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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.25

【トヨタ】車体表面の温度上昇を抑える塗装「サーモテクトライムグリーン」とは

【トヨタ】車体表面の温度上昇を抑える塗装「サーモテクトライムグリーン」とは

goo-net編集チーム

トヨタの「サーモテクトライムグリーン」は、世界初の遮熱機能を持つ画期的なボディカラーです。
塗料の色の粒子にまでこだわったトヨタ初となる塗装技術で、不快な炎天下の車内温度の上昇を抑制する新発想の技術です。

サーモテクトライムグリーンの特徴

サーモテクトライムグリーンは、2015年12月にフルモデルチェンジした4代目プリウスでデビューしました。
黄緑の新芽のような色彩で、鮮やかな発色の良いカラーです。

まぶしいぐらいの色彩を放つ新色ですが、実はものすごい先進技術を塗り込んだ塗装です。
単に新しいカラーというだけでなく、車体表面温度の上昇を抑制する機能があるのです。

サーモテクトライムグリーンは、カラーベースの中に「大粒径酸化チタン粒子」を混合させ、太陽光の赤外線を反射する仕組みです。
従来色ではカラーベースの中の「カーボンブラック粒子」が赤外線を吸収し、車体表面温度が上昇する要因になりました。

従来の同系色に比べて夏場の太陽光下に2時間駐車した車両で、5度も車体表面温度が低くなる実験結果があります。

サーモテクトライムグリーンのメリット・デメリット

サーモテクトライムグリーンのメリット・デメリットを以下に挙げました。

【メリット】

1.耐久性・退色性の向上
・ボディに悪影響を及ぼす太陽光を反射するため、色のくすみ・色あせがしづらい

2.エコロジーにも貢献する
・車体表面温度が抑制され、室内温度の上昇も抑えられるので、 余計なエネルギー消費を抑え、夏場のエアコンの効率がアップ

3 .斬新なボディカラー
・新色なので個性を重視する方、若年層にも受け入れやすい

【デメリット】

1.ボディカラーが限定される
・黒などの濃紺色系は「カーボンブラック」が必要なため、技術の導入が不可能

2 .購入層が限られる
・発色の良いビビッドな色調のため、中高年層のユーザーが購入しづらい

3 .コスト高
・プリウスの設定色の中でもサーモテクトライムグリーンはアップチャージオプション

サーモテクトライムグリーンの展望

サーモテクトライムグリーンは、画期的なボディカラーですが、まだまだ選択するユーザーは少ないようです。

今後、同社のヴィッツアクアなどの若年層や女性ユーザーの多いコンパクトカーに採用されれば、街で見かける機会も増えると期待されるボディカラーです。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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