VWの使える実力派ワゴン　ゴルフヴァリアントが7年ぶりのフルモデルチェンジ！！

【本記事は2007年9月にベストカーに掲載された記事となります。】7年ぶりにフルモデルチェンジしたゴルフワゴンは名称が新たにゴルフヴァリアントとなった。まずボディサイズだが、ゴルフハッチバックから全長360mm、ホイールベース60mm延長した全長4565×全幅1785×全高1530mm。リア回りは、横から見ると「くの字型」に処理された流麗なデザイン。実際見た印象は、全高が高く、いかにも使いやすそうなデザインで、ウィンドウ回りのクローム処理されたモールなどで高級感が感じられる。注目のラゲッジは先代に比べ大幅に容量アップ。通常の状態が45Lアップの505L、後席を倒した最大の状態で25Lアップの1495Lと歴代ワゴン最大の容量。後席はダブルフォールディング式だ。

エンジンは170ps／24.5kgmの1.4L直4ターボ＋スーパーチャージャーがTSIコンフォートラインに、200ps／28.6kgmの2L直4ターボが2.0TSIスポーツラインに搭載される。いまVWのエンジンラインアップのなかで、評価の高い2つのエンジンがこのワゴンに用意されていることに注目したい。もちろん2台ともに2ペダルMTの6速DSGが組みあわせられるが、2Lターボはパドルシフト付きとなる。

走りは想像以上によかった。ワゴンボディになったことにより重量が60kg（ヴァリアントTSIとハッチバックのGT TSI比）増したのだが、それがかえって効を奏したのか、しなやかな乗り心地はハッチバック以上。パワー感は1.4L TSIでも充分すぎるほどだが、低回転の扱いやすさは2.0TSIのほうが上。16インチタイヤを履いたTSIコンフォートラインよりも、17インチタイヤ＋スポーツサスの付いた2.0TSIのほうが、さすがに硬めだがハンドリングと乗り心地のバランスがよかった。コンパクトな実用ワゴンの使いやすさと、2つの過給器付きエンジンとDSGによる走りが魅力の新型ゴルフヴァリアント。価格はTSIコンフォートラインが295万円、TSIスポーツラインが335万円。

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