中古車購入
更新日:2026.07.30 / 掲載日:2026.07.30
“あの頃”のクルマたちを次の世代へ継承する 「ネオクラ」|気になる中古車店探訪

近年“ちょっと古い”クルマが注目を集めている。思い出の中に生きるクルマにもう一度乗りたいという層だけでなく、いまのクルマにはない端正なシルエットからファッション感覚で乗る層まで多岐にわたる。そういったクルマを主に扱っているのが今回お話を伺ったNeoCla(ネオクラ)だ。
次のオーナーへの架け橋になりたい
ネオクラのショールームに入ると目を疑う光景が広がっていた。まさにその空間は1980年代から90年代の極上のクルマ達が並んでおり、その当時にタイムスリップしたかと思うほどだった。

ネオクラのコンセプトは“あの頃”だ。代表の斉藤正輝さんは、「車種ではなく年代でラインナップしています」という。その年代は1980年代から2000年あたりで、「そのクルマたちの雰囲気を楽しんでほしいんです」という。商品車の極上のトヨタ アリストを指さしながら、「同じ年代のクラウンマジェスタも良いですよね。そういうクルマに想いを馳せると当然同じ年代のBMWやジャガーも気になることでしょう。そういった“あの頃”のクルマを扱いたいんです」と思いを語る。
斉藤さんだけでなく一緒にお話を聞かせていただいたセールス担当の林田光生さんもクルマ業界で長年経験を積んできた。そこでは数えきれないほどのクルマの査定や販売などを行ってきたそうだ。「それこそ何万台というクルマを見て来ました」と斉藤さん。そこでの経験がいまを作っている。「そこで培った全国の業者さんとのネットワークがありますので、我々で扱っているようなクルマ達が入庫したら声をかけて頂けるようになりました。これが大きな強みになっています」とのこと。

そこで必要なのはクルマを見極める目で、それもこれまでの経験で、「ちょうどリアルタイムでこの年代のクルマを見ていましたし、もう少し古くてもまだ新車の香りが残っている状態も知っていますので、その知識がすごく活かされています」と話す。そこで、その見極め方を聞いてみた。すると斉藤さんは少し困った表情で、「言葉で表現するのは難しいですね」と前置きして、「ぱっと見た雰囲気で分かるんですよね。佇まいですかね」と話してくれた。

実は斉藤さんはこういったクルマ達を扱ううえでとても大切にしていることがある。それは、希少なネオクラたちが海外に流出しないこと。当然残存台数は限られているので、そうなると減少に拍車がかかってしまう。
「大切にされてきたクルマを次の大切にしてくれるお客様への掛け橋になりたいんです。そういうことをホームページや他のお客様にもアピールしていると、大切にしてくれるんだったらネオクラに譲ろうかなとお客様が来ていただけるようになりました。本当にありがたいですね」と徐々に思いが浸透してきつつあることを語った。
自社認証工場を持つ強み

これだけ幅広いクルマを扱うのであれば、その商品知識だけでなく、メンテナンスも必須になる。斉藤さんは、「自社の認証工場と、板金部門がありますので、ほぼ内製化できています」と力強いコメント。さらに、前述のネットワークもあることから、車種ごとの情報も得やすく、さらに部品に関してもこのネットワークとともに、「ある程度扱う台数の多いクルマは部品取り車を何台も持っています。商品車やこれから仕上げるクルマ、そして部品取りまで合わせると200台ほどあるでしょう」と驚きの数字を挙げる。
ここまで手厚いフォローがあると購入時やアフターサービスの安心感も増す。ではどういうお客様が多いのか。「ネットで見て一目ぼれという若い方から、昔乗っていた思い出のあるクルマが欲しい方まで多岐にわたります」と林田さん。当然クルマに対する経験も違ってくるので、「40代の私よりも上の世代の方だと、自分よりもそのクルマそのものをご存じの方が多いので、逆に教えていただくことも多いですね。一方で若い方には壊れた時の対処法や、修理に時間がかかることなどをキチンとお話をします」と述べる。斉藤さんも、「そういう本当に大切にしてくれる若い方が増えるのはとても嬉しいですね。そうすることで、次につながっていきますから」。

また、メンテナンスに関しても、「もしクルマを持ち込んでいただければ、その場で専門のメカニックが確認してご説明します」と自社認証工場があることのメリットを強調。同時に、「パーツがないとすれば、そのパーツを入手できるルートがあればいいですよね。もしそのパーツすらないのであれば1台クルマを持てばいいわけです。さらにその1台でだめであれば2台揃えます。そのクルマを乗るにあたって我々のところでご購入いただければ、万が一の時でも安心して乗っていたいただけます」と購入時の不安を払しょくする努力も怠らない。
こういったクルマ達を乗りたいがその一歩を踏み出せない方もいるかもしれない。そこで斉藤さんにアドバイスをもらった。それは、「お店選びですね。そこを間違えて購入してしまうと部品も手に入らない、整備もできなくなってどうにもならなくなってしまうことも多いです」とのこと。つまり、しっかりとメンテナンスができるかどうか、そこをどういう体制で進めているのかがキーとなるのだ。
【お店のイチオシ中古車】極上の92トレノ発見
ネオクラでお勧めの1台は1988年式のトヨタスプリンタートレノ(AE92)だ。最上級グレードのGTZでスーパーチャージャー付のスペックを誇る。
この個体の凄いところは、走行距離5万キロ、ディーラー整備の記録簿付きという点だ。AE86やAE92は新車当時からハードに使われていた個体が多いのだが、この個体は全くそういうことはない。ダッシュボードの割れもなく、シートも日焼けしていない素晴らしいコンディションを誇っている。斉藤さんも「まず出てこないような個体ですね」とのことだった。

トレノやレビンといった手頃なスポーツカーは、廃車になるまで酷使されているケースが多く、まず絶対的な個体数が少ない。それに加えて、オリジナリティが高く、コンディションのいいものとなれば本当に日本に何台あるかわからない。




「GT-Z」が搭載する4A-GZEは、スーパーチャージャーを組み合わせることで最高出力165馬力を実現。これは当時のライバルであったホンダ インテグラに対抗して設定されたものだ。

(※残念ながらこちらの車両は、取材日から掲載までの間に売れてしまったため、7月29日現在、グーネットでの掲載も終了している)
アフターサポートもしっかりと

この年代のクルマを維持する上で最も苦労するのはパーツだ。新品パーツはもとより中古パーツでさえも手に入らずに、工場に入りっぱなしになってしまうことも多い。
しかしネオクラではそういったことはなさそうだ。部品取り車を多数用意している例はあまりないし、広いネットワークを駆使してそういったパーツも探してくれるネットワークも充実している。同時に自社の認証工場があるので、簡単なものであればその場で修理も可能なのだ。
そしてもうひとつ、販売車両のコンディションが高いレベルに保たれていることも特筆すべき点だ。実は今回の取材陣はショールームでコンディションの高いクルマ達を見てテンションが上がっていたことを告白しなければならない。これらのクルマに興味があって乗ってみたいというのであれば、ぜひ訪れてみることをお勧めしたい。
NeoCla(ネオクラ)
・住所:埼玉県三郷市高州1丁目233-1
・電話番号:048-948-5505
・営業時間:10時〜19時
・定休日:なし
☞店舗詳細ページへ>>
文/内田俊一 写真/ユニット・コンパス
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