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更新日:2020.04.08 / 掲載日:2019.10.18

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いとは

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの違いとは

グーネット編集チーム

トヨタの中で一番歴史のある「ランドクルーザー」は、今も昔も人気がある車種です。
そして、そのランドクルーザーの小型タイプとして発売されたのが「ランドクルーザープラド」です。

今回この記事では、ボディサイズも含めて、「ランドクルーザー」と「ランドクルーザープラド」には、どのような違いがあるのかを解説いたします。

ランドクルーザープラドとは

ランドクルーザープラドはランドクルーザー70系の派生車種として1984年に登場しました。
当初は仕向け地によって、「ランドクルーザーワゴン」「ランドクルーザーII」「バンデラ」と、それぞれの名前で呼ばれていましたが、1990年4月から「ランドクルーザープラド」の名前がつけられました。

一般市場では「軽量化したランドクルーザー」として、本家ランドクルーザーでは過剰品質だった、街中走行を楽しむ人達から支持を得ました。

ちなみに「プラド」はポルトガルで「平原」を意味します。山道や砂漠を走行する本家ランドルーザーと比べて、ややライトな道を走行するプラドにピッタリなネーミングと言えそうです。

ランドクルーザープラドに搭載されている機能

ランドクルーザープラドには、プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビーム・レーダークルーズコントロールをはじめとした、先進の安全機能が搭載されています。

プリクラッシュセーフティと呼ばれる自動(被害軽減)ブレーキは、前方の車両や歩行者と衝突の可能性がある場合、ブレーキアシストや自動ブレーキを作動させて、衝突回避または被害軽減を支援するものです。

自動でハイビームが切り替わるオートマチックハイビーム機能は、ハイビームとロービームを自動で切り替えてくれる機能で、ロービームとハイビームの切り替えのし忘れがなくなり、夜間の歩行者などの早期発見につながります。

レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)では、設定したスピードの範囲内で適切な車間距離を保ち、追従走行を支援してくれます。

車線はみ出しアラート機能の意味であるレーンディパーチャーアラートは、道路上の白線を単眼カメラで認識し、車線を逸脱する可能性がある場合に、警告音とディスプレイで知らせてくれるものです。

その他にも、ランドクルーザープラドには、車庫入れなどの低速(約10km/h以下)で作動するクリアランスソナー&バックソナーが搭載されています。これは、超音波センサーが車両と障害物の接近を感知し、その情報をマルチインフォメーションディスプレイや警告音でドライバーに知らせてくれるもので、狭い道や車庫入れで重宝する機能です。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの外観の違いとは

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの外観の違いとは

グーネット編集チーム

ランドクルーザーとランドクルーザープラドには以下の点で違いが見られます。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドのマスクが違う

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの大きな違いはフロントマスクにあります。

簡単な見分け方として「ランドクルーザーは横」「ランドクルーザープラドは縦」と覚えておけば、一発で見分けることが可能です。

一般的な日本車の場合フロントマスクが横になっている車種が多いので、縦になっているランドクルーザープラドは威圧感があり、本家ランドクルーザーよりも迫力があるという意見もあります。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドのボディサイズ(全長、全幅、全高)の違い

両者でそれぞれ最小の車種サイズとなる、ランドクルーザーZXとランドクルーザープラドTZ-Gのボディサイズを比較してみると、ランドクルーザーのボディサイズ(全長、全幅、全高)は、4,950mm×1,980mm×1,870mmで、ランドクルーザープラドの4,825mm×1,885mm×1,835mmと比べて、125mm長く、95mm幅広く、35mm高くなっています。そのため、ランドクルーザープラドの方が取り回しが良くなります。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの乗車人数の違い

