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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.06
【トヨタ】プリウスの象徴!進化する空力デザイントライアングルシルエットとは

goo-net編集チーム
トヨタ プリウスに象徴されるヘッドランプから流れるようなシャープなボディフォルムを、「トライアングルシルエット」と言います。
サイドから見ると、ルーフ部分に二等辺三角形の頂点がくるようにデザインされています。
空力抵抗を少なくし、さらに居住性を向上させる進化したボディデザインなのです。
トライアングルシルエットの概要
プリウスのトライアングルシルエットは、2代目プリウスで確立され、その後のプリウスの象徴とも言えるボディスタイルです。
フロントピラーを前方に出し、ヘッドライトと一体化したような躍動感のあるデザインです。
この特徴的なフォルムこそ、プリウスの象徴でもあり、パッケージを形づくる上で欠かせない重要なデザインコンセプトです。
3代目プリウスは三角形の頂点の位置をやや後方に変更することで、後席頭上のルーフ部分の傾斜を緩やかにし、居住性を向上させたパッケージングでした。
4代目プリウスは、2代目と同じように再び三角形の頂点を170mm前方に戻すことにより、世界トップレベルの空力抵抗係数CD値=0.24を実現しました。
ただ、空気抵抗に拘ったのではなく、「TNGA」の技術を採用したプラットフォームの採用により低重心化が実現でき、シートも低く設置することができたので、十分な居住空間も確保できました。
トライアングルシルエットを開発した背景
プリウスは、ハイブリッドカーのベンチマークとして世界の最先端を走っています。
ボディフォルムにも、先進性が求められます。
そのために、トライアングルシルエット以外にも、バンパーコーナーの平面化、フロントのアッパーグリルの開口部の小型化、ホイール形状、ボディ床面のフラット化など、風の流れをもコントロールすることで世界最高レベルの空力抵抗係数(CD値)を実現しました。
CD値の減少と燃費の向上は比例します。
当然、空気抵抗が少なくなれば、燃費性能にも有利になり、運動性能にも大きなメリットが生まれます。
そのためにもトライアングルシルエットの進化は必要不可欠な要素と言えるでしょう。
低燃費の実現は、高効率エンジンの開発とハイブリッドシステムの進化に留まらず、徹底した空力特性の向上抜きには考えられません。
トライアングルシルエットを採用しているトヨタ車は、プリウスのほかにアクアがあります。
プリウスのトライアングルシルエットは2代目から進化をし続け、プリウスのデザインコンセプトに欠かせない要素となりました。
プリウスの進化はトライアングルシルエットの進化でもあるのです。
トライアングルシルエットを採用したプリウスは2009年グッドデザイン金賞を受賞しました。
トライアングルシルエットは今後もトヨタの低燃費を実現する上で欠かせない、ボディデザインコンセプトとして進化が期待されます。