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更新日:2020.01.07 / 掲載日:2017.07.25
【ホンダ】車内スペースの拡大を実現したセンタータンクレイアウトとは

goo-net編集チーム
センタータンクレイアウトは、「居住性を確保しかつ車体寸法は拡大しない」をコンセプトに、限られた室内をいかに広く効率的に使うか取り組んだ、燃料タンクの搭載方法です。
センタータンクレイアウトとは
従来、後部座席下やリアカーゴスペース、トランク下などに搭載される燃料タンクを、前席下の車体中央に薄型の樹脂製の燃料タンクを配置することで、居住空間、カーゴスペースをより広く確保することができる技術で、ホンダの特許です。
センタータンクレイアウトとは、文字通り車体の中央に配置するという意味です。
センタータンクレイアウトのメリット
センタータンクレイアウトを採用したことによるメリットとしては以下の点が挙げられます。
・スペースユーティリティ
後部座席の収納スペースが広がり、余裕のあるヘッドクリアランスを確保。
・低重心化
薄型の燃料タンクを低い位置に搭載することで、低重心化が可能になった。
・操縦安定性の向上
車体中央部に燃料タンクを搭載することで、車体の重量バランスが向上し、操縦安定性が高まった。
・高いボディ剛性と衝突安全性
タンクをクロスメンバー、フロアフレームで囲むことで、高いボディ剛性と衝突安全性を確保。
他にもカーゴスペースと後席を倒すとフラットになる特徴から、荷物を搭載する際の利便性・積載量に優れます。
センタータンクレイアウトのデメリット
センタータンクレイアウトならではのデメリットもありますが、遮音性能や技術改良により改善されつつあります。
また、車種によって程度の差があるので、傾向として取り上げます。
・ガソリンの波打つ音が聞こえる
ガソリンが満タン時など、波打つ音が聞こえることがある。
・前席シート下にやや出っ張りがある
運転席や助手席の前席シート下に、やや出っ張りが生じてしまいます。
ただし、居住性を損なうレベルではありません。
センタータンクレイアウトを採用した車
センタータンクレイアウトの可能性
現在、軽自動車と小型乗用車を中心に広く採用されていますが、今後もホンダから発売される車種に引き継がれるキーとなる技術と言えるでしょう。
ユーティリティスペースの確保はどのメーカーでも、重要な命題として取り組んでいるテーマであり、今後は中型車にも採用が広がると思います。