中古車購入
更新日:2018.11.29 / 掲載日:2015.06.12
2車択一

中古車市場にはさまざまな選択肢がある。相場価格が似通っているならどちらがいいか。あるいは競合車同士ならよりベストな1台はなにか。そんな2択に頭を悩ませているあなたにとっておきの選択方法を伝授します。
どちらがよりベストな選択かはどう見極める?
ここに愛車を選ぶ夫婦がいる。実用的で長く愛用できるという理由からミニバン、あるいはSUVにする、というところまでは絞り込んだが、最終結論が出ていない様子。奥様は、使い勝手がいいミニバンがご所望。荷物がしっかりと積めて、広々室内で子供も大喜びというのがミニバンを求める理由。一方のご主人は家族で使うという大前提は奥様と同じだが、3列シートの必要性は感じていない。スタイルがカッコいい、今流行のSUVに乗って家族みんなでアウトドアライフを満喫したいようだ。
といったように似通った特徴や条件で絞り込んだ2車のうち、どちらにしようかと迷うケースは少なくない。そこで今回は、ありがちな2択のパターンをクローズアップしてベストな選択を考えてみたい。
選択肢が膨大だからこそ1台を決めるのは至難の業 中古車購入時にありがちな2択のお悩み
新車、中古車を問わず、クルマを購入するときの必須条件は、“予算”と“使用目的”である。たとえばGoo-netで相場価格を100万円から150万円という条件で検索してみると膨大な数の中古車がヒットする。狙っている車種が決まっているなら、そこから年式や走行距離、ボディカラー、装備で絞り込んでいけばいいが、まだ車種を具体的に決めていないという場合は、なにを選べばいいか迷ってしまう。
ようやく絞り込んだとしても、同じ予算で検索し抽出した結果のなかには同一車種、あるいは異なるジャンルでも似通った車種、さらには同じジャンル内でライバル関係にあるクルマ同士など、2車択一を考えさせられる状況が待ち構えている。
そんな2択の悩みを解消するには、まず中古車市場における車種選択のセオリーを理解することが肝要となるだろう。あなたが考える条件、クルマの使用目的がなにかを明確にしたうえで、膨大な情報を整理して狙いを絞り込んでいく。こうすることによってあなたにとってベストな1台が見えてくるはずなのだ。これが中古車市場を攻略する効果的な方法なのである。
車種選択のお悩み 相場価格帯が同じならどんな選択がベスト?

同一予算だとしてもさまざまなクルマを選べるのが中古車の利点だが、迷いは尽きない。
中古車の場合は同じ予算内でも購入できるクルマの幅が新車とは比べものにならないほどに広い。たとえば予算を100万円に設定したとしても膨大な数の候補があり、1台に絞り込むのはなかなか難しい。まずは、同じ相場価格帯のなかでピックアップされた車種をみて、どういうチョイスができるかを考えてみるのが賢明といえるだろう。
車種選択のお悩み 同価格帯でジャンルが異なる場合

3列シートは不要とか、4WD性能がほしいなど、具体的なニーズを明確にしておきたい。
ジャンルは異なるものの、使用目的に合っていてどちらにするかを悩むというケースもある。こういう場合は、クルマを使うときのイメージをより具体的にしておくといい。あなただけでなく、家族の誰かが乗る場合もあるなら、どちらが乗りやすいとか使い勝手がいいといった意見に耳を傾けて判断するとベストな選択ができるはずだ。
車種選択のお悩み ガチンコのライバル関係

