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更新日:2026.04.04 / 掲載日:2026.04.04
フォルクスワーゲン ゴルフ VII 前期と後期でどう違う?|輸入車の前期後期を比較

輸入車の入門モデルとして半世紀のあいだ愛されてきたフォルクスワーゲン ゴルフ。そんなゴルフの歴史において、ここ最近のターニングポイントとなったのが、2013年に導入がスタートした7代目(通称ゴルフVII)である。次世代モジュールプラットフォームのMQBを初めて採用し、走りの質感を進化させたのがその理由だ。発売から13年が経過しているが、中古車としてリーズナブルに買えるゴルフVIIは2026年現在でも注目度の高いモデル。今回は、そんなゴルフVIIの前期と後期を比較しつつ、その中古車動向を探っていこう。
フォルクスワーゲン ゴルフVIIってどんなクルマ?

2013年5月に発表されたゴルフVII。この時点で累計2900万台以上が生産されている世界的ベストセラーで、日本においても販売首位をキープするほどの人気ぶり。輸入車の定番中の定番のフルモデルチェンジだけあり、中身は非常に力が入ったものだった。従来型(ゴルフVI)までとの大きな違いは、なんといっても冒頭で述べたMQBをフォルクスワーゲンとして初採用したこと。エンジンやボディはもちろん、エアコンやインフォテインメントまで新世代モジュールとしてゼロから新開発され、プレミアムカーに匹敵する質感、大幅な軽量化と燃費の向上を目指した。

安全装備も充実しており、プリクラッシュブレーキシステムの「Front Assist Plus」、全車速追従機能付きアクティブクルーズコントロール「ACC」、レーンキープアシストシステム「Lane Assist」、マルチコリジョンブレーキシステムなどの先進安全装備を充実。もちろん、従来型に搭載されていたフロントエアバッグ、ニー/サイド/カーテンエアバッグなども引き続き装備としている。

発売当初に搭載されたパワーユニットは、1.2L 4気筒ターボ(TSI トレンドライン/コンフォートライン)、1.4L 4気筒ターボ(TSI ハイライン)。いずれもデュアルクラッチ式ATの7速DSGが組み合わされている。どちらも新開発のエンジンとなり、1.2Lターボは従来のSOHCからDOHCに変更されたのがトピック。最高出力は1.2Lターボが105馬力、1.4Lターボが140馬力を発揮する。
グレード構成は、下から「TSIトレンドライン」、「TSIコンフォートライン」、「TSIハイライン」の3グレードで展開されたが、同年9月には2.0Lターボを搭載した伝統のスポーツモデル「GTI」が登場。以降もハイパフォーマンスモデル「R」、プラグインハイブリッド「GTE」、電気自動車の「e-ゴルフ」も設定された。ボディタイプは5ドアハッチバックを基本としつつ、ステーションワゴンのゴルフヴァリアント、クロスオーバーのゴルフオールトラックもラインアップ。豊富なバリエーションにより、幅広いユーザーの需要に応えている。
| グレード | 駆動方式 | エンジン | 特徴 |
| TSI トレンドライン | FF | 1.2L 直4 DOHC ターボ | 価格を抑えたエントリーモデル |
| TSI コンフォートライン | FF | 1.2L 直4 DOHC ターボ | 16インチタイヤを装着した量販モデル |
| TSI ハイライン | FF | 1.4L 直4 DOHC ターボ | 装備充実の上級モデル |
| TDI コンフォートライン | FF | 2.0L 直4 DOHC ディーゼルターボ | クリーンディーゼル搭載車 |
| TDI ハイライン | FF | 2.0L 直4 DOHC ディーゼルターボ | クリーンディーゼルの上級モデル |
| GTI | FF | 2.0L 直4 DOHC ターボ | 専用内外装のスポーツモデル |
| GTE | FF | 1.4L 直4 DOHC ターボ | プラグインハイブリッド |
| R | 4WD | 2.0L 直4 DOHC ターボ | 4WDの最上級スポーツモデル |
| e-ゴルフ | FF | 電気自動車 |
ゴルフVIIの前期と後期はどこで区別されるの?

