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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.01
【日産】意のままに曲がる!まっすぐ走る!ダイレクトアダプティブステアリングとは

goo-net編集チーム
日産の技術に次世代のステアリングとされる、「ダイレクトアダプティブステアリング」というものがあります。
世界初の電子制御式ステアリングで、運転者のステアリング操作を電気信号に置き換えて、情報を伝達しハンドリングを制御する技術です。
2014年にスカイラインに初搭載され話題となりました。
ダイレクトアダプティブステアリング開発の背景
日産のダイレクトアダプティブステアリングは、1990年後半にコアとなる技術の開発が始まりました。
車とドライバーが協調して「意のままに走る車」造りを目指し開発されました。
当時、自動車メーカー各社ではブレーキや駆動系の電子制御技術が日進月歩の進化を遂げていました。
その流れで、ステアリング操作にも電子制御のアイデアが投入されました。
ダイレクトアダプティブステアリングの概要
日産のダイレクトアダプティブステアリングは、ステアリングの動きを3つのステアリングECU(電子制御ユニット)が電気信号に置き換え、ステアリングアングルアクチュエータを作動させタイヤを操舵する仕組みです。
低速でも素早いレスポンスで軽快なハンドリングを実現し、不整地や路面の轍でも直進性に優れた安定走行が可能になります。
ダイレクトアダプティブステアリングのメリット・デメリット
ダイレクトアダプティブステアリングのメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
1.俊敏に曲がる
・コーナーではステアリングアングルアクチュエータが機敏に反応し、クイックなハンドリングを実現
・旋回時の修正操舵を減少させ、爽快で安定した走りにつながる
2.自由自在のハンドリング
・低速走行、駐車時の取り回しもスムーズに旋回できる
3.高速走行時でもまっすぐ走る
・ステアリングアングルアクチュエータで、轍でもタイヤが取られないよう、操舵反力を車両側で制御して直進安定性を保持
4.疲れやストレスが低減
・無意識なハンドル修正が減り、疲れやストレスが低減する
【デメリット】
1.コストが割高
・複雑な制御を行うためオプション価格が割高
2.最初は慣れが必要
・低速では思った以上に舵角が大きく、感覚が慣れるまでに少し時間がかかる
ダイレクトアダプティブステアリング装着車は、現行でスカイライン1車種のみです。
革新的な技術ですが、高性能スポーツ車が最も効果を発揮するため、搭載車種が現在限定されます。
しかしながら、量産効果や機能を限定するなどコストダウンが可能であれば、高い安定走行性や運転の疲労低減などメリットも高く、スポーティカー以外へ拡大する可能性を秘めた、まさに次世代のステアリング制御技術と言えるでしょう。