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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.10.23
【ホンダ】誰でも理想的なマニュアル操作が可能「レブマッチシステム」

goo-net編集チーム
ホンダの走行性能を向上させ、ドライブフィールを高める技術に、
「レブマッチシステム」があります。
シフトダウン時に最適なエンジン回転数に合わせて、スムーズなコーナリングを行うための、
ヒール&トゥという熟練を要するテクニックを誰でも可能にした、
マニュアルトランスミッションの制御技術です。
ここでは、このユニークな「レブマッチシステム」について解説します。
「レブマッチシステム」の開発の背景
マニュアルミッションを駆使して、ワインディングロードやサーキットを走るのは、
車好きにはたまらない至高のひと時と言えるでしょう。
自分の思うタイミングでギアを操り、
パワーバンドに乗せたダイレクトなスポーティ走行の醍醐味は、
オートマチックトランスミッションではなかなか味わうことができません。
しかし、思うようにエンジンの回転数を合わせながら、
最適なシフトタイミングでギア操作をするのは簡単にはいかない、
経験を必要とする難しいドライビングテクニックとも言われています。
ホンダは、習熟が必要な回転数を合わせるテクニックを自動化することで、
ドライバーはステアリングやブレーキ操作に集中することが可能となりました。
誰でもハイレベルなシフトチェンジを可能にし、
気持ちの良いドライビングと安定した車両挙動を可能にしたのが、
ホンダシビックタイプRに搭載された「レブマッチシステム」です。
「レブマッチシステム」の特徴
本格的なスポーツ走行では、
いかにエンジンの回転を落とさずにシフトダウンするかがポイントです。
このため、つま先(トゥ)でブレーキを踏みながら、
かかと(ヒール)でアクセルをふかす(ブリッピング)する、
「ヒール&トゥ」の技術が必要とされます。
つまり、コーナーでブレーキをかけながらアクセルをふかすという、
真逆の動作を一瞬で行うのが「ヒール&トゥ」です。
回転を落とさずに、パワーバンドに乗せたスムーズなコーナリングが可能になるテクノロジーです。
日常ユースであれば、ヒール&トゥの技術は必要ありません。
シフトアップ時には、クラッチ操作が遅れても、
回転数が低下しないよう上段ギアにシンクロさせます。
滑らかに伸びやかで力強い加速フィールが得られるスポーツ走行に便利なシステムです。
「レブマッチシステム」の技術の機能
「レブマッチシステム」は、各種センサーによるモニタリングで、
最適な回転数を瞬時に計算して自動制御します。
クラッチペダルのストロークセンサー、トランスミッションのニュートラルポジションセンサーと、
トランスミッションの回転センサーの情報を基に、車の走行状態にドライバーの操作を常に検知し、
ドライバーの経験を問わないスポーツ走行を提供します。
「レブマッチシステム」には3つのモードと協調介入により、
ドライバーと一体となった最適な走りを支援します。
[+R]モード
シフトダウン時のブリッピングレスポンスは、よりダイレクトでレスポンス良く制御する、
本格的なスポーツ走行に最適なモード。
[SPORT][COMFORT]
シフトダウン時のブリッピングレスポンスは比較的穏やかで、変速ショックの少ない、
よりスムーズな制御を行うスポーティ走行に最適なモード。
「レブマッチシステム」は、マニュアルトランスミッションの醍醐味を、
誰でも味わえるホンダらしいスポーツ走行を支える制御技術です。
シビックタイプRのポテンシャルの高い走りをドライバーは、
ステアリングやブレーキング操作に集中して存分に楽しめるテクノロジーです。
ドライバーのスキルが求められるテクニックを自動化することで、
マニュアルトランスミッションの可能性を高めるホンダらしい装備と言えるでしょう。
今後もホンダのスポーツモデルを支える技術として進化が期待されます。