ライバル関係にある車種の場合、どちらが市場での人気が高いかというのも判断材料となる。
ライバル関係にあるクルマ同士というのは似通った特徴をもち、なおかつクラスが同じで車両価格にも差がない。だからこそどちらを選ぶかが難しい。ポイントは「ライバルに対する優位性」がどこにあるか、という点。たとえ見た目やサイズが似通っていてもライバルとは明らかに違う特徴がある。そこに着目すれば、メリットが明確に把握できる。
いろいろ選べるからこそ悩みどころ 相場価格帯で考える2車択一
中古車は需給バランスによって価格が決定する。それぞれの相場価格帯で考えられる2択にどんなケースがあるのかをクローズアップしてみた。
購入予算をベースにどんな選択ができるかを考える
中古車に限らずクルマを購入するときに考えなければならないのは、限られた予算のなかで、どういう選択をするかである。とはいうものの、数ある候補のなかから絞り込むためにはなにかしらの基準が必要となる。そこでまず考えるべきなのは、購入予算をベースにどういった選択があるかということだ。購入予算を決めることによって、自ずと愛車候補が定められるようになる。そこでGoo-netのなかから50万円台、100万円台、200万円台という価格帯の傾向をもとにどういう選択が考えられるかを挙げてみた。
どの相場価格帯を見ても選択できる車種数は多い。それゆえあなたが考えている用途に合ったクルマが見つけやすいはず。ただし、選択肢の多さゆえに1台に絞り込むことは容易ではない。それぞれの価格帯に属するクルマには、どういった傾向があるのかを見極める必要がある。
たとえばそれぞれのクルマに付けられた価格にはどんな理由があるかを考えてみよう。相場価格が低い車種の場合は年式が古くて過走行という、中古車としての価値が下がっている車種が多い傾向にある。また、需要が多い人気車は年式が古くても相場は下がりにくく、逆に不人気なら相場は下がるので、同価格帯でもより条件のいいクルマが選べる可能性が高まる。同一車種の新旧を比較した場合でも同様のことが考えられる。相場価格を紐解くことによって選ぶべき車種が明確になるのだ。
相場価格50万~100万円で選ぶなら低年式車or過走行車
低価格ならどちらがよりオトクかを見極める
中古車の価格は年式や走行距離に左右される。そのため価格が手頃になれば年式が古く走行距離が伸びたクルマが多くなる傾向にある。
毎日のアシとして使うなら利便性がポイント
モデルチェンジをすればクルマは性能、機能ともに進化する。毎日のアシとして選ぶなら過走行でも利便性の高いほうを選ぶのが賢明。
新しいほうが機能的にも優れているよ。走行距離が多くても今どきは品質が高いから壊れる心配はないからね。だから高年式・過走行でいい。
電動スライドドアを設け、中央のピラー(柱)をなくした独自の機能で優れた利便性を発揮。
毎日のアシに使うクルマを手頃な予算で買うんだから、年式は古くてもいいと思うけどなぁ。使い勝手も差がないならなおさらよね!
ダイハツ タント(先々代型)

中古車市場データ 相場価格:25.3万~78.2万円
室内の広さは申し分なし。乗車定員は4名だがファミリーユースにも適した能力をもっている。
ズバリ!結論 走行距離が多くても新しいほうが買い
旦那様がおっしゃる通り、今どきのクルマは過走行車でも故障の確率が低い。機能や装備が新しいほうがなにかと重宝するものです。
相場価格101万~150万円で選ぶなら人気車or不人気車
売却時のことも考慮できる価値ある選択
中古車の相場価格は需給バランスが大きく影響する。つまり、人気があれば相場は安定し、不人気なら下がるというのが定石だ。
流通台数も相場動向を左右する要因だ
不人気車は相場が下がりやすい傾向にあるが、中古車の流通台数が少ないため希少な存在。市場での動向をしっかりとチェックしよう。
人気車は売れている理由があるんだよ。つまり、性能や機能が優れているってこと。手放すときも有利な条件が引き出せるからオトクだよ。
利便性の高さも人気の要因。ただし、車種によっては流通過多で相場が下がることもある。
あら?さっきは新しいほうがいいって言っていたのに、古いモデルを選ぶの?不人気でも装備が充実しているほうが満足できると思うけど。
性能はもちろん、装備内容も要チェック。同価格の人気車より充実していることも少なくない。
ズバリ!結論 性能に不満がなければ不人気車も狙い目
パフォーマンスに問題がなければ不人気車でも満足できる。流通台数は少ないかもしれないが、新しめの車両を狙える可能性が高い。
相場価格151万~200万円で選ぶなら先代型or現行型
コンディションや条件を見極めよう
新旧で悩むシチュエーションもあるだろう。新しいほうが好まれるものの旧型のほうが意外に条件のいい選択ができる場合もある。
先代型狙いのほうが満足できることもある
モデルチェンジを行った年は、新旧が同年式になるケースがある。概ね先代型のほうが装備や走行距離など条件がいい場合が多い。
新型は魅力的だけど、先代の最終型のほうが熟成されているし、なにより同価格の現行型よりも条件がいい車種が選べる可能性が高くなるよ。
新型との機能的な差が気にならなければ、旧型のほうがベストなチョイスになる場合がある。
ハイブリッドカーみたいなハイテク車なら新しいほうが断然いいでしょ。燃費性能だって優れているし。グレードが低いのが気になるけど。
トヨタ プリウス(現行型)

