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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04

パジェロミニはジムニーよりスゴいのか!? 小さなボディでもその実力はあなどれない!!

【本記事は2008年11月にベストカーに掲載された記事となります。】現行モデルは’98年10月に登場した2代目で、’02年9月に小規模なマイナーチェンジを受けて以来、初めて大がかりなマイチェンを受けている。

“親”パジェロのイメージに近づけたエクステリア

乗り心地ならリジットのジムニーを凌駕!! フロントマスクは親パジェロのイメージに近づけ、上質感と親しみやすさを併せ持ったものに変更している。親パジェロと同じ3ウェイ2トーンのこのボディカラーだと特にそのまま小さくなったような印象を受ける

乗り心地ならリジットのジムニーを凌駕!! フロントマスクは親パジェロのイメージに近づけ、上質感と親しみやすさを併せ持ったものに変更している。親パジェロと同じ3ウェイ2トーンのこのボディカラーだと特にそのまま小さくなったような印象を受ける

今回のマイチェンで、フロント、リアともに大幅にエクステリアを変更し、特に現行パジェロの血筋がひと目でわかるフロントマスクに変更されている。現行パジェロとの2ショットを見ると、まさに親パジェロに子パジェロといった感じなのだ。特にフロントバンパーの形状は、マイチェン前のモデルがやや薄い感じのバンパーだったのに対し、今回の変更で親パジェロ同様の厚みを感じさせるタイプになっている。これだけでもかなり印象が変わっているのだが、ヘッドライトの形状やフォグランプの位置も親パジェロ同様のデザインに近づけている。なかなかに芸が細かいのだ。また、リアのほうもマイチェン前のモデルは上下が分割されていたが、これを統合してスッキリとした印象のコンビランプに変更し、スペアタイヤの位置をリア中央部に移動してここでも親パジェロとの共通性を持たせたイメージに近づけていて、かなりこだわっているのだ。インテリアでは、インストルメントパネルのデザインを一新し、メーターにシルバーリングをあしらい、視認性に優れる大型3連メーターを採用している。シート生地もメッシュタイプに変更されたほか、運転席と助手席各々にエアコン吹き出し口のすぐ下にドリンクホルダーを設置し、センターボックスや助手席アッパーグローブボックスも新たに設定され、収納スペースも大幅に増やされている。ちなみにグレードが整理され、2WDはNAのみ、4WDはターボのみに。VRはマイチェン前からAT車で6300円アップ、5MT車で2万7300円アップしている。

ライバル、ジムニーとの違いはどこにあるのか!?

リアスタイルでは上下分割型だったコンビランプを統合したほか、スペアタイヤをやや中央寄りに変更している

リアスタイルでは上下分割型だったコンビランプを統合したほか、スペアタイヤをやや中央寄りに変更している

それでは、今回のマイチェンで大幅に質感を高めたパジェロミニはライバルのジムニーに比べてどこがどうスゴいのか、実際に試乗した国沢光宏氏にチェックしてもらった。久々のパジェロミニマイチェンである! 初代はデビューと同時に月販5000台を超える大ヒット車となったものの(私も買っちゃいました)、ここにきて月販平均数100台という休眠状態中。しかし、10月から日産でも『キックス』という車名でOEM販売することになったのを受け、三菱自動車も「いっちょ頑張ってみようか!」と気合いを入れることにしたらしい。昨今のようなガソリン高のご時世を考えればパジェロミニみたいな小型のSUVこそ環境にやさしいのかもしれない。で、改めてマイチェンしたパジェロミニに乗ってみたら、やっぱりよくできている! 昔から軽自動車を感じさせないほどの乗り心地のよさや質感を持っていたけど、さらに細かい部分を磨き上げたのだろう。大げさな表現じゃなく「こら高級車か?」と思っちゃうくらい。ボディ剛性が圧倒的に高いのだ。今や少数派になりつつある油圧パワステのフィールも好ましい。こら苦しゅうないです。エンジンは変更されていないが、4速ATのセッティングやエンジンマネジメントなどを改良し、10・15モード燃費を0.6km/L向上。絶対的な動力性能はターボモデルなら必要十分で、高速道路を100km/h巡航してスキーに行くような使い方だって問題なし! 長く乗るなら5速MTというチョイスなんか楽しそう。近所の移動だけであればターボなしでもOK。

雪道や街中でより快適なパジェロミニのストラットサス

主要諸元

主要諸元

さて! 宿敵であるジムニーと比べたらどうか? わかりやすく紹介すると「雪道や街中で快適なのはパジェロミニ。悪路走破性能やスポーティさを望むならジムニー」という図式がそのまんま続いている。もう少し具体的に説明しよう。ジムニーのサスペンションは荒れた路面でのトラクションを高い次元で確保すべく前後ともにリジット。加えてパジェロミニより一段と強固なシャシーを持つ。リジット式のフロントサスは悪路で頼もしい半面、バネ下荷重が増えてしまうため、滑りやすい雪道じゃ路面追随性能でパジェロミニのストラット式に届かないのだ。もちろん、ふつうの速度域ならジムニーだってガンガン雪道を走れるけど、パジェロミニも本格的な副変速機付きだからして、使い切れないほどの高い悪路性能を確保してます。まぁ、「強いて言えば……」くらいのイメージでいいと思う。このパジェロミニ、登山や渓流釣りなどのアウトドアスポーツ好きにとっちゃすばらしい相棒になってくれるだろう(白ナンバーのクロカンモデルが走れる場所なら余裕持って入っていけます)。90km/h程度の高速巡航を心がければ燃費も良好だ。エコで楽しいクロカン4WDが欲しいならぜひ乗り比べてみてほしい。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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