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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
STI20周年記念車登場 インプレッサWRX STI20thアニバーサリー インプレッサSTI 究極のハンドリング
運転が確実に上手くなったと実感できるハンドリングを作り上げている
【本記事は2008年11月にベストカーに掲載された記事となります。】こりゃあもう、ビックリです!! 今年創立20周年を迎えたSTIがその記念車としてインプレッサSTIをベースに超ハンドリングマシンをコンプリートカーで仕上げてきた。なんといっても乗り心地がいい。インプSTIをベースに足回りをチューン、というと、ガチガチの超ハードな乗り味を覚悟しちゃうけど、富士重工実験部でテストドライバーとしてならした辰巳英治氏が、自身の長年にわたる経験から導き出したハンドリングに対する考え方を具現化したこのクルマは、実に乗り心地がよく、しかもドライバーの意のままに動いてくれる。運転が確実に上手くなったと実感できるハンドリングを作り上げているのだ。
スプリングはオリジナル
サスペンションチューニングにこのクルマのすべてが詰まっている。スプリングはSTIオリジナルで、ダンパーはノーマルをベースにSTIが減衰力をチューニング。リアのラテラルリンクにはピロボールが採用されている
辰巳氏は「力でねじ伏せるような操縦性ではダメ。スウッと走って、気持ちよくてしかも結果として速くなければ」と言う。今回のインプSTIはスプリング、ダンパーのチューニングを中心に、フレキシブルタワーバー、フレキシブルロアアームバーを採用。フロントクロスメンバーサポート、リアサスリンクにピロボールタイプのブッシュを採用するなどのチューニングが施されている。「あえてビルシュタインとか、そういった高級ブランドパーツを使っていないんですよ。ダンパーは、ノーマルのインプSTIと同じものをベースに、減衰力をチューニングしています。スプリングはウチのオリジナルですね」と辰巳氏。
2台のバイクが並走しながらコーナリングするイメージ
エクステリアはフロントアンダースポイラーとリアのブラックに塗装されたルーフスポイラーが違いを主張する程度でノーマルルック。ハンドリングは、とてもコントローラブルだ
これが絶妙なのだ。なんというか、コーナーで4つのタイヤがキッチリ接地しているというのが伝わってくる。ボディやサスをガチガチに固めるのではなく、計算された撓たわみをわざと残している、そんな感じ。しなやかなのだ。「そのとおりだと思います。そのためのフレキシブルバーなんです。あれは、ボディをガチガチに固めるのではなく、固めつつも、ほどよく動かしてやる構造。コーナリング中に外側のタイヤだけではなく、内側のタイヤのグリップ力も使ってやるためには、ボディをほどよくたわませないとダメなんです。2台のバイクが並走しながらコーナリングするイメージですね。2台のバイクをガッチリつなげてしまっては、スムーズなコーナリングはできない」というのが辰巳氏の考え方だ。
ツウのためのインプレッサ
インプレッサSTI20thアニバーサリーの価格は412万6500円。ベース車に対して約30万円のプラスでこのハンドリングが手にはいるのは、正直、超お買い得だと思う。外観はほとんどノーマルで、エンジンは完全ノーマル。違いのわかるツウのためのインプレッサだ。限定300台。急げ!!