ランドクルーザーの乗車人数は、グレードによって決定されます。GXは5人乗り、ZXとAXシリーズは8人乗りとなるため、どうしても多人数乗車が必要という場合は、グレードが選べないことがあります。
ランドクルーザープラドは、TZ-Gは7人乗りのみですが、TX“Lパッケージ”とTXには5人乗りと7人乗りがラインナップされており、選択の自由度が大きくなります。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの性能の違い

ランドクルーザーとランドクルーザープラドは車名が似ているため、同じような車だと考えられがちですが、実は全くの別のモデルなのです。ここでは、両車の性能の違いについて、詳しく解説していきます。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの価格の違い

ランドクルーザープラドの価格は、一番安価なTXグレードで約353万円となります。TX”Lパッケージで約420万円、TZ-Gグレードで約536万円となり、ランドクルーザーを比べて圧倒的に低い価格帯です。
一方のランドクルーザーは、一番安価なGXグレードで約474万円、AXグレードで約515万円、AX“Gセレクション”で約587万円、ZX グレードで約684万円となります。価格だけで見れば、ランドクルーザープラドの方が幅広い層に受け入れられやすくなっています。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの重量の違い

究極のオフロード性能と高級装備を満載したランドクルーザーの車両重量は、最も軽いGXグレードで2,430kg、AXグレードで2,490kg、AX“Gセレクション”で2,530kg、ZXで2,690kgと、2.4トンから2.7トンの間となります。
一方のランドクルーザープラドは、TXグレードで2,050~2,220kg、TX”Lパッケージ”で2,060~2,230kg、TZ-Gで2,330kgとなり、最大で640kg程度の重量差があります。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの燃費の違い

ランドクルーザーの燃費が、JC08モードで6.7km/L~6.9km/Lがとなっているのに対し、ランドクルーザープラドの燃費は、9.0km/L~11.8km/Lとなっています。単純に燃費のみを考えるのであれば、ランドクルーザープラドの方が燃費が良いと言えます。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドのエンジンの大きさが違う

本家ランドクルーザーが4,600ccV8エンジンなのに対して、ランドクルーザープラドは2,700cc直4と4,000ccV6のラインナップとなっています。
オフロードを走るなら本家ランドクルーザーですが、よほどの極地でない限り4,000ccV6のランドクルーザープラドでも十分走行が可能です。ただし2,700ccのランドクルーザープラドでは、ランドクルーザーと比べるとパワー不足は否めません。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの排気量・馬力が違う

本家ランドクルーザーとランドクルーザープラドでは排気量と馬力も違います。
排気量は、ランドクルーザーが4608cc~4663ccなのに対して、ランドクルーザープラドは2,693cc~3,955ccと低くなっています。
馬力も、ランドクルーザーが288馬力~318馬力に対し、ランドクルーザープラドは163馬力~276馬力という数値です。

尚、定員はランドクルーザーが5~8人乗り、ランドクルーザープラドが5~7人乗り(8人乗りもあり)で設定されています。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの最高出力の違い

ランドクルーザーのV8エンジンの最高出力は、318PSとなり、最大トルクは46.9kgf・mです。一方、ランドクルーザープラドの2.8L直列4気筒ディーゼルエンジンは、最高出力177PS、最大トルク45.9 kgf・m、2.7L直列4気筒ガソリンエンジンの最高出力は163PS、最大トルクは25.1 kgf・mとなります。

ランドクルーザーとランドクルーザープラドの自動車税の違い

ランドクルーザーの総排気量は、4.6Lなので年額88,000円、ランドクルーザープラドは2.8Lもしくは2.7Lとなるので、年額51,000円の自動車税を納める必要があります。

まとめ

今回は、ランドクルーザーとその弟分的存在であるランドクルーザープラドについて、機能や性能、価格や税金面での違いを解説してきました。元々は同じ流れを汲むファミリーでありながらも、エンジンや車体の重量なども大きく異なり、ターゲットとするユーザー層も異なります。

単純にイメージだけで決めるのではく、両車の違いをきちんと比較し、有意義な車選びを心がけましょう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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