み込んだ3層構造の中間膜を用いたもので、風切り音の低減に目覚ましい効果を持つ。
また、サイドウィンドウの厚みの10%増し、ドアミラーの空力特性の最適化などのほか、タイヤのパターンノイズ対策に、ホイールハウス内に新たな遮音材を使うなど、ノイズに対しても細心の注意が払われている。
これらの対策により新型ゴルフは、シリーズ始まって以来の優れた静粛性を獲得している。アイスランドで試乗した河口まなぶ氏も「先代を圧倒。トヨタも驚くだろう」と絶賛した。

TSIエンジンと7速DSG採用で優れた燃費を獲得

スーパーチャージャー&ターボのツインチャージとなるハイラインのエンジン。160ps/24.5kgmという2.4Lエンジン並みの出力を発生する

スーパーチャージャー&ターボのツインチャージとなるハイラインのエンジン。160ps/24.5kgmという2.4Lエンジン並みの出力を発生する

■TSIエンジンと7速DSG採用で優れた燃費を獲得
6代目ゴルフのミッションは、5代目においてはトレンドラインにのみ採用されていた7速DSGを採用している。このミッションに、ハイラインが160psを発生する1.4Lツインチャージャーエンジンを、コンフォートラインが122psを発生する1.4Lターボエンジンを組み合わせている。
このコンビネーションにより、ハイラインは0~100km/h加速=8.0秒、最高速度=220km/h。コンフォートラインが0~100km/h加速=9.5秒、最高速度=200km/hという、それぞれ2.4Lもしくは2Lエンジン並みのパフォーマンスを発揮。それでいて10・15モード燃費は、ハイラインが16.2km/L、コンフォートラインは16.8km/Lという、5代目トレンドラインの数値(15.4km/L)を大きく上回る数値を獲得した。

こちらはターボによるシングルチャージとなるコンフォートラインのエンジン。122ps/20.4kgmの出力だが、低中回転のトルクは豊か

こちらはターボによるシングルチャージとなるコンフォートラインのエンジン。122ps/20.4kgmの出力だが、低中回転のトルクは豊か

コンフォートラインに搭載されるターボエンジンは、5代目のトレンドラインに搭載されていたものと同一スペックだが、5代目の時点で、とても1.4Lとは思えないパフォーマンスを見せていただけに、6代目も決して期待を裏切らないはず。
そのほか、歴代最高といわれる操縦安定性や、レーザー溶接などを駆使した高剛性ボディ。そして運転席ニーエアバッグの標準装備などでより高められた安全性能など、6代目ゴルフは全方位的に大きく進化している。ハッチバック界の世界王者は、さらなる高みへと駆け上がった。今度のゴルフもやはり日本車の前に立ちはだかる強力な壁となるのは確実なようだ。

大本命? GTIもスタンバイ

専用デザインのバンパーとヘッドライトがすこぶるスポーティ

専用デザインのバンパーとヘッドライトがすこぶるスポーティ

大本命? GTIもスタンバイ

フォルクスワーゲンが3月23日に、6代目ゴルフのスポーツグレード「GTI」を発表した。専用バンパーやブラックアウトされたヘッドランプなど迫力ある外観が特徴となっている。

搭載エンジン

専用デザインのバンパーとヘッドライトがすこぶるスポーティ

専用デザインのバンパーとヘッドライトがすこぶるスポーティ

搭載エンジンは5代目からのキャリーオーバーとなる2.0L直4ターボのTSIだが、出力は10psアップの210ps、最大トルクは28.6kgmとなる。
そのエンジンに組み合わされるミッションは6MTと6速DSG。が、日本にはMTは導入されない可能性がある。同様に3ドアモデルも導入されない可能性高し。燃費は5代目モデルより約10%ほど改善されているという。
日本導入は今年の秋になりそう。首を長くして待とう。

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グーネットマガジン編集部

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