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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.06
【トヨタ】安全技術ITS Connect(インフラ協調型運転支援システム)とは

goo-net編集チーム
トヨタの最先端の安全技術に、高度道路交通システム(ITS)と連動した、「ITS Connect(インフラ協調型安全運転支援システム)」があります。
ネーミングだけでは、ちょっと分かりづらいですが、通信により人や車の存在、信号情報などを取得し、「交通死傷者ゼロ」を目指し開発された技術です。
一体、どのような仕組みになっているのでしょうか。
ITS Connectの開発の背景
警察庁によると、交通事故による死者数は、年間約4,100人にのぼります(内閣府発表:平成26年度中の道路交通事故の状況より)。
交差点やその付近での事故は48%に上り、現在「事故危険箇所とされる交差点」が、全国で約2,000ヵ所存在します(国土交通省:平成29年1月の事故危険箇所より)。
ITS Connectは、人や車の往来が激しい交差点に設置されたITS専用無線装置によって、交差点の情報を車が共有して、事故を減らす目的で開発されました。
ITS Connect技術の機能
ITSはIntelligent Transport Systemsの略称です。
ITで交通情報を有効活用するもので、カーナビの道路交通システムVICSや最新のETC2.0も、同じITSによるサービスとして位置付けられています。
ITS Connectは、760MHz帯の専用周波数を使って、交差点に設置されたITS専用無線装置やITS Connect機能を搭載する車と通信し、車や人の接近状況や信号の情報、車と車が通信する新世代技術です。
ITS専用無線装置の主な具体例
【路車間通信システム】
1.右折注意喚起
交差点で右折待ちの停車中に接近する対向車や右折先に歩行者を感知すると、ドライバーが見落としの可能性がある場合、発進しようとすると表示とブザー音で注意を喚起。
2.赤信号注意喚起
赤信号の交差点に近づいてもアクセルを踏み続け、ドライバーが見落としの可能性がある場合、表示とブザー音で注意を喚起。
3.信号待ち発進準備案内
赤信号の待ち時間の目安をバー表示。
4.信号情報利用型エコアクセルガイド(一部のハイブリッドカーに搭載)
前方の交差点で赤信号になりそうな場合、エコアクセルガイドのゲージにより、無駄なアクセル操作をしないように知らせます。
【車車間通信システム】
1.通信利用型レーダークルーズコントロール
ITS Connectシステム対応の先行車がいる場合、先行車の加減速情報に素早く反応し、車間距離を保ちスムースな追従走行か可能。
2.緊急車両存在通知
サイレンを鳴らした救急車が存在する場合、ブザー音で通知した上で、方向・距離・緊急車両の進行方向を表示(2017年4月時点、愛知県名古屋市周辺で通知を受けることができます)。
トヨタのITS Connectは、2015年10月にマイナーチェンジされたクラウンへの初めて搭載されて以降4代目 プリウス 50系をはじめ、さまざまな車種へ拡大が予測される新世代の安全運転支援システムです。
今後のITSに対応する交差点のインフラ整備、搭載車種の拡大により、すべての人が安全、スムース、自由に移動できる社会の実現をする技術として期待されています。