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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.09.04
【ホンダ】シフトノブ式ではないスイッチ式のエレクトリックギアセレクターとは

goo-net編集チーム
AT(オートマチックトランスミッション)車おいて、
前進・後退・ギアの選択を行うのは、セレクトノブが主流です。
ジャガーやBMWのダイヤル式、
ランボルギーニやフェラーリのプッシュボタン式など一部の車種では、
デザイン性や操作性などから従来の形状とは異なったタイプも見受けられます。
「エレクトリックギアセレクター」は、
人間の感覚にマッチした操作を可能にする新しい発想の元に開発された、
ボタンで操作するスイッチ式のATセレクターです。
人類が慣れ親しんだシフトノブをなぜやめるのか
マニュアル車はシフトレバー、オートマチック車はシフトノブと言うように、
長い間ギア操作を行うシフト形状はほとんど変わらず、
どの車に乗り換えても違和感なくできる浸透したデザインと言えるでしょう。
では、なぜそれだけ浸透した慣れ親しんだデザインを変更したのでしょうか?
それには、インテリアデザインの進化やオートマチックトランスミッションの、
制御技術の進化など様々な理由があります。
まず、シフトノブは棒状のレバーが飛び出した形状ですが、これがなくなることで、
運転席と助手席の間のスペースである、
「センターコンソール(フロアコンソール)」やハンドル周り、
インパネをすっきりさせることができます。
また、電子制御技術の進化により、
メカニズムとして車の機構に組み込みやすくなったという面もあります。
つまり、従来のシフトノブは慣れ親しんだ形状による安心感と誰でも操作が容易にわかる、
利便性の観点から変更されないだけで、
操作性に関してはまだまだ改良の余地があるということなのかもしれません。
新しく優秀な技術の登場により、
慣れ親しんだシフトレバーも徐々に消えていく運命なのかもしれません。
エレクトリックギアセレクターは指先での直感操作が可能
エレクトリックギアセレクターは、ただボタンを並べただけのシフトではありません。
D(ドライブ)は斜め前へ押し出すような配置で、
車を進ませるという動きとリンクしたデザインです。
また、P(パーキング)とN(ニュートラル)は押す動きで、
その場に留まることをイメージさせます。
さらに、R(リバース)はボタンというよりフックのような感覚で、
引くというアクションで作動し、
ボタンの全ては直感な人間の感覚にマッチした操作が可能になっています。
また、クルマが動くD・Rはボタン周りが緑に点灯、他のボタン周りは赤のランプが点灯するなど、
色の使い分けにより視覚的にも直観的にも識別しやすい工夫が施されています。