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更新日:2020.07.21 / 掲載日:2017.12.06

5.1L、V8、380psが吠える!レクサスGS450hのライバル出現!

インパル650SE登場

この顔に要注目! ノーマルの顔と違ってグリルがワイド感を強調! 何より速そうで強そう!

この顔に要注目! ノーマルの顔と違ってグリルがワイド感を強調! 何より速そうで強そう!

【本記事は2006年6月にベストカーに掲載された記事となります。】ホシノインパルは日産車のドレスアップパーツ、チューニングパーツを幅広くラインアップし、ファンから絶大な支持を得ている。その要因は、“星野一義氏のカリスマ性”だけでなく、センスのいいエアロ、レース活動で培われた独自のポリシーを持ったチューニングにある。そのインパルがまたまた強烈なクルマを登場させた。その名はインパル650SE。ベースとなるのはフーガ450GT。

GS450hとの力関係は?

今回インパル650SEの動力性能テストはできなかったが、GS450hが、システムパワー345psで、ゼロヨン13秒8だから、それを上回るのは確実!?

今回インパル650SEの動力性能テストはできなかったが、GS450hが、システムパワー345psで、ゼロヨン13秒8だから、それを上回るのは確実!?

となれば、気になるのは今話題、強烈な動力性能を誇る3.5L、V6+モーターのGS450hとの力関係。ちなみに、ノーマルのフーガ450GTは333psの4.5L、V8エンジンを搭載。これはGS450hのシステム馬力345psと比べても遜色ないスペックと言っていい。しかし、実際の走りのインパクトはこの数字とはかなり印象が異なる。現実の公道でモノを言うのは、馬力ではなくトルク。フーガ450GTとて46kgmとかなりのツワモノだが、GS450hは3.5L、V6の37.5kgmに加え、必要ならモーターの28kgmがいつでも加勢する。この怒濤のトルク感の前には、さしもの4.5L、V8も影が薄いというのが実感だ。

力不足ならパワーアップするしかない

エンジンだけでなく650SEのエクステリアは星野さんご自慢の出来映え。シック&エレガントの極み! 控えめなリアウイングも空力効果抜群

エンジンだけでなく650SEのエクステリアは星野さんご自慢の出来映え。シック&エレガントの極み! 控えめなリアウイングも空力効果抜群

ノーマルでは力不足ならパワーアップするしかない。AMGやMだって一種のチューンドカーなんだから、フーガでそれをやらない法はない(星野さんも常々目標はAMGと発言)。それを現実のものとしたのが、今回試乗したインパル650SEだ。チューニングのポイントは、特製の鍛造ピストンとクランクシャフトでボアを3mm、ストロークを4.8mm拡大し、96×87.5mmで5064ccの排気量としたこと。もちろん、各部のバランス取りとともに専用ECUでセッティングを最適化。380ps/5600rpm、53kgm/2850rpmというパフォーマンスを実現している。

きわめてオーソドックスなチューニング手法

足回りもチューニング! 荒れた路面でのコーナリングでも姿勢を乱さない650SE。しなやかな身のこなしは大型サルーンとは思えない。引き締まった快適な乗り心地も魅力的

足回りもチューニング! 荒れた路面でのコーナリングでも姿勢を乱さない650SE。しなやかな身のこなしは大型サルーンとは思えない。引き締まった快適な乗り心地も魅力的

チューニング手法はきわめてオーソドックスだが、そのぶん入念な手作業で行なわれる組み立て工程の精度はレーシングエンジンなみ。信頼性と耐久性に関しても、インパルみずから「メーカーレベルに匹敵する……」と自負する自信作だ。その走りは、期待どおりクルマ好きのハートに響く魅力に溢れていた。

エンジン単体で210万円

5.1L、V8は380ps! フーガ450GTのV8エンジンを4494ccから5064ccに排気量アップ。高強度のオリジナル鍛造ピストン、オリジナルクランクシャフト、特殊ライナーを使用したシリンダーブロックの採用、各部のバランスとりなど、ノーマルとは別ものに仕上げられている。これに専用ハイパワーコントロールユニット(18万6900円でエンジン本体とは別売り)を組み合わせ、380ps/53kgmをマーク(ノーマルは333ps/46kgm)。エンジン本体の価格は210万円!

5.1L、V8は380ps! フーガ450GTのV8エンジンを4494ccから5064ccに排気量アップ。高強度のオリジナル鍛造ピストン、オリジナルクランクシャフト、特殊ライナーを使用したシリンダーブロックの採用、各部のバランスとりなど、ノーマルとは別ものに仕上げられている。これに専用ハイパワーコントロールユニット(18万6900円でエンジン本体とは別売り)を組み合わせ、380ps/53kgmをマーク(ノーマルは333ps/46kgm)。エンジン本体の価格は210万円!

パフォーマンス面でノーマルを圧倒するのはもちろん、46kgmから53kgmに増強されたトルクの分厚さは、500ccチョイの排気量アップとは思えないほど強力で、スロットルに間髪を入れず反応するレスポンスも小気味よい。5.1Lという大排気量エンジンにもかかわらず、むしろ軽やかで気持ちいいエンジンに仕上がっている。GS450hはモーターアシスト時の加速フィールは確かに圧巻だが、そこで微妙にトルクをコントロールしようとすると、モーター系の慣性とCVTの変速フィールがダイレクト感をスポイルする面がある。トルクはすごいのだが、全体に加速感がやや重々しいのだ。対照的に、打てば響くような忠実なレスポンスがインパル650SEの魅力だ。絶対的なトルクではGS450hに一歩譲るものの、スムーズで雑味のない吹け上がりと忠実なレスポンスは量産エンジンでは味わえない精密感にあふれている。大幅なパワーアップも魅力だが、入念に調整されたエンジンならではのこの精緻なエンジンフィールこそが、インパル650SEの真骨頂と言えるのだ。エンジン音もGT-Rを思わせるような気持ちよさがある。エンジン単体で210万円というプライスは決して安くはないが、その走りには入念に熟成されたモノだけが持つ極上の味わいがある。ハイテクを極めたハイブリッドの対極として、これまたなかなかに魅力的なプレミアムカーのあり方だと思う。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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