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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.08.01
【ホンダ】稀代の名車NSXを蘇らせるリフレッシュプランとは

goo-net編集チーム
ホンダが誇る稀代の名車に「NSX」があります。
初代は1990年に2シータースポーツカーとしデビューし一世を風靡し、2005年に生産が終了しました。
しかし、現在でも初代NSXを愛して止まないオーナーが多く、新車当時のパフォーマンスを取り戻すためにホンダ自身がリプロダクトを行う、「リフレッシュプラン」が提供されています。
リフレッシュプランの背景
デビュー当時のNSXは、背の低いオールアルミモノコックボディを身にまとい、ミッドシップレイアウトを採用し、日本で唯一のスーパーカーとも言われました。
800万円台のプライスは、当時、日本の乗用車メーカーの中でも最高額であり、F1 ドライバーが開発に携わるなどF1人気とも重なり、憧れの的となり大変人気を呼びました。
熱烈なオーナーのために伝説のNSXを蘇らせるのがリフレッシュプランです。
NSXのリフレッシュプランは、栃木県高根沢にあるリフレッシュセンターで行います。
かつて、NSXの生産拠点のあったホンダの工場を転用しています。
オールアルミボディの高い耐久性から、発売当時35年持つというコンセプトを公表していました。
その言葉を守るべく、部品供給も含めて、ホンダは2040年までリフレッシュプランを継続する方針です。
リフレッシュプランの概要
NSXのリフレッシュプランは「新車の状態に戻す(リプロダクト)」という徹底したサービスです。
修理の「壊れる前の状態に戻す」という考え方とは一線を画します。
例えば、足回りを再生させるため、ブッシュをはじめ新たなダンパーを使用し一から組み立てていきます。
忘れかけた新車の「味」や「性能」を楽しむことができるのです。
担当するメカニックたちは、当時NSXを製造していた担当者から技術やノウハウを受け継ぎました。
【NSXリフレッシュプランの主なメニュー】※全て税抜き価格
・申込基本料:130,000円
車両総点検、診断、計測、調整、テストコースでの走行検査、ほか
・基本リフレッシュ(推奨1):375,000円~480,000円
ドア周り関連部品交換、調整
・エンジンオーバーホール:1,937,000円~2,000,000円
車体からエンジンを降ろしての各部部品交換、清掃、内部点検
・足回りオール:2,207,000円~2,533,000円
サスペンション関連部分の全交換
・外装オール:3,485,000円~3,733,000円
ホワイトボディ状態に分解した上で全塗装
・内装オール:2,030,000円~2,430,000円
内装関連部品の交換及び表皮張替
メニューは「基本」、「パワートレインリフレッシュ」、「足回りリフレッシュ」、「外観リフレッシュ」、「内装リフレッシュ」など計20種類以上設定されています。
1台1台全て熟練工による手作業のため、約12ヶ月程の待ちの状態です。
販売終了から12年ほど経過した現在でも、特別なこだわりを持って接しているオーナーが多くいる証でもあり、オーナーのためにも、NSXのためにも、このエポックメイキングなNSXを後世に伝えようとする、ホンダの熱意が感じられるサービスと言えるでしょう。
リフレッシュプランは、1993年から開始されました。
新車購入者はもちろん、中古車購入者もサービスが受けられます。
手作業になるため、5人のチームでリフレッシュできるのは、1ヶ月で1台が限度とされています。
今後もリフレッシュプランを通して、産みの親であるホンダ自身が伝統の名車を守っていくことでしょう。