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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
注目車試乗5 7年ぶりのフルモデルチェンジでどう進化した?ジープチェロキー
街中は乗り心地もいい

少し固めに味付けされているが街中は乗り心地もいい
【本記事は2008年7月にベストカーに掲載された記事となります。】約7年ぶりにフルモデルチェンジした3代目チェロキーは、“元祖SUV”という基本をもう一度問い直すことがテーマとなっている。デザインは好評だった先々代のスクエアなデザインを復活させることで、ジープらしい力強さを強調。そのいっぽうでホイールベースを約50mm伸ばして課題だった後席居住性を改善。また、スペアタイヤを吊り下げ式にしてリアゲートをハッチタイプに変更するなど、パッケージングや使い勝手を洗練させている。ボタンひとつで開閉する大型キャンパストップのスカイライダー(17万円)もウリのひとつ。
新型の身のこなしは格段に洗練

チェロキーには「セレクトラックII」呼ばれるフルタイム4WDを採用。オフロードでも難なく走行できた
実際に走らせてみると、まず気づくのはオンロードの走りが大幅に向上していることだ。サスペンションは前ダブルウイッシュボーン/後5リンクコイルだが、リアサスのリンクの数が増えて位置決め精度が向上しているのがポイント。旧型は路面の継ぎ目などを通過するとクロカン4WD系に特有のバネ下のブルブルした揺動を感じたものだけれど、新型の身のこなしは格段に洗練。
いかにもジープらしく

チェロキーには「セレクトラックII」呼ばれるフルタイム4WDを採用。オフロードでも難なく走行できた
日本仕様のパワーユニットは250psを発揮する3.7LのV6に4速ATの組み合わせとなる。車重が2トン近いからパワフルというレベルではないが、マイルドチューンのエンジンらしくどの回転域でもトルク感は良好。よく粘ってタフそうなドライバビリティは、いかにもジープらしくてこのクルマのキャラクターにぴったりだ。

チェロキーが本領を発揮するのはそのまんま極悪オフロードへ乗り入れてもまったくへこたれないこと。4WD機構は“セレクトラックII”と呼ぶ電制フルタイムだが、4WDローモードを選択すればラングラーに肉薄する悪路走破性を発揮。今回の試乗では、泥ドロのガレ場を走ったのだけれど、ブレーキLSDやヒルディセントコントロールをフルに活用して、苦労もなく走破してしまう。今度のチェロキーいいですよ!