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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
トヨタ ヴァンガードdebut!!
ミドルサイズのSUV
ヴァンガードは全長4570mm、全幅1815mm(350Sは1855mm)、全高1690mmのミドルサイズSUV。ボディサイズ的にはX-トレイルやアウトランダーなどと真っ向ライバルとなる
【本記事は2007年10月にベストカーに掲載された記事となります。】ヴァンガード。ちょっと聞き慣れない車名である。トヨタは最近、新しい車名を与えたニューモデルを積極的に投入している。このヴァンガードもその一台。全長4570mm、全幅1855mm、全高1690mmという、ミドルサイズのSUVだ。
クルーガーの後継車
ヴァンガードはクルーガーの後継車
サイズ的にはX-トレイルとほぼ同クラスとなるのだが、ヴァンガードには3列シートの7人乗り仕様が用意されている(2列シートの5人乗りもあり)ことと、2.4L、直4エンジン(170馬力、22.8kgm)のほかに、280馬力、35.1kgmを発揮する3.5L、V6エンジン搭載車の設定もあるのが大きな違い。X-トレイルは直4、2Lと2.5Lの2本立てとなっており、そういった意味では、ヴァンガードはひとクラス上のSUVということもできる。クラス的にはハリアーの兄弟車的存在だったクルーガーの後継車という位置づけとなる。基本プラットフォームは北米向けに用意されているRAV4のロングホイールベースモデルがベースになっており、インテリアやエクステリアのリアセクションにRAV4の面影を見て取ることができるものの、全体的なボディワークはヴァンガード専用設計となっており、RAV4とはひと味もふた味も違う、高級感あふれる雰囲気を醸し出しているのがポイントだ。
3列シートの7人乗りがヴァンガードの魅力
7人乗りのアウトランダーにヴァンガードが対抗!! 7人乗りのミドルサイズSUVといえば三菱のアウトランダーを忘れてはならない。ただし、アウトランダーの3列目シートはあくまでもエマージェンシー用という位置づけで、対するヴァンガードの3列目シートはサイズ的にも余裕があり、実用性重視となる
・3列シートの7人乗りがヴァンガードの魅力X-トレイルには設定されない7人乗りが選択できるのがヴァンガードの大きな魅力となるのはいうまでもない。3列シートの7人乗りのミドルサイズSUVというと、三菱のアウトランダーが思い浮かぶが、アウトランダーのサードシートはあくまでもエマージェンシーという位置づけで、通常は2列シートの5人乗りとして使う設定となっている。もちろんいざという時に「あと2人乗れる」メリットはもの凄く大きく、そういった意味でアウトランダーの7人乗りには大きな価値がある。いっぽうヴァンガードのサードシートは実用度が高い。セカンドシートが6対4分割で左右独立して前後150mmスライドし、サードシート使用時にセカンドシートをちょっと前にスライドさせることで、足元も充分実用レベルの空間が確保できる。このサードシートは床下に収納することができ、5人乗車時は広々したラゲッジスペースを使うことが可能。またセカンドシートもチルトダウン可能で、最大奥行き2015mmという広大な荷室とすることができるのだ。大物の積載にも充分対応するユーティリティ性の高さを誇るのであった。さらにリアサスは専用設計で床下にすべて収まる形状となっており、荷室左右の張り出しを最小限にとどめているのも特筆点となる。
2.4Lと3.5Lどっちを選ぶか!?
3.5LのV6エンジンもヴァンガードには搭載される。こちらは最高出力280馬力、最大トルク35.1kgmで5速ATとの組み合わせとなる
・2.4Lと3.5Lどっちを選ぶか!?X-トレイルもアウトランダーもRAV4も、2~2.5Lクラスの直列4気筒エンジンを搭載するミドルクラスSUVなのだが、このヴァンガードは2.4Lに加えてV6の3.5Lを搭載しているのがポイント。そういった意味ではハリアーやムラーノといったアッパーミドルサイズSUVの領域にも一歩足を踏み込むヴァンガードだが、サイズ的にはハリアー&ムラーノクラスよりひと回りコンパクトで、やっぱりX-トレイル&アウトランダークラス。ミドルサイズSUVでV6エンジンを選べる魅力がヴァンガードにはある。駆動レイアウトは2.4L、3.5Lともに4WDのみの設定で、FF(2WD)の設定がないのはほかのミドルクラスSUVとの大きな違い(アウトランダーは4WDのみ)。ハリアーやムラーノといったアッパーミドルサイズSUVにもFFの設定があるのが当たり前の時代、4WDのみというところに、ヴァンガードのポジションが浮き彫りになる。4WDはRAV4などに採用される電子制御トルクスプリット式のアクティブコントロール4WD。トランスミッションは2.4LがCVT、3.5Lが5速ATとなる。価格は240S(7人乗り)が268万8000円、350S(7人乗り)が309万7500円。ちなみにヴァンガードの月販目標は2500台(発売当初は3000台)、X-トレイルは2000台、なんとヴァンガードのほうがX-トレイルより強気!! いよいよSUV時代到来かァ!?4WDは本格派 電制トルクスプリットヴァンガードに採用される4WDはRAV4などにも採用され高い評価を得ている「アクティブトルクコントロール4WD」。これは、リアデフ直前に置かれた電子制御カップリングが、舵角センサー、車速センサー、Gセンサーなどの各種センサーからの情報をもとに前後駆動力配分をアクティブ制御。さらにブレーキ、トラコンなどとの協調制御で高いスタビリティ制御とともに、タフなオフロード走破性を持つ