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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
目ツキに鋭さを増して再登場 エスティマミニバン王復帰宣言 ミニバンの代名詞的存在、「エスティマ」がマイナーチェンジを受け、新たな魅力を獲得! その魅力に迫る!
新たな魅力を手に入れたエスティマ

【本記事は2009年3月にベストカーに掲載された記事となります。】大ヒットを記録した2代目モデルの後を継いだ3代目エスティマが登場したのは’06年の1月。外観は2代目からの正常進化版といえるものだったが、逆三角形のヘッドライトなどで、全体の印象はより精悍に、洗練されたものになった。とはいえミニバンは競争が激しいカテゴリー。登場後約3年を経たエスティマも、やはり存在感が若干希薄になった感は否めない。しかし初代登場時には、それまで商用バンの延長でしかなかったミニバンを、乗用モデルとして注目を集めさせた功績を持つエスティマが、このまま黙っているわけがない。というわけで、昨年の12月24日にマイナーチェンジを受け、新たな魅力を手に入れた。今からその魅力をググッと検証していこう。
最大の魅力は鋭さを増したエクステリア

まいちぇん後エスティマ 歌舞伎顔からロボット顔に
■最大の魅力は鋭さを増したエクステリア今回のマイチェンの最大のトピックはなんといっても外観の変更。目立つところではヘッドライトが逆三角形から一般的な切れ上がったタイプになった。ちょっとフツーになった気がしなくもないが、わかりやすいカッコよさを手に入れたのは間違いない。

まいちぇん前エスティマ 歌舞伎顔からロボット顔に
ヘッドライト変更に合わせ、グリルおよびフロントバンパーも変更。写真はアエラスだが、マイチェン前に比べ左右への張り出し感が増し、アグレッシブな印象となっている。標準モデルも従来の下方に向かってエアダムが拡がるデザインが、上にいくほど拡がるものに変更された。そのほかリアコンビランプ、ホイールデザインなども変更されている。
乗って驚き、2.4Lってこんなによかったっけ?

170ps/22.8kgmを発生する2.4Lエンジン。出力はアルファード2.4Lと同じだが、重量の違いで10・15モード燃費は0.8km/Lエスティマのほうが優秀
■乗って驚き、2.4Lってこんなによかったっけ?今回の変更ではエンジンやシフト制御には手を入れられていないという。が、今回の試乗中、高速道で踏み直し加速をしたのだが、想像以上にピックアップがいいのには、ちょっと驚いた。普通に踏んでいるかぎりは、まあ2.4Lなり。280ps/35.1kgmを誇る3.5Lモデルのようなパワフルさはない。だがガバッと踏んだ時の反応の鋭さは想像以上。室内はノイジーになるが、とても2.4Lとは思えない加速を見せる。トヨタ側の発表を信じるなら、これは変更前からのパフォーマンスということになる。正直、2.4Lモデルを見直した。
ラゲッジユーティリティの優秀さも再確認させられた

最大ラゲッジ。セカンドシートは前に出す以上の操作はできない
■ラゲッジユーティリティの優秀さも再確認させられたエスティマのラゲッジというと、Gグレードなどにオプションで用意される3列目シートの電動収納に目がいってしまうが、標準的な手動による3列目シート収納も優秀だということを、今回再認識させられた。というのも背もたれの前倒しに使うストラップも、引き起こしに使うストラップも、すべて背もたれ裏面に集中しており、収納のための操作で迷うことがないのだ。しかも操作感にもシートサイズから想像される重さがない。少なくとも跳ね上げ式のエルグランドやアルファードより楽なのは確実。エスティマ、よく考えられたクルマだ。
そのほかの変更でどれだけ魅力が増した?

インパネは今見ても古さを感じさせないが、シート柄も変更したほうがよかったかもしれない
■そのほかの変更でどれだけ魅力が増した?そのほかクルーズコントロールやステアリングスイッチが全車標準装備化されたほか、前席に大腿部を効果的に温める快適温熱シートを採用(一部グレード除く)し、快適性が向上。また前席アクティブヘッドレストの採用、ステアリング協調車両安定性制御システムの採用拡大(全車オプション)で、安全性面も魅力アップが図られている。変わらない魅力に、新たに加わった魅力。エスティマのミニバン王復帰にかける意気込みはなかなか強烈だ。間違いない、エスティマはミニバン界のメインストリームに帰ってきたのだ。要再注目ですゾ!