【レクサス】AT・スポーツダイレクトシフトとは（Sport Direct Shift）

2ペダルスポーツトランスミッションとは、
クラッチのないブレーキペダルとアクセルペダルの2つのペダルしかないスポーツMT車のことです。

ダイレクトなシフトチェンジ操作とエンジンの持つパフォーマンスを、
パワーバンドに乗せて豪快に走らせるためのトランスミッションですが、
ストップ＆ゴーの多い日常の市街地走行では、
どうしても操作性の面でオートマチックトランスミッションが好まれる要因にあります。

レクサスIS-Fに搭載されるスポーツダイレクトシフトは、
よりインテリジェントで高度なマニュアル操作を可能にした、
オートマチックトランスミッションです。

通常のイージードライブモードの「D」ポジションに加えて、
「M」ポジション（マニュアルモード）では、
シフトレバーもしくは手元のハンドルのパドルでシフトチェンジを行います。

0.1秒のクイック変速レスポンス（超高応答アップシフト制御）を実現したことで、
パワーバンドを駆使したダイレクトなスポーツ走行を楽しむことが可能になりました。
そして、Dポジション（オートマチック）では、
低速から高速の追い越しまでスムーズで伸びやかな加速フィールを提供しています。

8段変速ならではのアクセルを踏み込むだけで滑らかに加速していく、
快適なドライビングが約束されます。

スポーツダイレクトシフトの特徴は、低速からロックアップ状態で走行可能なことです。

オイルを介して動力を伝達するのではなく、
ロックアップクラッチを直結（完全ロックアップ制御）することで、
エンジンの回転力を効率よく伝達するので、
アクセル操作に即応したダイレクトな操作感が特徴です。

また、シフトダウンするときには、エンジンの空ぶかし（ブリッピングダウンシフト制御）を行い、
最適な回転数を保ったままエンジンブレーキをかけ、スムーズな減速を行います。

他にもスポーツマニュアルシフトならではの、
不要なシフトアップ・ダウンを行わないギヤ制御（ギヤ段ホールド制御）により、
レスポンスの良いスポーティなドライビングが実現しました。

2007年にレクサスIS-Fに初搭載されたSport Direct Shiftは、
現在では「10速オートマチックトランスミッション（Direct Shift-10AT）」に進化し、
さらに滑らかで気持ちいい走りを実現しています。

新開発の高性能小型トルクコンバーターとワイド化されたクロスギヤにより、
ロックアップ領域がさらに拡大され、ドライバーの感覚に直結した走りを追求、
小型化と低重心化により低燃費化と走行安定性の向上も両立しました。

スポーツダイレクトシフトの魅力は、
アクセル操作に即応したダイレクトな走りと、MTとATのメリットの両立を実現したことです。
進化した最新のDirect Shift-10ATでは、その魅力にさらに磨きがかけられ、
より感覚に直結したスポーツドライビングが楽しめるようになっています。

スムーズで安定した「オートマチックドライブモード」と、
パワフルで直感的な「マニュアルドライブモード」の両方を楽しめるスポーツダイレクトシフトは、
幅広い車種への採用が望まれるトランスミッションと言えるでしょう。