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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
クォリティ感溢れるボルボのコンパクトハッチ C30
ボルボといえばワゴン!?

C30の撮影現場近くの千葉城(亥鼻城)は実在しない城。実は「千葉市立郷土博物館」という資料館
【本記事は2007年8月にベストカーに掲載された記事となります。】日本ではボルボといえばワゴンのイメージが強いが、初めての外車を買う若いユーザーへの訴求はこれまでと違うタイプのクルマが必要。そこでコンパクトながらスポーティで上質な乗り味を提供できるクルマとして用意されたのがこのC30。
アグレッシブなスタイリング

01年に発表されたSCC(セーフティコンセプトカー)がデザインの源流になっている。リアの造形はSCCそのものだが、それにかつての’60年代のボルボの名車、1800ESのデザインをうまくミックスして現代風にアレンジしているのが特徴だ
スタイリングはご覧のとおり、ルーフラインをスーッとリアまでフラットに伸ばし、大きなガラスのバックドアの個性的なデザイン。フロントマスクはS40/V50と基本的に共通だが、強く絞り込まれたリアキャビン、短いオーバーハング、上下に長いガラスハッチなど全体の印象はずっとアグレッシブ。ボルボには’60年代にこのガラスハッチを採用したP1800ESという名車があったけど、C30はそれへのオマージュだ。
パフォーマンス

T-5の搭載する2.5L、直5ターボエンジンは230ps/32.6kgmを発揮。加速フィールもスムーズかつ強力
パフォーマンスはNAでも充分といっていい。2640mmというホイールベースは共通ながらC30はセダンのS40より車重が約100kg軽く、これが日常のドライバビリティで軽快さの演出に効いている。静止からのスタート、60km/hあたりからの追い越し加速など、実用域全域で心地いい力強さを実感させてくれるのが好ましい。T-5は230psのターボエンジンと相まってNAモデルとはまったくの別ものといった印象。ダッシュは強烈だが、ターボエンジンにありがちなトルクの段つき感がほとんどなく、スムーズかつ強力な加速フィールが味わえる。
快適でスタビリティの高い走り

ボルボC30の価格 2.4iAktiv(285万円) 2.4iSE(348万円) T-5(387万円) T-5Sports Design(439万円)
サスペンションに関してはT-5でもハードに固められているワケではなく、乗り心地は2.4iSEよりややハーシュを感じるレベル。それでもオーバーハングの短い軽量なボディは速い操舵に対して忠実に追従し、安全にストレスなくコーナーをこなしてゆく。快適でスタビリティの高い走りがT-5の魅力の神髄だ。