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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

2代目アルトラパン登場 キュートなデザイン 使い勝手超進化

ラパンとは、フランス語でウサギ

こちら旧型ラパン。こうしてみると新型はキープコンセプトだが、デザインが圧倒的に洗練されたことがわかる

こちら旧型ラパン。こうしてみると新型はキープコンセプトだが、デザインが圧倒的に洗練されたことがわかる

【本記事は2009年1月にベストカーに掲載された記事となります。】ラパンである。ラパンとは、フランス語でウサギのこと。なんともかわいらしいネーミングだ。正式には初代同様「アルトラパン」となるのだが、アルトの名はロゴマークでも小さく飾り程度。通常このクルマを呼ぶ時にアルトの冠は不要だろう。初代ラパンのデビューは2002年1月。前年の東京モーターショーにコンセプトカーが出展されていたが、いかにもコンセプトカーといった雰囲気で、誰もコイツが市販車として出てくるとは思っていなかったところに突如デビューして驚かされたもの。初代はその名のとおり、アルトをベースとしたセダンタイプのちょっとオシャレな軽自動車、という位置づけで、モデルライフ82カ月間を平均すると月販4680台程度の販売で、ちょっとした人気車。

超キープコンセプトだけど、中身は超進化!!

新型ラパンのボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1510mm。旧型に対して全高は5mm高くなっているだけだが、グンと大きくなったように感じるのは、ホイールベースが40mm長くなっているからだろうか!?

新型ラパンのボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1510mm。旧型に対して全高は5mm高くなっているだけだが、グンと大きくなったように感じるのは、ホイールベースが40mm長くなっているからだろうか!?

■超キープコンセプトだけど、中身は超進化!!丸6年、間もなく7年を迎えようというロングライフでのモデルチェンジで2代目となったラパン、パッと見た印象は初代のイメージを色濃く受け継ぐ超キープコンセプト。「これほどのキープコンセプトのモデルチェンジはウチでは珍しいです」と開発責任者の山下政好第2カーラインチーフエンジニアが言うように、見た目は確かに超がつくほどのキープコンセプトだ。「ラパンはデザインを含めた、あの雰囲気が支持されていたと思っています。だから、初代のイメージを保ちつつ、でも、新型らしく新しさを感じさせるものにしなくてはならない。とても難しかったです」と山下チーフエンジニア。ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mm、全高1510mmでホイールベースは2400mm。“けっこう背が高くなったかな!?”実車を目の前にしての第一印象なのだが、スペックを見ると全高は旧型からわずか5mmしか高くなっていないのだった。あらららら。全長と全幅は初代でも軽自動車枠いっぱいの同寸だったから、新旧のボディサイズ差は全高が5mm高くなっただけ、なのでした。これ意外!! いっぽうでホイールベースは2400mmと旧型から40mmも延長されているので、リアシートの居住性は格段によくなっているのでありました。初代よりもひと回り大きくなったように感じさせる雰囲気だ。エクステリアでは、カドを丸めた正方形に近い長方形のヘッドライトと長方形の穴の開いたグリルがラパンらしさをアピールしている。Xグレードの一部ボディカラーに設定されているホワイト2トーンルーフがオシャレな印象でいい感じ。白いホイールもいいアクセントだ。

室内は旧型と比べて格段に広々開放感バッチリ!!

インテリアは単眼の大型メーターを据えたシンプルでオシャレな造形。インテリアカラーは右からアイボリー、ブラウン、ブラックとなる。ターボ車はブラックのみの設定となっている

インテリアは単眼の大型メーターを据えたシンプルでオシャレな造形。インテリアカラーは右からアイボリー、ブラウン、ブラックとなる。ターボ車はブラックのみの設定となっている

■室内は旧型と比べて格段に広々開放感バッチリ!!ドアを開けて室内に乗り込んでビックリ!! 前席も後席も広広なのだ。初代ラパンは、正直、ちょっとばかり閉塞感のある室内だな、と感じていた。後席足元空間がちょっと狭かったのと、前席は頭上斜め上が狭くて圧迫感があったためだろう。新型ラパンは先日登場したばかりの新型ワゴンRのプラットフォームを採用することで、前後ホイールとキャビンの位置関係が理想的になったのだろう。ホイールベースの延長は40mmだが、室内長は170mm長い1870mmになっているし、前席乗員のフロントガラスまでの距離が90mm広い895mmとなり、さらに前後席間距離が75mm広がって840mmとなっている。これらの総合的な効果で、新型ラパンの室内は前後席ともに旧型に比べて大幅に広々した印象となっているのだ。このほか、前席のヒップポイントが30mm高い570mmとなり、後席シートとBピラー間の距離が20mm拡大するなど、乗降性、使い勝手なども大きく改善。リアドアは80度の角度で開き、このあたりも使い勝手の面でとても具合がいい。

インテリアカラー

インテリアは単眼の大型メーターを据えたシンプルでオシャレな造形。インテリアカラーは右からアイボリー、ブラウン、ブラックとなる。ターボ車はブラックのみの設定となっている

インテリアは単眼の大型メーターを据えたシンプルでオシャレな造形。インテリアカラーは右からアイボリー、ブラウン、ブラックとなる。ターボ車はブラックのみの設定となっている

インテリアカラーはNA車に関してはボディカラーによってアイボリーとブラウンの2タイプが用意されていて、ターボ車では全ボディカラー共通でブラックとなる。ラパンというクルマの性格を考えると、明るい印象のアイボリーや、ちょっとシックな印象となるブラウンのインテリアカラーが似合っている。

NAとターボともに燃費は社内トップをマーク

洗車グッズにもラパンのロゴ入りの専用品が用意されるのでした

洗車グッズにもラパンのロゴ入りの専用品が用意されるのでした

■NAとターボともに燃費は社内トップをマークエンジンはこれまでどおり直3DOHCのNA(54ps、6.4kgm)とターボ(64ps、9.7kgm)の2タイプで、NAエンジンにはCVTと4ATが、ターボにはCVTが組み合わされる。各仕様にすべてFFと4WDが設定されている。NA、ターボともにCVT仕様は10・15モード燃費が社内トップ値をマークしているという。NA=24.5km/L(4AT仕様は22.5km/L)、ターボ=23.0km/Lという数字でワゴンRよりもいいのはボディが軽いから(ガソリンエンジン車の最高値はミラの27.0km/L)。価格は最も安いNAの「G」4ATが104万7900円、同じく「G」のCVTが110万5650円、「X」の4ATが119万700円、CVTが122万2200円、ターボエンジンを搭載する「T」が135万7650円となっている。NAの4AT車とCVT車の価格差は3万1500円だが、Gの4ATのみABSがオプションとなるためCVT車との価格差が5万7750円。月販目標台数は4000台。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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