中古車購入
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2015.12.25
愛車はステーションワゴンで決まり

ユニット・コンパス/Goo-net編集部
「最近の若者はクルマを買わなくなった」と言うけれど、運転免許の取得率はあがっている。大学生の約9割が免許を持っているし、公共の交通機関が発達している都市部を除けばクルマは生活必需品でもある。社会人になれば通勤の足としてクルマを買う人も多いだろう。
昔とちがうのは、クルマはステータスではなくなったという点だ。長引く不況の影響もあって、ちょっと背伸びしてスポーツカーを買おう、ちょっと無理しても新車を買おうという意欲が薄れているのはまちがいないし、「1台のクルマにできるだけ長く乗りたい」という若者が増えている。
「できるだけ長く乗り続けたい」というニーズにいちばん適したクルマはなにかといえば、ずばり、ステーションワゴンである。最近はミニバンやSUVの人気に押されてすっかり影を潜めているところがあるが、走行性能と積載性能のいいとこ取りこそステーションワゴンの真骨頂。ひとりで出かけるにも大きすぎず、友人と出かけるときにも荷物が積めるし、結婚してこどもが生まれてからも乗り続けられる。ライフステージを選ばず活躍してくれるクルマなのである。
長く乗ることを前提にするなら、やはり年式は新しいほうがいい。メインテナンス費用も低く抑えたいとなると、メインターゲットは国産ステーションワゴンだろう。将来、ファミリーカーとなることまで視野に入れれば安全性もおろそかにはできない。候補として、最有力はスバル「レヴォーグ」、次点にトヨタ「カローラフィールダー」、輸入車ならフォルクスワーゲンゴルフシリーズの「ゴルフ ヴァリアント」を挙げたい。
■編集部注目のモデルはコレ!
スバル レヴォーグ ねらい目年式 2012-2014 中古車参考価格帯 220万円~370万円

【進化したジャパニーズワゴン】
国内外の予防安全性能アセスメントで高く評価されている「アイサイト(ver.3)」を搭載。ステレオカメラのカラー画像を解析するアイサイト(ver.3)は、2015年の時点では世界最高の安全運転支援システムだ。水平対向4気筒エンジンとフルタイム4WDの組み合わせは、スバル伝統の「スポーツツーリング」らしい走りを実現している。ボディサイズは全長4690×全幅1780×全高1490mmで、立体駐車場も問題ない。荷室容量は5名乗車時で522L(VDA測定)となる。おすすめグレードは、1.6Lのダウンサイジングターボエンジンを搭載した「1.6GT アイサイト」。走行性能と燃費性能のバランスがよく、長く乗るには最適だ。
手頃なボディサイズと快適な室内を両立させている、まさに「使えるワゴン」の好例だ。
シンメトリカルAWD パワートレーンによる走りのよさは、レヴォーグの大きなポイント。
【相場の特徴】
発売されてまだ時間が経っていないが、200台以上の物件が発見できる。1.6Lと2.0Lのどちらも豊富にあり、ボディカラーについてもホワイトを筆頭にブラック系、ブルー系と選びやすい。
デビュー時から「アイサイト」はver.3を搭載しているので、安全面では安心して探すことができるだろう。
トヨタ カローラフィールダー
ねらい目年式 2013-2014
中古車参考価格帯 30万円~140万円

【普段着感覚で付き合えるカジュアルワゴン】
コンパクトでそれなりのカーゴスペースがあり、お値段もお手頃。突出した走行性能などは望めないが、道具として必要にして十分な条件を満たしている。荷室容量は5名乗車時で407L(VDA測定)。ストップ&ゴーの多い都市部で乗る機会が多ければ「ハイブリッド」を選んでもよい。
ハイブリッドメカは、低燃費だけでなく、静かで上質な走りにも貢献している。
スポーティなインパネはシンプルで使いやすい。気楽に付き合えるワゴンにふさわしい。
【相場の特徴】
まだまだ高年式ではあるが、2015年に3月にマイナーチェンジが行われ、それ以前のモデルでは値ごろ感が感じられる相場状況となっている。
燃費もマイチェン後33.8km/Lに対して33.0km/Lと、遜色ないのがポイントだ。
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント
ねらい目年式 2014-2015
中古車参考価格帯 300万円~350万円

【プレミアムに進化したワールドスタンダード】
世界標準と言っても過言ではないモデル。テールゲートはガラス部まで比較的直立した形状で、スタイリングとしてはややスポーティーさに欠けるがそのぶん荷室を広く使える。しっかりとしたホールド感があって疲れにくいシート、安定感のある走り、5名乗車で605L(ISO測定)の大容量カーゴと使い勝手のよさは申し分ない。衝突回避・被害軽減ブレーキとドライバー疲労検知機能は全車標準装備。全車速追従機能付きACC、車線逸脱抑制機能を備え、より充実した安全運転支援システムを持つ「TSI ハイライン」がおすすめ。
2列目3列目を倒した際のフラット感は国産ミニバンにも引けを取らないハイレベルなもの。
2列目に座ってもリクライニングやオットマンが快適な眠りを約束してくれる
【相場の特徴】
趣味用のクルマとして愛用したオーナーが多いこともあって、走行距離10万kmオーバーの多走行車の割合も高い。そのぶん価格は安めで、30万円台から出まわっているので、状態を見極めながら安く買い、道具として割り切って使い倒すのがいいだろう。
まだ登場して日が浅いが、走行5000km未満の中古車が出はじめており、探し出せるようになった。価格はまだ高めで、300万円~となっている。