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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.19
【アウディ】洗練されていくアルミニウムボディの技術ASF(アウディスペースフレーム)とは

goo-net編集チーム
アウディのASF(アウディスペースフレーム)は、アウディ独自の先進的なアルミニウムなど軽量素材を使ったボディフレーム技術です。
1994年アウディフラッグシップセダン「A8」にオールアルミニウムボディが採用されたことで、世界中から脚光を浴びました。
アウディの公式サイトによるとAFSを採用したモデルの生産台数は、累計で約90万台にも上っています。
ASFを開発した背景
1993年秋のフランクフルト(ドイツ)モーターショーでは、注目を集めた1台がありました。
アウディの初代A8のオールアルミニウムのボディを支える骨格としてASFが輝いていました。
それは「Audi ASF concept」と銘打たれたプロジェクトであり、車両重量の大幅な軽量化と低燃費を達成するのが開発の目的でした。
AFSの採用により、一般的なスチールモノコック構造と比較して約40%の軽量化が可能となり、同車格のアウディA8は、クワトロ(4WD)機構を搭載しながら、2tを切る車両重量を実現し、高級車に相応しい革新的な技術として華々しいデビューを飾りました。
ASFの効果
オールアルミニウムボディを身にまとったアウディA8ですが、ASFの採用により数々の効果とメリットをうみだしました。
アウディのASF技術の採用による効果は以下の通りです。
・軽量化によって、低燃費化が実現
・軽量化によって、ブレーキ性能もアップ
・軽量化によって、タイヤを含む各パーツの耐久性もアップ
・アルミニウムの高いリサイクル性により、CO2排出量削減を可能
・耐腐食性に優れ、ボディの高い性能維持が可能
ASFの展望
現在のアウディのASFは、軽量化を達成するためにアルミニウム以外にも、複数の素材を組み合わせ、幅広い車種に採用を拡大しています。
2シーターのスポーツモデルである2代目のR8では、アルミニウムに加えてCFRP(カーボン繊維強化樹脂)を組み合わせ、さらなる軽量化とより高いボディ剛性を実現しています。
ミドルクラスのスポーティモデルである3代目のTTは、アルミニウムと強度の異なるスチールを組み合わせた「ハイブリッド構造」を採用し、軽量化とコスト、剛性確保のバランスを重視した設計となっています。
当初はオールアルミニウムボディそのものがASF技術としてスタートしましたが、今日のアウディでは、アルミニウムや軽量化のための軽量素材を組み合わせ、インテリジェントで革新的なボディ構造を「ASF」と位置づけ、重要な軽量化技術として位置づけています。
ますます今後もアウディの軽量化技術「ASF」は進化を続けるでしょう。