中古車市場データ 相場価格:97.8万~242.3万円
ハイテク装備は魅力だが、年式が新しいわりに過走行であるなどクルマの価値が下がり気味。
ズバリ!結論 ひとつ上が狙えるから先代型が買い
同じ価格なら先代型のほうが装備や機能が充実した上級グレードが狙える。年式が変わらないなら、先代型狙いのほうが満足度は高い。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net5月調べ

ジャンル違いでお悩みなら!それぞれの○と×が判断材料
今どきは便利なクルマが増えているからジャンル間の境界線が曖昧になりジャンルを決めるのも悩みのタネ。ジャンルごとの特徴を見極めることが正しい選択に繋がるのだ。
ジャンルごとのメリットとデメリットを理解しよう
自動車大国である日本では、多様化するユーザーのニーズに対応するべく、自動車メーカーからさまざまなクルマが販売されている。新車の場合、国産車だけでもその数は150車種を超える。中古車市場では現行型だけでなく、旧型車や新車で絶版になったクルマが含まれるため車種数はさらに増える。これらすべてを把握するのは難しいし、1台1台について詳しく知る必要はない。ただし、どんなジャンルがあるかは理解しておくべきだろう。
Goo-netでもセダン、ミニバン・ワンボックス、軽自動車やコンパクトカーなど、9つ(商用車を除く)のジャンルを設け、各車の特徴を基準に分類されている。これを車種選択時の判断材料とするが、ジャンルが違っても得意分野が似通っているクルマが存在する。
軽自動車とコンパクトカーは、ボディサイズが小さくて取りまわしがいいから日常のアシとして選ばれるケースが多い。低燃費で維持費が抑えられるというのも共通点として挙げられる。ミニバンとSUVの場合は、実用性に優れているという部分が相似的なポイントといえるだろう。こうしたジャンル違いでも、求める特徴が同じで選択を迷っているときは、それぞれの得意、不得意分野を知るのが肝要。それを踏まえたうえで車種を絞り込み、あなたにとってよりベストな選択をしてほしい。
スモールカーを選ぶときによくある二択
近頃は軽自動車をファーストカーとして選ぶユーザーが増えた。登録車よりも税金が安く、燃費もそこそこ期待できるとなれば日常のアシとしてベストな選択だといえるだろう。しかし、1台で日々の生活から休日のお出かけまですべてをフォローできるか、というのを考慮するとコンパクトカーのほうが有利だと感じることが多いのも事実だ。
軽自動車
コンパクトカー
軽自動車の○ ランニングコストが安くてお得感あり
軽自動車はエンジンの排気量やボディサイズに制約が設けられている代わりに購入時や所有している間に支払う税金が安い。これが新車、中古車市場ともに軽自動車人気が高まっている最たる理由なのだ。人気ジャンルなうえに、新車時価格が安いので中古車の相場も下がりにくい。売却時の相場が高めというのもメリットだ。

小排気量エンジンは市街地走行をメインとするなら不満はない。ボディサイズのわりに後席スペースにゆとりがあるので家族カーとしても最適だ。
軽自動車の× 高負荷時の走行性能も弱点のひとつ
走行性能は軽自動車にとって数少ないウイークポイントでもある。日常的な場面なら大きな問題ではないが、高速道路やカーブなどクルマに大きな負荷がかかる状況ではエンジンのパワーや操縦安定性に心許なさが伴う。とくにスライドドアを備えたスーパーハイルーフタイプは、重心位置の高さと車重がネックとなる。

