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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

トヨタウィッシュ2代目に進化 正統派のモデルチェンジ

乗って走って楽しめるクルマが新型ウィッシュ!!

ワイドフェンダー2.0Z 前後フェンダーが大きく張り出したオーバーフェンダーとなる2.0Zの全幅は1745mm。リアサスペンションはダブルウィッシュボーンとなる

ワイドフェンダー2.0Z 前後フェンダーが大きく張り出したオーバーフェンダーとなる2.0Zの全幅は1745mm。リアサスペンションはダブルウィッシュボーンとなる

【本記事は2009年4月にベストカーに掲載された記事となります。】2Lクラスの乗用ミニバンの売れ筋人気車、ウィッシュが初のモデルチェンジで2代目に進化する。初代ウィッシュのデビューは2003年1月。’00年10月にホンダが送り込んだストリームに真っ正面から勝負を仕掛けたことが話題となった。ストリームはひと足先に、’06年7月に2代目となっている。当然、新型ウィッシュは初代の弱点を潰しつつ、ライバル2代目ストリームや、やはりホンダのヒット車、フリードに対抗するため、徹底的にユーザーのニーズを盛り込んだミニバンとなっているのがポイントだ。■乗って走って楽しめるクルマが新型ウィッシュ!!入手した資料では、開発を担当した大井敏裕チーフエンジニアが、「クルマは元気で楽しくなくっちゃ!! という思いを強くもち“アクティブ・リラックス・スマート・7シーター”をキーワードに開発を進めた」と説明。開発ではサーキット走行も繰り返したという。そう、新型ウィッシュは走りにも大いに期待できるミニバンなのだ。走りをアピールするストリームに対する大きな脅威となるのは間違いない。

全幅が3タイプ。細やかなバリエーション展開

全幅はタイプ別に3種類 新型ウィッシュには3タイプの全幅がある。ベースとなるのは1695mmで5ナンバーをキープするいっぽう、1.8Sは1720mm、2.0Zは1745mm

全幅はタイプ別に3種類 新型ウィッシュには3タイプの全幅がある。ベースとなるのは1695mmで5ナンバーをキープするいっぽう、1.8Sは1720mm、2.0Zは1745mm

■全幅が3タイプ。細やかなバリエーション展開ビックリしたのがグレード構成。1.8Lと2Lというエンジンラインアップは現行型と同じだが(ともにバルブマチックエンジン)、ボディが3タイプ用意されていて、標準タイプ(1.8X、2.0G)が全幅1695mmなのに対し、エアロタイプの1.8Sでは専用デザインのエアロバンパーやワイドフェンダーを採用して全幅が1720mmに広げられている。それだけではなく、現行型にも設定されているワイドエアロバージョンの2.0Zでは前後がオーバーフェンダー化されていて、全幅は1745mmとさらにワイドで、見た目にもマッシブな印象。ボディ下部にはオーバーフェンダーのラインと合わせたクラディングパネルが装着され、より力強い印象。この 2.0Zには215/50R17サイズのタイヤが装着され、リアサスがダブルウィッシュボーンとなる(ほかのFF車はトーションビーム式)など、ハンドリング性能を追求したパッケージングとなっている。3タイプも全幅のバリエーションを設定するというのは、生産性やコストの面からいったら、正直、得策ではない。特にフロントフェンダーのプレスが異なるということは、専用の金型が必要で、ものすごくコストがかかること。でも、あえてそれをやってまでバリエーションを豊富にするというのは、それだけトヨタが新型ウィッシュに力を入れているということの証。やる気が感じられるということだ。けど、なんといいますが、フロントマスクはちょっとゴツすぎる印象。もちっとソフトな顔でもよかったのでは? と思います。

6人乗りと7人乗りをラインアップ

新型ウィッシュのインパネ。ステアリングは下部が平らになったタイプが装着されている。また、右左折時の視界を確保するため、三角窓が大きくなっているのがポイント

新型ウィッシュのインパネ。ステアリングは下部が平らになったタイプが装着されている。また、右左折時の視界を確保するため、三角窓が大きくなっているのがポイント

■6人乗りと7人乗りをラインアップ室内空間は、基本的に現行型と大きく変わることはない。1列目~2列目シート間距離は950mmで現行型同様だし、1列目~3列目間距離は1685mmでこれも変更なし。だが、フロントシートのシートバック裏面を湾曲させる形状とすることなどで、2列目シートの足元スペースを大きくとるなどの工夫が凝らされていて、実質的な居住性は向上している。

シートレイアウト

2列目シートは2.0Zのみ左右独立の2人掛け(乗車定員6名)となる以外は、3人掛けのベンチシートで乗車定員は7名となる(写真左)

2列目シートは2.0Zのみ左右独立の2人掛け(乗車定員6名)となる以外は、3人掛けのベンチシートで乗車定員は7名となる(写真左)

シートレイアウトはオーソドックスな2-3-2の7人乗りに加え、2.0Zでは2列目を左右独立キャプテンシートとした2-2-2の6人乗りも設定。ゆったりした居住空間を作り上げている。

バルブマチックエンジンを全車搭載

バルブマチックエンジン搭載 2L、1.8Lともにバルブマチックエンジンを採用。吸気バルブリフト量でエンジン回転を制御。燃費向上が期待できる

バルブマチックエンジン搭載 2L、1.8Lともにバルブマチックエンジンを採用。吸気バルブリフト量でエンジン回転を制御。燃費向上が期待できる

■バルブマチックエンジンを全車搭載エンジンは全グレードともにバルブマチック。2Lのバルブマチックはすでにノア/ヴォクシー、プレミオ/アリオンなどに搭載されているが、1.8L版は今回初搭載。スペックは2Lが158ps、20.0kgmで1.8Lが144ps、17.9kgmとなり、特に1.8Lが現行型より12ps、0.6kgmパワーアップしており、ドライバビリティも大幅にアップしているはず。が、バルブマチック採用の最大のメリットは燃費の向上で、1.8Lは現行型の14.4km/Lから11%アップの16.0km/L、2Lは15.2km/Lと大幅アップ。トランスミッションは全車CVTが組み合わされる。バルブマチックはインテークマニフォールドにスロットルバルブを持たず、吸気バルブのリフト量を緻密に制御することでエンジン回転をコントロールするシステム。アクセルレスポンスに優れ、また、ポンピングロスを低減できることで燃費の向上にも大きく寄与するシステムだ。さて、最後に気になる価格。明らかになった価格は、1.8Xが184万円、2.0Gが226万円で2.0Zが248万円で、現行型に対して1.8Xが3万4000円のアップ、2.0Zが10万7000円のアップとなっている。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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