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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
レクサス4年目の決断 レクサスLS

ホイールベースがこれだけ延びた 120ミリ原寸大
【本記事は2008年10月にベストカーに掲載された記事となります。】05年8月30日に開業した日本レクサスは、今年で3周年を迎え、4年目に突入となった。思うように販売が伸びず、苦戦していることについてはここでは触れない。4年目を迎えるにあたり、レクサスはLSとISに手を加えてきたのがここでのニュース。LSは460にロングホイールベースを加え、また、全車を一部改良。ISは250と350をマイナーチェンジ、ISFを一部改良とした。まずはLSの内容から紹介していこう。
待望の460L登場

インテリアに大きな変更はないが、本革&セミアニリン本革シートに助手席ポジションメモリーが標準装備された
レクサスLSの今回最大のトピックは、これまでハイブリッドの600hにだけあったロングホイールベースを460にも追加したこと。欧米仕様ではデビュー当初からあったもので、これまで日本仕様になかったのが不思議なくらいだが、ようやく海外と同じとなった。ホイールベースを120mm延ばした3090mmとし、全長は標準の5030mmから5150mmになったのは600hLと同じ。V8、4.6L、385psのエンジンは変わらないが、より乗り心地を重視した足回りに変更しているという。販売店によると「ガソリン仕様にもロングボディを求める声は多く、発売は9月1日からでだいています。しかし、現時点(8月下旬)で契約していただいた方も納車は11月という状況です」とのこと。価格は標準が1054万円、4名乗車の豪華な後席セパレートシートパッケージが1183万円で、600hLに対し、標準が296万円、後席セパレートパッケージが327万円安い。600hLの場合、3割がロングホイールベースだったというから、460もかなり人気が出そうだ。また、今回460にトルセンLSDを用いた4WDも追加になった。通常走行では前40:後60の駆動配分で、状況に応じて50:50から30:70まで可変するシステムで、これは600hの4WDと同じ。なお、4WDのエンジンスペックはFRの385ps/51.0kgmから367ps/48.2kgmになる。
快適性向上の細かな改良も

パンク修理キットを新しくオプション設定。これを選べばスペアタイヤレスとなり、トランク容量は約50L拡大となる。需要は多そうだ
このほか、より快適性を高めるための細かな改良が施されている。1/スペアタイヤレスのパンク修理キットを全車に設定。これによりトランク容量が約50L拡大。さらにリアオートエアコン装着車はエアコンユニットを小型化することにより、約40L拡大している。ハイブリッドの600hはトランクの狭さが弱点だったが、これで少しは改善される。2/全モデルでノーマルルーフが選択可能になり、また、これまでムーンルーフとのセットオプションだったリアエンターテイメントシステムが単独で装着できるようになった。ノーマルルーフはヘッドルームが約5cm高く、より広い空間で後席ディスプレイが楽しめることに。3/本革シート、セミアニリン本革シートに助手席ポジションメモリーを新採用。4/全車に地上デジタルTVアンテナをオプション設定。5/センタークラスタースイッチの英語表記を新設定。これまでは日本語表記だけだった。6/急ブレーキをかけた際にストップランプが自動的に点滅し、後続車に注意をうながす緊急ブレーキシグナルを全車に追加。クラウンにはある装備だけに、レクサスLSにないというわけにはきません。7/バージョンU以上のモデルにミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを標準装備。8/600hのインテリアにハイブリッド専用色となる「ブラック&ライトグレー」を新設定──。といったところ。価格はLS460が5万~20万円、LS600h/600hLが3万~20万円アップしているが、メーカーでは装備の充実による値上げとしている。月販目標台数は700台だ。