居住スペースは広々としているが、後席を使用している状態の荷室は狭い。大きな荷物が積みにくいなど、実用面など登録車に及ばない部分がある。
コンパクトカーの○ 走りの面でアドバンテージをもつ
搭載エンジンは1Lから1.5Lとなり、当然のことながら軽自動車よりもパワフルに走れる。ボディサイズはやや大きくなるが、その分トレッド幅が広がるので軽自動車より操縦安定性に優れている。5ナンバーサイズボディとしたクルマが多いので取りまわしがしづらいと感じることがなく、狭い路地でもスイスイと走れる。

コンパクトとはいえ全長、全幅が軽自動車よりも大きいので荷室スペースは後席使用時でも十分に広い。5名乗車できるというのも登録車の利点だ。
コンパクトカーの× エントリーモデルゆえの不利がある
軽自動車に比べれば好条件を見出せるが、登録車のなかでコンパクトカーを見るとデメリットと感じる部分も散見される。コストを抑えて開発されているため、内外装の作りがチープだったり、装備内容が簡素化されていたりするクルマも少なくない。上級グレードを選べば解消されるが購入価格が高くなってしまいがちだ。

登録車のなかではお手頃なクルマとあって、装備内容が物足りない。車種によっては軽自動車よりも室内スペースが狭まっていることもある。
実用系車種ならどちらがベスト?
ファミリーカーの定番といえばミニバンだが、近頃は3列シートの必要性に疑問をもつユーザーがSUVを選ぶケースが増えた。実用性を考慮すると両ジャンルともに優れた特徴をもち、家族で使うクルマとして十分なパフォーマンスを発揮する。自分が考えている用途に対してより適しているのはどちらかを吟味しよう。
ミニバン
SUV
ミニバン?
ミニバン?
両側スライドドアとフロア位置の低さによって乗降性は抜群。荷物の積み降ろしも楽にできる。
SUV?
SUV?
アクティブユースを想定して開発されていることから、実用的な機能や装備が豊富に備わる。
ミニバンの○ 多人数で快適に乗れるのがメリット

用途に合わせて多彩なアレンジができるというのもミニバンの優位性だといえるだろう。
3列シートを備え7名(または8名)乗車できるのがミニバンの特徴である。SUVにも3列シート車は存在するが3列目まで快適に乗れるという点ではミニバンが有利といえる。
ミニバンの× 走りを重視して選ぶ車種ではない

快適性と実用性を重視したクルマとあって、走りは二の次と感じさせるクルマが多い。
着座位置が高くて見晴らしはいいが、カーブでは車体の傾きが大きくなって不安感が伴う。売れ筋の2Lエンジン搭載車では、フル乗車時にパワー不足を感じることもある。
SUVの○ オフロード走行を難なくこなせる

オフロードでも安定した走りが楽しめる。アウトドアユースには最適な能力を備えている。
街中はもちろん、オフロード走行もこなせるのはSUVならではのメリットだ。高度な4WDシステムを搭載し、ハードな走りに耐える強固なボディ剛性は安全面でも有利だ。
SUVの× 燃費性能は期待できない

ボディサイズの大きさは居住性と実用性で有利だが、取りまわしがしづらく街中では不利。
ミニバンよりも車重がかさむため燃費の面では不利になる。シティユースを考慮されているが、ハンドリングが鈍重と感じることがしばしばある。取りまわしにも気をつかう。
中古車販売店もいろいろ お店選びをどうするかもしっかり決めておこう

