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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
究極のスポーツGT ジャガーXKRの実力は?
“贅沢なクルマ”といわれるジャンル

エクステリアはアルミ製のハニカムグリルに大型バンパー、フェンダーのパワーベント、4本出しのエキゾーストを迫力満点。足回りは、専用チューンが施された電子制御サスペンションに355mmの大径Vディスクブレーキを備える
【本記事は2007年6月にベストカーに掲載された記事となります。】世の中には“贅沢なクルマ”といわれるジャンルがある。これは“高価なクルマ”とイコールではなくて、たとえばメルセデスのSクラスなんかは高くても高級な実用車という扱いだし、フェラーリなどは純粋なスポーツカー、贅沢なクルマとはちょっと違う。じゃ、どういうクルマが贅沢なクルマなんだというと、例えばこのジャガーXKシリーズのハイパフォーマンスモデル、XKRなどがその典型だ。
スポーツカーらしい咆哮というサウンド

エンジンは4.2L、V8スーパーチャージャーNAから122psアップの426ps! XKRに搭載されている4.2L V8スーパーチャージャーユニットは、NA搭載のXKに比べ実に122ps/14.2kgmアップした426ps/57.1kgmを発生。0→100km/hは5.2秒と俊足
ハードウェアに関してはまったく文句はない。イートン製スーパーチャージャーでNAに比べ、122ps/14.2kgmアップした426ps/57.1kgmを発生する4.2L V8は、先代モデルで酷評されていたスーパーチャージャーの作動音も5dB低減され、低速では心地よい音色、加速中はスポーツカーらしい咆哮というV8本来のサウンドを奏でる改良がなされた。性能からすると外観は控えめだが、開口部が広がり、アルミ製のハニカムグリルが換装されたフロントバンパーやボンネットのルーバー、クローム処理が施されたフェンダーのパワーベント、5本スポークのアルミホイールなど、ハイパフォーマンス版のRらしい仕上がり。
気持ちよく駆け抜ける

Rロゴ入り本革ステアリング、R専用のスポーツレザーシート、ウィーブパターンのアルミニウムパネルとラグジュアリーかつスポーティなインテリアには溜息の連続
ご自慢のオールアルミボディはコンバーチブルでも驚くほど剛性が高く、ジャガー特有のしなやかなサスペンションと相まって乗り味はエレガントそのもの。ZF製の6ATはマニュアルシフトがとてもクイックに決まるから、箱根のワインディングを気持ちよく駆け抜けることができる。
やっぱり、贅沢なクルマは乗りこなすのが難しい・・・

主要諸元
クーペは1330万円。コンバーチブルは1430万円という価格は、贅沢さからいえば、1500万円のベンツSL550よりむしろ安いくらいなのだが、エレガントでスポーティな内装を含め、サマになる“オトコ”の条件ははるかにハードルが高いと思う。やっぱり、贅沢なクルマは乗りこなすのが難しいってことですね。