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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

スズキMRワゴン&日産モコを徹底チェック 松下宏が♀♂の身になって考えた

松下宏子の目から見ると

MRワゴンのリア

MRワゴンのリア

【本記事は2006年3月にベストカーに掲載された記事となります。】20~30代女性をターゲットにしたという新型MRワゴンとモコを、女性の身になってチェックした! もちろん男性ユーザーも忘れてませんぞ!松下宏子の目から見るとMRワゴンは2代目となって、ターゲットを20~30代女性に絞り込み、お母さんと子供の使い勝手のよさを考えて開発している。デザインについては好き嫌いがあるので難しく、女性を意識しすぎると女性から「私のクルマはこれじゃない」って言われたりする。今回のMRワゴンのデザインは女性らしい優しさが表現されていると思う。

モコ

こちらはモコ

こちらはモコ

いっぽうのモコは、「目も口元も変えて、その周りもトリートメントしましょう」というのりで、専用ヘッドライトとグリルは少し落ち着いたデザインだ。

マイバスケットの置き場

スズキMRワゴン インテリアは上品なベージュと印象的なマルーン(写真右)の2種類が選べる。リアシートを倒せばフラットで広い荷室となる

スズキMRワゴン インテリアは上品なベージュと印象的なマルーン(写真右)の2種類が選べる。リアシートを倒せばフラットで広い荷室となる

両車ともボディカラー8色、インテリア2色が用意される。MRワゴンは7色にベージュの内装色が設定されるあたりも女性向きだ。また4色には濃いめのマルーンを選択可能。女性がこれは、と思うのが助手席の座面を持ち上げた時のマイバスケットの置き場。スーパーなどで買い物をしない男性ユーザーには知らない人も多いが、ちょっと進んだ女性はスーパーで買い物をする時にマイバスケットを持っていく。それがちゃんと置ける場所を作ってくれたのはありがたい。また助手席をマイバスケットの置き場にすると、子供は絶対に後ろの席に乗せるようになる。本当は子供は後ろの席と思っていてもついつい助手席に乗せたりしがちだが、この仕様のクルマなら自然に子供は後席が定位置になるのもいい。

豊富な収納スペース

スズキMRワゴン インテリアは上品なベージュと印象的なマルーン(写真右)の2種類が選べる。リアシートを倒せばフラットで広い荷室となる

スズキMRワゴン インテリアは上品なベージュと印象的なマルーン(写真右)の2種類が選べる。リアシートを倒せばフラットで広い荷室となる

ちなみに後席のシートベルトにはチャイルドシートの固定機能も備えられている。子供に関して言うなら、小さな子供が乗り降りしやすい後席になっているのもいい。直角に近いまで大きく開くドアや踏み台にしやすいサイドステップなども歓迎したい仕様だ。収納スペースが豊富なのもうれしい。整理上手な女性はもちろんのこと、整理が苦手な女性ほどたくさんの収納スペースを欲しがるもの。これは家でもクルマでも同じこと。コンビニフックも含め、インテリアにはさまざまな位置に収納があるので、とても便利だ。

男性にとってはどうか?

スズキMRワゴン ターボエンジンはマイルドターボとよばれる60ps仕様で、段つきがなく、大排気量エンジンのようなフィーリング。3つ★対応だ

スズキMRワゴン ターボエンジンはマイルドターボとよばれる60ps仕様で、段つきがなく、大排気量エンジンのようなフィーリング。3つ★対応だ

男性にとってはどうか?MRワゴンは初代と比べると、完全に女性を意識したかわいいデザインに変わったので、男性ユーザーが乗るにはちょっと気恥ずかしい感じがする。男性が自分のクルマとして乗るには少々勇気が必要かもしれない。MRワゴンに比べるとモコのデザインは落ち着いた感じで、男性的な面も感じさせる。従来はグリルの形状が異なるだけだったが、今回のモデルではヘッドライトの形状も変更しているからだ。女性を意識したクルマである点は変わらないが、MRワゴンに比べれば男性的なデザインと言えるだろう。走りに関しては、必ずしも女性を意識したということではないのだろうが、走りを強調するようなクルマに仕上げられてはいない。ターボ車にしても軽自動車の上限となる64psのパワーを発生する仕様ではなく、スズキがマイルドターボと呼ぶ60ps仕様。ターボにありがちな加速時の段つきを感じさせない滑らかな走りが身上のエンジンだ。自然吸気のフィールで乗り手を選ばない。

乗り心地を重視した足回り

サスペンションは乗り心地重視の設定。全グレード4AT採用

サスペンションは乗り心地重視の設定。全グレード4AT採用

これまた滑らかな変速フィールを実現した4ATと合わせて、走りは決して元気のいいものではないが、乗り心地のよさや快適性に優れている。ただ、乗り心地を重視した足回りは、ちょっと柔らかすぎると思う。特に自然吸気エンジン搭載車のものに顕著だが、コーナーなどで少し急にステアリングを切ると、大きくロールしてぐらっとくる。この感じは元気よく走らせようとするユーザーには向かない。必ずしも女性向け、男性向けの走りということではないにしても、一般論としては女性ユーザー向きの足回りだと思う。

おすすめグレード

モコのリア。お尻は両車一緒 月販目標はMRワゴン6000台で、モコ4400台で計1万台以上を狙う

モコのリア。お尻は両車一緒 月販目標はMRワゴン6000台で、モコ4400台で計1万台以上を狙う

おすすめグレード2月1日発売のモコは15日までの2週間で月販目標の2倍以上となる1万320台を受注し好調だ。MRワゴンのお勧めは、自然吸気エンジンを搭載した2グレードのうち、上級のXだが、最初の2週間の販売でも一番人気だ。ベースグレードのGはABSがオプションで、エアコンのオート機能がない。XはGに対して約10万円高い112万1400円だが、買った後の満足度を考えるとだんぜんXがいい。Tは、ターボがついて、ブレーキや足回りが強化され、アルミホイールを履く。これでXに対して約11万円高の設定なら買い得と言えないこともないが、自然吸気のほうがバランスがいい。モコは全グレードABS標準などで価格はやや高くなっているが、装備から見るとMRワゴンと大差ないと思っていい。ベースグレードのSは、ABSとCD、インテリジェントキーが標準なので悪くないが、一番人気はEだ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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