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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
07年ミニバン王者セレナ(07年1~11月販売実績)ビッグチェンジで大攻勢!

ハイウェイスター:専用サス採用で走りも進化した ハイウェイスターはメッキグリルが派手になり、より迫力ある顔に
【本記事は2008年1月にベストカーに掲載された記事となります。】ライバルのノア&ヴォクシーがフルモデルチェンジして苦戦を強いられるかと思われたセレナだったが、’07年1~11月累計販売台数が7万2879台と、ミニバンでナンバー1の販売を記録した。ちなみにヴォクシーは6万7463台(ノアは5万6583台)、ステップワゴンが5万1770台となっているから凄いのだ。
そんなセレナが、この好調を維持すべく大がかりなマイナーチェンジを行なった。

ライダーシリーズ価格◎ライダー:254万6250円、パフォーマンススペック:269万3250円、ハイパフォーマンススペック:279万8250円(※4WDは27万3000円高)
まず大きな変更点はエクステリアのフロントまわりだ。ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパーが変更され、これまでのシンプルな印象から、シャープさが強調された存在感のあるスタイリングとなった。このほか、より張り出したフェンダーの採用、ホイールカバーの意匠変更(20S)、サイドターンランプ内蔵ドアミラーの全車標準化も実施されている。写真でもわかるように変化は大きく、変更前は少々地味な印象があったものだが、主張性のあるデザインになっている。
家族に優しいセレナの魅力がさらに高まった

肌に優しいアトガード加工シートは子供のいるファミリーには嬉しい装備。座り心地も向上した
インテリアでは、シルバー加飾位置の変更&追加、ファインビジョンメーターの全車標準装備化などによって上質感がアップ。シート地も上質なタイプに変更され、ヘッドレスト形状変更(フロント&セカンド)、セカンドシートクッションの形状も変更され、快適性を向上している。また、天然成分によって保湿&防菌防臭効果を発揮する肌に優しいアトガード加工シート(20Gに標準)、撥水加工シート(20S、20Gにオプション設定)を採用しているのも、今回のマイチェンで追加されている部分。快適性や質感の向上によってユーザーフレンドリーさが増しており、家族に優しいセレナの魅力がさらに高まったと言っていい。スポーティグレードとして人気のハイウェイスターは、専用サスペンションを装備したのがトピックで、見た目だけでなく走りでも標準車との差別化が図られたことになる。この新サスペンションは、より安定した操縦性と快適な乗り心地とした仕様だという。
使い勝手や機能性がより向上するアイテムが採用

インパネまわり&シートの質感もアップ ファインビジョンメーターの全車標準化やシルバー加飾の追加によって質感がアップ。メーターに燃費計が追加されたのも、このご時世ではありがたい。なお、今回のマイナーチェンジで全車オーディオレス仕様となっている
装備面では、エルグランドにも採用された世界初のアラウンドビューモニターの設定、インテリジェントエアコンの採用、スライドドアオートクロジャー(両側)の全車標準化、両側リモコンオートスライドドア標準化(20G)と、使い勝手や機能性がより向上するアイテムが採用された。また、環境性能の高さに定評のあるセレナだが、より実燃費に近いJC08モード値(※)を公表することでそのエコロジーさをアピールしている。JC08モードでは12.0km/Lで、10・15モードは13.2km/Lだ。細かいとこでは液晶オド・ツイントリップメーターに燃費計が追加されており、旧型ユーザーが羨むところだろう。 なお、今回のマイナーチェンジでグレードが整理され、鉄仮面のようなフロントマスクを持ったRS/RXは廃止し、標準車は20Sと20G、そしてハイウェイスターというシンプルな3タイプ構成となった。価格は20Sとハイウェイスターが3万1500円アップ、20Gが5万2500円アップの、213万1500~270万9000円となっている。
専用チューニングのライダー“ハイパフォーマンススペック”追加

人気のライダーもベース車に合わせてデザインが一新された。なかでも注目は「ハイパフォーマンススペック」の追加だ。エンジンが専用カムシャフト、専用コンピュータ、ハイオクガソリン化によってチューニングされ、標準より10ps/0.7kgmのアップ。さらにフロントタワーバーやヤマハ製パフォーマンスダンパー、専用サスなどで走りを強化した本格仕様となっている。エンジンのみノーマルの「パフォーマンススペック」も用意。