中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
初回輸入分1500台完売!! 早くも納期は5月上旬しばし待て!!VWゴルフ
アクセル全開にすると170馬力

TSIエンジン搭載のGTはすでに初回輸入分の1500台を完売。今注文しても納車は5月になってしまうという
【本記事は2007年4月にベストカーに掲載された記事となります。】いいところ『TSI』というコンセプトをひと言で紹介するなら「可変排気量エンジン」である。ベースは1.4Lエンジンとし、信号待ちやパワーを必要としない街中の走行状態だと、ほとんど過給しない。当然ながら普通の1.4Lエンジンの燃費ですむ。もう少しパワーを必要とする100km/h程度の巡航なら、ほんの少し過給してやり、1.6Lエンジンくらいのパワー&燃費に。そしてアクセル全開にすると170馬力という2.4L並みの強力なパワーを引き出す。
2.4L並みのパフォーマンスを発揮

1.4Lの排気量にスーパーチャージャーとターボを組み合わせて2.4L並みのパフォーマンスを発揮。最高出力170馬力、最大トルク24.5kgmで10・15モード燃費は14.0km/L
こう書くと「今までのターボエンジンと同じじゃないの」と思うかもしれない。実際、優れたターボ技術を確立していれば、大きな排気量のエンジンより小排気量のターボのほうが燃費がいい。ただターボの場合、大きな弱点を持つ。アクセル踏んでからパワーが出るまで、タイムラグが出てしまうのだ。したがってある程度の排気量を必要とする。VWゴルフの車重はレガシィと同等。これに1.4Lターボじゃ厳しいということです。
質実剛健ながらちょっと豪華な雰囲気

インテリアはゴルフならではの質実剛健ながらちょっと豪華な雰囲気も感じられる仕上がり。トランスミッションは6速DSGが組み合わされる
ターボと対照的な特性を持ち、エンジンパワーで圧縮機を駆動するスーパーチャージャー。蛍光灯と白熱電球の差のようなモノで、長く使っていると効率がよくないものの、点けたり消したりする使い方だとターボよりずっと有用。何より回転域でもアクセル踏んだ瞬間にパワー出せます。というワケでTSIは、1.4Lのターボエンジンに、レスポンス向上のためのスーパーチャージャーを組み合わせたものである。ハイブリッドのようなコンセプトだと思えばよかろう。参考までに書いておくと、TSIなら1.4Lエンジンで2t級のボディを走らせることだってできる。つまりエスティマ級のボディに1.4Lエンジンを搭載しても走ってしまう。ハイスピードで走ればそれなりの燃費になるだろうが、低い速度域であれば2.4L級エンジンよりずっと燃費がいいワケ。
強いていえばコストは・・・

主要諸元
イマイチなところ強いていえばコストかと。スーパーチャージャー&ターボという高価なパーツを2つも使うため、どうしても割高になってしまう。また、高い過給圧をかけるというシステムの構成上、ハイオクガソリンでないと厳しい。ハイブリッドやディーゼルエンジンのコストが下がってくると、TSIエンジンと同等のコストで同じくらいの性能を引き出せるようになる可能性も。