中古車購入
更新日:2017.03.31 / 掲載日:2017.03.30
外車・輸入車の中古車を購入する際の注意点
goo-net編集チーム
新車よりも気軽に希望の車を購入できる中古車市場は、
国産車に限らず、外車・輸入車も高い人気があります。
外車の新車=高額車というイメージがありますが、
中古車ならば新車よりもお手頃な価格で輸入車を購入できるのが人気の理由と言えるでしょう。
外車や輸入車の中古車を購入する際は、日本車と違う点があるのでしょうか?
外車、輸入車の中古車を購入する際の注意点について見ていきましょう。
日本車・国産車の中古車と外車・輸入車の中古車を購入する場合、手続き・法的に違いはあるのか?
結論から申し上げると、
販売店や代理店を通して購入する場合は、手続き・法的に違いはありません。
外車・輸入車の中古車を購入する場合は、
主に正規ディーラー店と輸入車専門販売店、中古車販売店があります。
現在、正規ディーラーで取り扱うのは、
ディーラーの基準でメンテナンスを行った「認定中古車」ですが、
それ以外の販売店では「並行輸入車」と「正規ディーラー車」の2つのルートが存在します。
「並行輸入車」とは、日本の正規ディーラーを介さずに海外から直接輸入した中古車です。
対して「正規ディーラー車」とは、日本の正規ディーラーが新車を輸入して、
日本の基準に適応させて販売した車という違いがあります。
並行輸入車の場合は、仕様が日本の環境や保安基準などに適応していないので、
日本で販売するためには調整が必要となります。
認定中古車もしくは正規ディーラー車の場合は、新車を販売する段階で、
ディーラーの方で手続きや日本の安全基準に適合するように既に整備を行っているので、
中古車を購入する場合は日本車と同じ手続きで購入できます。
並行輸入車の場合は、輸入車専門販売店が手続きを行ってくれますが、
保安基準を適合させる以外は、
部品やパーツ、消耗品などのメンテナンスがされていないケースがあるので確認が必要です。
中には輸入車代行業者を通さず、
直接海外オークションなどで落札した車を個人輸入しようと試みる人もいますが、
通関手続き、輸入した車の輸送、保安基準に適合するためのメンテナンスなどを、
個人で行うには時間も費用も膨大にかかる可能性があります。
手続きの手間や作業を考えると、
認定中古車か並行輸入車、正規ディーラー車の検討がおすすめと言えるでしょう。
外車・輸入車特有のリスクはあるのか?
外車・輸入車を中古で購入する場合のリスクとして車両保険が挙げられます。
正規ディーラーが取り扱う認定中古車や正規ディーラー車は、
既に日本国内で型式登録されており、事故率等の実績データを持っているため、
条件が合えば車両保険に加入できます。
しかし、並行輸入されている車両は正規車両と車体の型式も異なり、
中古輸入車は保険を引き受ける際のリスクがあるため、
「型式不明」として車両保険に加入できないケースがあります。
また、正規車両と使用されているパーツが違っていたり、
パーツが正規ディーラーから入手できないなど、
故障や事故の際の修理費用が読めないことも、
車両保険を引き受けしてもらえない理由として挙げられます。
車両によっては、車両保険のみならず、任意自動車保険の加入もままならぬ場合があります。
最近の海外車両は以前よりは故障しにくくなってきたと言われているとはいえ、
日本で使用する場合は任意保険の加入が可能かどうかが重要であり、
車両を購入する前に保険会社へ打診してみると良いでしょう。
また、リスクとは意味合いが異なりますが、
新車で車両価格が高額だった車種は、中古車になって比較的購入価格が安くなっても、
車検費用やパーツ代は相応にかかると言うことを加味しておいた方が良いでしょう。
安く買えたと思っていた中古外車・輸入車を手放す理由としても、
車検費用・パーツ代の割高感が挙げられることもあります。
外車・輸入車の購入判断をする際にチェックするポイントとは
多少高くても「安心・安全」をチェックポイントとするなら、
正規ディーラーの認定中古車がおすすめです。
その理由として、保証やアフターサービスが充実していること、
修理や車検の際にも正規パーツを使った対応が可能であることなどが挙げられます。
また、リコールが発生した場合も同様に対応してもらえることです。
ただし、国内の正規ディーラーが取り扱う車種やグレードは、
日本マーケット固有の場合もあります。
同じ車種でも自分の好きなボディやインテリアカラー、
スペックの中古車を購入したいと思う人には、並行輸入車が魅力的かもしれません。
前述したとおり、並行輸入車は任意自動車保険や車両保険に入りにくかったり、
部品の交換に時間がかかったりと、認定中古車よりも維持に手間がかかることも考えられます。
購入予算だけでなく、年間の維持費を考慮し、
ある程度余裕をみて見積るなど、車両を維持する上での取り組みも必要かもしれません。
稀に「こんな値段で買えるの?」と思うほど安い価格で中古輸入車が出回ることがありますが、
安い価格にはそれなりの理由があります。
修理費や手続きなどで余計な費用がかかった、というケースもあるので、
価格が安い理由をきちんと確認してから購入するかどうかを選択しましょう。