中古車販売店にもそれぞれ独自性や特徴があるため、どの店を選べばいいか迷うユーザーも少なくない。大きく分けると、メーカーやジャンルにこだわらずにさまざまな車種を扱う中古車専業店。自動車メーカーの新車を販売するディーラー直営店として、中古車を専門に扱っているディーラー系列販売店。さらに、スポーツカーやミニバンなどを専門に扱う特定車種専門店がある。狙っている車種が決まっているなら、そのクルマに関するノウハウや情報を豊富にもつ販売店を選ぶのがベター。購入候補を決めかねているならいろいろな車種が選べる販売店のほうがいいだろう。お店の評判はインターネットでチェックするのもいいが、できるだけ自分の足でお店をまわりクルマを見る目を養ってほしい。

ライバル車とどっちにするか悩んだら競合車との関係性を考える
中古車購入でもライバル車と比較して検討するのが基本。ライバル車の動向が相場価格に影響を及ぼすこともあるので、新車購入時よりもシビアにチェックしよう。
ライバルと比較するのは性能や機能だけじゃない
どのクルマにも必ず競合となるライバル車が存在する。同じクラスでガチンコのライバルとされるクルマの情報をチェックしてみると車格や性能が似通っているクルマであるにもかかわらず、人気や価格に開きが生じていることがわかるはずだ。愛車候補に挙げたクルマの能力を比較するという意味合いもあるが、中古車市場における相場価格が適正か否かを知るためにもライバル車を知る必要がある。
また、市場での人気動向や相場価格の差が、なにによってもたらされたものであるかも見えてくる。機能や性能などライバルに対してどこが勝っているのかを把握することが、2車択一の決め手になる。これを見抜ければ、より満足度の高い選択ができるというわけだ。
ミニバンクラス ファミリーの定番は選択肢が豊富
5ナンバーサイズミニバン 三つ巴バトルの関係性
先頃、ステップワゴンがフルモデルチェンジを行うなど、新車市場では熾烈な販売競争を繰り広げている。似通った特徴をもつが、各車とも独自の機能に着目し、ニーズに合ったクルマを選択しよう。
トヨタ ヴォクシー

中古車市場データ 相場価格:83.4万~237.1万円
2列目シートが回転するなど、ライバルにはないシートアレンジを採用。兄弟車のノアとともに、利便性の高さをもち味としている。
日産 セレナ
ホンダ ステップワゴン

中古車市場データ 相場価格:41.2万~136.2万円
フロア位置が低く設定されていることから乗り降りがしやすい。操縦安定性も3車のなかではもっとも優れているのが優位性といえる。
ズバリ!結論 先代型比較ならヴォクシーが買い
この3台のなかでは後発であるため、ライバルをじっくりと研究した跡が随所に見られる。回転できる2列目シートは便利に使える。
スタイリッシュミニバンの王道対決
ミニバンクラスのなかでは人気、知名度ともに高い水準にある2台。全高を低めに設定したスタイリッシュなフォルムがもち味で、それに見合ったシャープなハンドリングを味わうことができる。
ホンダ オデッセイ

中古車市場データ 相場価格:29.9万~129.4万円
全高を低めに設定した恩恵により、セダンのような運転感覚が味わえる。スライドドアではないが、ミニバンとしての利便性はしっかりと備えている。
トヨタ エスティマ

中古車市場データ 相場価格:103.8万~262.6万円
現行型は06年にデビューし、いまだロングセラーを続けている。ハイブリッド仕様も用意されているが、人気はもっぱらガソリン仕様。
ズバリ!結論 質・走り・人気度でエスティマが買い
モデルチェンジをせずに9年間販売し続けているのは、商品としての魅力が衰えていないからだ。質、走りともに申し分なし。
初代から繰り広げられている熾烈な争い
高級ミニバンというジャンルを確立した2台は、初代デビュー時から熾烈な販売競争を繰り広げてきた。現行型ではアルファードが一歩抜きん出ている感があるものの、先代型の人気はイーブン。
トヨタ アルファード

中古車市場データ 相場価格:32.4万~194.8万円
ボディサイズを活かして3列目までゆったりと寛げるスペースを確保している。乗り心地の良さは群を抜いており、ロングドライブが快適に行える。
日産 エルグランド

