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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.10.16
【スズキ】エンジンがストップしても快適さを維持 エコクール

goo-net編集チーム
スズキの「エコクール」は、快適性とエコを両立させた空調技術です。
アイドリングストップは、省エネに不可欠ですが、エンジンを止めてしまうとエアコンが機能しなくなるのが一般的な仕組みです。
しかし、スズキのエコクールは、エンジンストップ中も快適な空調を維持する優れた技術です。
エコクールの特徴とは
真夏に発進、停止を繰り返す市街地走行は、暑さによるストレスも普段よりも強く感じます。
理由としては、アイドリング状態では冷却性能がフルに発揮できないため、エアコンの冷気が徐々にパワーダウンしていくからです。
さらに、エアコンの冷気を作るコンプレッサーはエンジンの動力を使うため、アイドリングストップ機能がついていながら、エンジンは一向に止まる気配を見せません。
こうなると、本来エンジンの稼働を節約することが目的のアイドリングストップ機能ですが、夏場などだと意味をなさなくなってしまいます。
そんな課題を解消したのが、スズキのエコクールです。
エコクールは空調ユニット内に蓄冷材を使用しているのがポイントで、エアコン使用時に蓄冷材を冷気で凍らせ、アイドリングがストップすると、送風だけでも冷風が出てくる仕組みです。
エコクールの効果
エコクールは、車内温度の上昇を抑制するとともに、低燃費にもつながる技術です。
車内の温度が上がると、自動的にエンジンが再始動し、エアコンが稼働を始めます。
これが真夏にアイドリングストップ機能が、あまり機能しなくなる理由です。
エコクールは、蓄冷材によって車内温度の上昇を防ぎ、エンジンの再始動の回数を減らしてくれます。
特に交通量の多い市街地走行では、信号や渋滞のためにストップ&ゴーを繰り返し、これに加えてエアコン稼働のために、アイドリングストップ時間が減少します。
エコクールはシンプルな発想ながら車内の快適性を高め、低燃費を両立した画期的な技術と言えるでしょう。
エコクールの搭載車両
現在、エコクールが搭載される車種は次の通りです(2017年9月時点)。
ワゴンR
ワゴンRスティングレー
スペーシア・スペーシアカスタム
スペーシアカスタムZ
ハスラー
ラパン
アルト
アルトターボRS
アルト ワークス・スイフト
ソリオ
ソリオ バンディット
イグニス
スズキには、車の減速エネルギー(回生エネルギー)を、リチウムイオンバッテリーに蓄える発電システムである「エネチャージ」もあります。
「エネチャージ」と「エコクール」を組み合わせることで、エンジンにかかる負荷を減少させ、優れたエコロジードライブを実現しています。
「エコクール」は、燃費性能と快適性能を高める、軽自動車に適したスズキならではのテクノロジーなのです。