ゴルフVIIは2013年5月に日本に導入され、現行型のゴルフVIIIが登場する2021年までの間、およそ8年間販売された。今回はその主な変遷を振り返ってみよう。
2013年9月:「GTI」を追加
2014年1月:ゴルフヴァリアントを発売
2014年2月:「R」を追加
2015年1月:「TSIコンフォートライン」の装備を拡充
2015年5月:ゴルフヴァリアントに「R」を追加
2015年6月:「GTI」と「R」に6速MTを設定
2015年7月:ゴルフオールトラックを発売、ゴルフシリーズを一部改良
2015年9月:「GTE」を追加
2016年5月:装備を充実化
2017年5月:マイナーチェンジ ⇦ ここが分かれ目!
2017年10月:「e-ゴルフ」を追加
2019年10月:一部改良
ゴルフVIIは2017年5月にマイナーチェンジを実施。内外装の変更はやや控えめとなるが、先進のデジタルインターフェースを採用したほか、先進安全装備を充実させている。この改良以前のモデル(2013年9月〜2017年5月)を前期型、以降フルモデルチェンジまで(2017年5月〜2021年)を後期型と呼ぶ。
フロントまわりのデザインを比較すると?


前期と後期の大きな違いはヘッドライト(①)。後期型では、フェンダーの奥まで切れ込んだ新形状のヘッドライトを採用し、前期型と比べてシャープな顔つきとなっている。TSIトレンドライン以外のグレードにはLEDヘッドライトが設定され、より精悍な印象を高めている。また、フロントバンパー形状も一新(②)。開口部はワイドになり、上品かつ安定感のあるデザインとなった。

リアおよびサイドのデザインを比較すると?


リアまわりはフロントと比べて変更点が少ない。LEDテールランプには、ウインカーが流れるように光るダイナミックターンインジケーターをフォルクスワーゲンとして初採用したのがトピックだ。ただし、こちらは全車標準装備とはならず、「R」にのみ標準装備、「TSIハイライン」と「GTI」にオプション設定となっている。そのほか、バンパー形状も小変更を受けている。



インテリアを比較すると?


インテリアの変更点は、新型12.3インチ大型ディスプレイのデジタルメータークラスター「Active Info Display」を初採用(④)。ドライバーの好みに応じて数種類のモードから選択できるほか、ナビ使用時は純正インフォテインメント「Discover Pro」と連動したマップを映し出し、視認性を大きく高めている(一部グレードを除く)。また、純正インフォテインメントシステム(⑤)のモニターもサイズアップ。ラジオシステムの「Composition Media」は6.5インチから8インチに拡大、ナビゲーションの「Discover Pro」は8インチから9.2インチとなった。どちらも全面フラットなタッチスクリーンに進化したことで使い勝手を向上。また「Discover Pro」にはジェスチャーコントロール機能も追加された。
このほか、安全面では渋滞時追従支援システム「Lane Assist」を設定(TSIトレンドラインとMT車を除く)。「Lane Assist」と「Traffic Assist」によって前後および横方向の動きを制御できるようになり、ステアリング操作と加減速をサポートしてくれるようになった。さらに、全車標準装備のプリクラッシュセーフティ「Front Assist」には、新たに歩行者検知機能を追加し、安全性をより一層高めている。
スポーツモデルのスペックをアップ

後期型ではスポーツモデル「GTI」、「R」の最高出力が高められた。「GTI」は10馬力アップの230馬力、「R」は30馬力アップの310馬力となった。なお、最大トルクの値は据え置き。さらに「R」には新開発の湿式7速DSGを採用し、より楽しめるドライビングが可能となった。
前期/後期で中古車相場の違いは?

最後に中古車相場を見ていこう。ゴルフVIIの中古車価格帯と中古車平均価格を比較すると次のようになる。
| 中古車価格帯 | 中古車平均価格 | 物件掲載台数 | |
| 前期型(2013年~2017年) | 70万円〜160万円 | 120万円 | 約100台 |
| 後期型(2017年~2021年) | 140万円〜250万円 | 190万円 | 約140台 |
登場から13年が経過しており、そろそろ古さを感じるモデルとなった。とはいえ、中古車物件はまだ十分揃っているし、なにより相場がグッと下がって非常にねらいやすい。特に前期型は100万円以下の物件も目立ち、低予算で探せる輸入車としておすすめ度は高い。後期型でも100万円台後半の予算から探せるので、予算に余裕があればこちらを探すのも手。前期と後期の見た目の差は控えめだが、インフォテインメントや安全装備がアップグレードされた後期型は満足度の高い買い物となるはず。

