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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04

パジェロディーゼルはガソリンよりクリーン? パワフル? 低燃費か?

4年ぶりにパジェロディーゼルが戻ってきた

スーパーエクシードロング3.8L V6=444万1500円 スーパーエクシードロングの3.8L V6ガソリンエンジンはハイオク仕様。年間1万km走行した場合、ハイオクガソリンが1L 183円換算でガソリン代が1315.8L給油して、24万7914円。10・15モード燃費比較は、ガソリンが7.6km/L、ディーゼルが9.3km/Lと1.7km/Lディーゼルが低燃費

スーパーエクシードロング3.8L V6=444万1500円 スーパーエクシードロングの3.8L V6ガソリンエンジンはハイオク仕様。年間1万km走行した場合、ハイオクガソリンが1L 183円換算でガソリン代が1315.8L給油して、24万7914円。10・15モード燃費比較は、ガソリンが7.6km/L、ディーゼルが9.3km/Lと1.7km/Lディーゼルが低燃費

【本記事は2008年11月にベストカーに掲載された記事となります。】90年代前半の全盛期には約8割以上がディーゼルで、パジェロといえばディーゼルというイメージが強いからファンにはたまらないハズ。そんな時代が再びやってくるのか? パジェロディーゼルは、くさい、うるさい、遅いというディーゼルのネガティブなイメージはあるのか?今回復活したディーゼルは、コモンレール式3.2L直4DOHCインタークーラーターボで、最高出力170ps/3800rpm、最大トルク37.8kgmを発生。ガソリンの3LV6に比べ最高出力は8ps低いが最大トルクは11.2kgm上回る。3.8Lガソリンとの比較では最高出力は82ps低いが最大トルクは3.3kgm上回り4Lガソリン並みのトルクを誇る。注目の10・15モード燃費だがGRとエクシードが9.8km/L、スーパーエクシードが9.3km/L。ガソリンのGR、エクシードグレードが8.5km/L、スーパーエクシードが7.6km/Lだから、ガソリンとディーゼルのスーパーエクシード同士では1.7km/L、GR、エクシード同士では1.3km/Lディーゼルのほうが燃費がいい。なお、2015年燃費基準もクリアしている。

3.2L直4インタークーラー付きディーゼルターボは170ps/37.8kgm。最大トルクは34.5kgmの3.8L V6を上回る

3.2L直4インタークーラー付きディーゼルターボは170ps/37.8kgm。最大トルクは34.5kgmの3.8L V6を上回る

ディーゼルは、ロングボディだけの設定でGR、エクシード、スーパーエクシードの3グレードが用意されている。先に登場したX-トレイルディーゼルは6速MTのみだが、パジェロディーゼルは5速ATなのが嬉しい。環境性能はどうか? エンジン本体では、噴射量、噴射時期を電子制御化したコモンレール式デイーゼル(DI-D)を採用。燃料を高圧で噴射しより細かい霧状にすることで空気と混合しやすくし、振動、騒音、排出ガスを低減している。また、低回転域では可変ノズルを閉じ、高回転域ではノズルを開くVGターボのほか、粒子状物質(PM)はDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)で除去し、NOX(窒素酸化物)はNOXトラップ触媒で低減し、無害な窒素に還元する。排ガス性能は、新長期規制(平成17年規制)にNOX、PMともに対応しているが、’09年9月から施行されるポスト新長期規制はクリアしていない(PMのみ先取りして達成)。ただし、’10年9月まで販売でき、このパジェロディーゼルを買ったユーザーもそのまま乗り続けることができる。

ガソリン仕様との価格差は17万5000円~

約250km走行して、ディーゼルのほうが1.7km/L燃費よかった

約250km走行して、ディーゼルのほうが1.7km/L燃費よかった

さて、ガソリン仕様に比べ価格が高いぶん、何年でモトがとれるのか? スーパーエクシード同士の比較では、装備はほぼ同じでディーゼルがガソリンよりも17万5000円高い。ハイオクガソリンが183円、軽油が157円換算で、1年間で1万km走行すると、燃料代の差額は年間7万9092円。約2年でモトがとれる。そう、パジェロディーゼルのポイントのひとつは、ガソリンとディーゼルの価格差が少ない点。X-トレイルディーゼルの20GT(299万9850円)と2Lガソリンの20X(237万3000円)との価格差は62万6850円。年間1万km走行した場合、ディーゼルの20GTとガソリンの20Xとの価格差62万円6850円のモトをとろうと思ったら約24年もかかってしまうのだ。

クリーン、パワフル、低燃費か?

主要諸元

主要諸元

さて、パジェロディーゼルに試乗した石川真禧照氏によると「まずユーザーに使いやすいATを出してくれたのは嬉しいね。トルクがあるので加速は力強い。100km/hからの加速は、3.8Lガソリンよりも速くて高速走行はめちゃくちゃいいね。もちろんATとのマッチングはよくスムーズ。排ガスは無色透明で、無臭。騒音はアイドリング状態では、エンジンをかけた状態で車外にいるとカラカラとディーゼルだとわかるけど、100km/h巡航時ではほとんどガソリンと変わらないほど静か。実際、メーカー実測値では3.8Lガソリンが65dB、ディーゼルが64.3dBとディーゼルのほうがわずかに静か。くさい、うるさい、遅いという昔のディーゼルじゃない。感心しましたね。石原都知事もビックリするんじゃないかな」

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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