中古車市場データ 相場価格:14.6万~298.9万円
後輪駆動を採用しているが、室内空間は犠牲になっていない。サイズや車重をものともしない運動性能を持ち併せた走りのミニバンだ。
ズバリ!結論 快適に乗れるアルファードが買い
ゴージャスな雰囲気は両車ともに互角。高級ミンバンらしい重厚かつ快適な運転感覚でアルファードが一歩リードしている。
軽自動車クラス 小さいながらも実力派のクルマ揃い
利便性重視のファミリースモール
スーパーハイルーフタイプは、背の高さを活かして実現した室内の広さとスライドドアがもたらす優れた利便性で人気急上昇中。とくにN BOXとタントは売れ筋となっている。
ホンダ N BOX

中古車市場データ 相場価格:95.3万~165.9万円
ステップワゴンなどのミニバン開発で培ったノウハウを活かし軽自動車クラスではトップレベルのユーティリティ性能を実現している。
ダイハツ タント
ズバリ!結論 流通台数の多さでN BOXが買い
実力は両モデルともに肉薄している。中古車で購入しやすいという観点で見ると、流通台数の多いN BOXが買いとなる。
スタンダードモデルの覇権争い
軽自動車クラスの定番モデルとして人気を博している2台。突出した個性はもたないが、誰にでも扱いやすく、老若男女問わず推奨できるクルマだといっていいだろう。
ダイハツ ムーヴ
スズキ ワゴンR
ズバリ!結論 燃費のよさでワゴンRが買い
軽自動車は経済性を重視して選ぶ傾向が強い。税金だけでなく、ガソリン代を抑えたい人にはワゴンRの燃費性能は魅力的。
スポーツカークラス まさに永遠のライバル
ハイパワー4WD スポーツセダン対決
4ドアセダン・高性能4WD・ハイパワーターボエンジンを搭載など共通点の多い2台。それぞれに根強いファンをもち、歴代どのモデルもいまだに高い人気を維持している。
スバル インプレッサWRX STI

中古車市場データ 相場価格:14.3万~112.6万円
スバル好きのユーザーにとっては憧れの存在。2L水平対向ターボ+4WDがもたらす走りは、一度味わったらやみつきになること必至だ。
三菱 ランサーエボリューション

中古車市場データ 相場価格:14.6万~266.4万円
三菱独自の4WDシステムや4輪を電子デバイスでコントロールするハイテクを搭載。圧倒的なパワーを自在に操る楽しさが味わえる。
ズバリ!結論 根強いファンが多いインプレッサが買い
『スバリスト』という言葉があるように人気度合いではインプレッサが上。その分、価値が下がりにくいというのが買いの理由。
コンパクトカークラス 燃費の良さが決め手
ハイブリッド化で新車・中古車ともに熾烈を極める
登録車の新車販売台数ではアクアがリードしている。圧倒的ともいえる燃費性能がアクアが売れている要因だ。新車市場はもちろん、中古車市場での争いも激化の一途。
ホンダ フィットハイブリッド

中古車市場データ 相場価格:139.5万~186.4万円
パワーユニットはガソリン、ハイブリッド仕様をラインナップしている。ホンダ独自のクルマ作りによって走りの良さをウリにする。
トヨタ アクア

中古車市場データ 相場価格:122.7万~185.9万円
37.0km/Lという驚異的な燃費性能を実現。ガソリン代を抑えたいと考える人にとっては最良の選択だ。相場も下降気味となった。
ズバリ!結論 圧倒的な燃費性能でアクアが買い
小型車を購入するユーザーの多くは、経済性を重視する傾向が強い。車格のわりに相場は高いが満足できるチョイスといえる。
まとめ 車種選択で迷ったときは双方の特徴がニーズに合っているかを要チェック
膨大な車種数のなかから愛車選びであれこれ悩むのはクルマ購入における楽しさでもある。しかし、答えが出せないまま買い時を逃しては本末転倒だ。ならばある条件を挙げ、それに合致したクルマだけを残す。そして2択まで絞り込めればそれぞれを比較して条件に合ったほうを購入すればいいのだ。
※すべての価格は参考価格です
※中古車市場データはGoo-net5月調べ