中古車購入
更新日:2021.10.22 / 掲載日:2015.12.25
リセールを考えたトータルバリューで選ぶ

高級スポーツカーやプレミアムモデルなど憧れのモデルに「一度は乗ってみたい」と思いつつ、「やっぱり高嶺の花」と諦めている人は多いかもしれない。しかし、中古車のお得感が高いのは、ファミリーカーより高級車なのである。
一般的に、クルマはいちど登録すると一気に価値が下がると言われている。新車同然の「登録済未使用車」でも、新車より10~20%は安くなる。下落率が同じなら、金額で見れば新車価格の高いクルマのほうが断然お得。たとえば下落率を20%と仮定すれば、中古車で手に入れるときは、新車で100万円のクルマは20万円安く、新車で1000万円のクルマは200万円安く買えることになる。もちろん、車種や走行距離などによって下落率は変わってくるが、お得度が高いケースが多いことはまちがいない。
もうひとつのポイントは、モデルによっては、いったん中古市場に出たあとは、人気車種は値が下がりにくい場合があること。中古車の需要が高く、リセールが高ければ、実質的には意外と安く高級車に乗れるのである。ファミリーカーではぜったいに起こりえないことだが、フェラーリなど極一部のスーパースポーツカーでは年式が古くなっても、ある一定の価格より下がらなかったり、逆に買った値段よりも高く売れたりするケースもあるほどだ。乗り出しの高い高級モデルも、リセールまで見込んで選べば手が届かない存在ではなくなる。
高いリセールが見込める「いまが買い時」のモデルに照準を合わせて、お得に高級車ライフを楽しもう!
■編集部注目のモデルはコレ!
ポルシェ 911 カレラ(タイプ993) ねらい目年式 1997-1998 中古車参考価格帯 600万円~1200万円

【高価だが、目減りしないその価値!】
ここ数年、世界的に人気が急上昇しているポルシェ。とくに国内の中古車は程度が良いことから、海外からの引きも強く、相場が非常に下がりにくい傾向が続いている。ここにきてようやく「ポルシェバブル」といわれるブームにも「落ち着き」の兆候が見られるものの、人気は依然として継続するだろう。どのモデルも高めのリセールが見込めるポルシェ。「カイエン」、「マカン」などのSUVもいいが、やはりポルシェのルーツを感じられる「911」は不動の人気モデルとして抜群の安定感がある。ここではマニア人気が依然として高い「空冷式エンジン」を搭載した最後のモデル「タイプ993」をねらうことにする。剛性感があって軽い車体、鋭い加速感とナチュラルな挙動、そして空冷の乾いたサウンドを信奉するファンは多く、また、快適性、走行性を高める純正オプションを装着した個体が多いのも特徴。中古車価格にはオプションの価格が反映されないことが多いため、「掘り出し物」を見つけやすいのもうれしい。


【相場の特徴】
ポルシェバブルの主役を演じた993。相場的には、高騰が終息して落ち着きを見せている状態だ。ねらいどきとしては悪くない。

ポルシェ 911 カレラ(タイプ993)の中古車を今すぐチェック! >
先代レクサス RX ねらい目年式 2012-2014 中古車参考価格帯 350万円~570万円

【日本が誇る値落ちしないモデル】
国産ブランドのなかで、リセールがもっとも堅調なレクサス。ラグジュアリーSUV「RX」は昨今のSUV人気と相まって、中古車市場での注目度も高い。おすすめグレードは、ハイブリッドの「450h」。高速走行が多くモーター走行の機会がほとんどないという場合は別だが、日常の市街地走行ではやはり燃費のよいエコSUVのメリットは大きい。モデルチェンジ直後ということもあり、先代の後期モデルが買い時だ。300万円台で購入できる個体もある。


【相場の特徴】
予算に余裕があるなら、上級グレードの「450h バージョンL エアサスペンション」を。乗り心地、静粛性が高められており、ラグジュアリーSUVらしさをよりいっそう体感できる。中古価格は450万円くらいからとなる。

トヨタ ハリアー ねらい目年式 2013-2015 中古車参考価格帯 270万円~450万円

【人気いまだ健在のプレミアムSUV】
もうちょっとお手頃な価格帯で高めのリセールも狙えるクルマを探すなら、国産SUVで高い人気を維持し続けているのが「ハリアー」がイチオシ。電動バックドア、運転席8ウェイパワーシートなど利便性、快適性を高める装備を採用し、衝突回避・被害軽減ブレーキやステアリング制御付の車線逸脱警告機能、踏み間違い防止機能、自動防眩ルームミラー、オートマチックハイビームなど充実した安全装備を標準装備した「PREMIUM“Advance Package”」がベストチョイスだ。価格は330万円~350万円。


【相場の特徴】
「PREMIUM」で衝突回避・被害軽減ブレーキやステアリングや踏み間違い防止機能などオプションを装備している車両をじっくり探すのもいいだろう。価格差はあるものの、今後さらに重要度が増す機能なので、リセールでも期待できる。
