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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.10.16
【スズキ】進化した走りの楽しさを追求した独自の4輪制御技術「ALL GRIP」とは

goo-net編集チーム
軽自動車を中心に展開するスズキに、「ALL GRIP」という4輪制御技術があります。
優れた走破性と走行安定性を実現し、走る楽しさと安心感を両立した4WD車用の技術です。
次世代の4輪制御技術でさまざまな状況下でも、安定した駆動力を配分し、高い走破性と走行安定性を実現します。
ALL GRIPの技術の開発の背景
「ALL GRIP」はスズキ独自の4輪制御システムです。
どのような路面状況でも、ドライバーが感じる不安やストレスなどを減少させる、高度な制御技術です。雨や降雪で滑りやすい路面、オフロードなどの不安定な路面で、スズキのテクノロジーがいかされます。
4輪制御システムは、積極的に悪路走行をする用途はもちろんですが、デイリーユースにおいても安心・安全につながる技術です。日常走行でも非常に実用性の高い機能性なシステムといえます。
古くからジムニーに代表される4輪駆動車をリリースしているスズキにとって、定評ある技術にさらに磨きをかけました。
ALL GRIPの特徴
「ALL GRIP」は3つのテクノロジーをベースに先進的な機能を搭載することで、高い走破性と走行安定性を実現しています。
電子制御4WDシステム
車両の走行状態をアクセルセンサー・操舵角センサー・車速センサーなどの、各センサーからの情報を瞬時に解析して自動制御します。
車両の挙動が不安定になる前に、事前に予測して制御を行う「フィードフォワード制御」などが特徴です。
4モード走行切替機能
1.AUTO MODE
通常は燃費を重視して2WD/FFでトルク配分をしており、タイヤのスリップやグリップ力を失うと、瞬時に自動的に4WDに切り替わる。
海岸線のトンネルの出口や路面の日陰の凍結など心強いモードです。
2.SPORT MODE
積極的に4WDの機能をいかして、スムーズな加速やコーナリングでの旋回力を高めます。
通常のモードよりも、エンジン回転数を高めにキープし、レスポンスの良いダイレクトな走行が特徴です。
トラクションコントロールの働きも加わり、軽快のドライビングフィールを実現します。
3.LOCK MODE
ぬかるみや積雪路などでスタックした場合、空転する車輪にブレーキをかけて、グリップしているタイヤに最大限のトルクを配分します。
直結4WDに近く、強力な駆動力を発揮します。
4.SNOW MODE
雪道をスムーズに走るためのモードです。
雪道や凍結路でも最適なトルクを配分、緻密なトラクションコントロールをリアルタイムに行うことで、走行安定性を向上させる機能です。
車両運動協調制御システム
4WD制御と電動パワーステアリングを協調制御することで、コーナリング中の車両の横滑りを防止し挙動を安定させるシステムです。
スリップや横滑りが発生した場合、ESP(車両走行安定補助システム)が作動し、エンジン出力と前後輪の4輪のブレーキを制御して、走行安定性を確保します。
ALL GRIPのまとめ
軽自動車や小型車を生産するスズキですが、走破性を重視する生活ギアとしての4輪駆動システムを超え、質感の高い走りの楽しさと安心感を提供するシステムとして「ALL GRIP」は開発されました。
今後も安心感の高い、走破性・走行安定性に優れるスズキの4WD制御技術の進化が期待されます。